白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

2023-01-01から1年間の記事一覧

1996年の玉置浩二『メロディー』は、もはや「大好きなあの歌」そのものになっているのではないだろうか

CAFE JAPAN アーティスト:玉置浩二 ソニーミュージックエンタテインメント Amazon 自分の人生において、初めて「これは自分の所有物である」と認識した音楽アルバムは、玉置浩二の『CAFÉ JAPAN』(1996年)である。父親がドライブ中に聴いていたCDを、半ば強…

それでもやっぱそれでいてやっぱり志村のソレがいい!

久しぶりにフジファブリックのアルバムをちゃんと聴く。 志村正彦がフロントマンを務めていた時代のアルバムである。志村の訃報から十四年の月日が経過し、今やフジファブリックは、山内総一郎をボーカルとしたスリーピースバンドとして確固たる存在感を放っ…

すべての“コント”を愛する者たちへ示す道筋「偽りなきコントの世界」(岩崎う大)

偽りなきコントの世界 (角川書店単行本) 作者:岩崎 う大,中村 計 KADOKAWA Amazon 「キングオブコント2013」王者・かもめんたるのブレーンである岩崎う大による“コント”の本である。『甲子園が割れた日』『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』『笑い神…

2023年9月のリリース情報

27「第4回かが屋単独ライブ「瀬戸内海のカロカロ貝屋」」27「ロッチ単独ライブ「ジロジロッチング」」 どうも、すが家しのぶです。 キングオブコントの準決勝進出者が決定したので、そろそろ今年も例のアレの執筆依頼が来るのではないかと待ち構えているの…

だが、需要はある(のかもしれない)。

昨日、Twitter改めXのタイムラインを眺めていると、トレンドに【オードリー】が入っていることに気が付いた。『オードリーのオールナイトニッポン』放送の翌日だったので、その名残だったのだろう。そこで何の気なしに、「オードリー」でツイート検索し、そ…

「キングオブコント2023」準決勝進出者決定!

今年も夏の終わりを感じさせられる季節がやってきましたよ。 【昨年大会のファイナリスト】コットン(昨年2位)や団(昨年3位)かが屋(昨年5位)ロングコートダディ(昨年7位)クロコップ(昨年8位)ニッポンの社長(昨年10位) 昨年優勝のビスケットブラザ…

「マシンガンズ「怒 ~再編集版~」(2023年7月26日)

怒 〜再編集版〜 (DVD) マシンガンズ Amazon 『THE SECOND ~漫才トーナメント~』準優勝の結果を受けてリリースされた、2008年発売作品の再編集版。当時の漫才ネタ6本に加えて、2023年5月8日に撮影された「太田プロライブ月笑2023」での漫才とトークが特典…

マシンガンズとDVDの話。

怒 〜再編集版〜 (DVD) マシンガンズ Amazon 既報の通り、2023年8月2日にリリースされる『マシンガンズ「怒」』は、2008年12月に発売されたDVDの再編集版である。 一応、“ベスト盤”と銘打って紹介されていることが多い本作だが、収録されているネタの少なさ…

風呂で便意に襲われたときにどうしたもんか問題。

夜、湯船に浸かっている最中に、便意が呼び起こされることがある。 これが小便であれば、蛇口から水を流しながらこっそりと排水口にでも流してしまうのだが(それだってあまりすべきではない)、これが大便となるとどうにもならない。 ここで想定される対処…

2023年8月のリリース予定

02「マシンガンズ「怒 〜再編集版〜」」 どうも、すが家しのぶです。 諸般の事情により、ちょっとダウンが入っています。そこまで深刻なものではないと思うので、時間の経過とともに回復することを期待しておりますが、それでも真っ只中にいるときは、どうし…

「ツギクル芸人グランプリ2023」(2023年7月8日放送)

司会は爆笑問題、進行は永島優美(フジテレビアナウンサー)。 審査員は、渡辺正行、増田英彦、秋元真夏、元祖爆笑王(放送作家)、三浦伸介(日本テレビ放送網)、舟橋政宏(テレビ朝日)、浜田諒介(TBSテレビ)、小比類巻将範(テレビ東京)、日置祐貴(…

喪失感はいつも『懐かしくなってくれない』。

「リサイクルシテネ」という不思議な名の音楽ユニットによる楽曲『懐かしくなってくれない』が良くて、このところずっと聴き続けている。 少し前に、『びじゅチューン!』で知られる井上涼の手掛けたMVをきっかけに知ったのだが、ここ最近は純粋に楽曲の魅力…

「みなみかわ単独ライブ「ドクン」」(2023年6月17日)

芸人にとって単独ライブは独壇場である。 自らのやりたい表現を演じ、それを求める観客が集まる場所である。それは一見、芸人にとってやりやすい場であるかのように見えるが、実態はそうとはいえない。何故ならば、観客が求めている以上のものを見せなければ…

人間ドックに行ってきた記録(2023年7月3日)

午前6時半、起床。 むくりと起き上がり、トイレへ直行する。室内で検尿。一度、大きめのプラスチック容器に排尿し、それから提出用の試験管状になっているプラスチック容器へ移す。大きめのプラスチック容器はビーカー状になっているので、小さめのプラスチ…

2023年上半期の私的記録

どうも、すが家しのぶです。 今年から一ヶ月ごとにTwitterで印象的な作品を記録してツイートするというのを始めたのですが(飽き性なので、今後も続けていくかは不明)、それが半年分まとまったので、ブログの方にも記録しておこうと思います。 あくまでも“2…

2023年7月のリリース予定

12「兵動大樹のおしゃべり大好き。12」 どうも、すが家しのぶです。 もう夏もすぐそこまで迫ってますね。皆さんは今年の夏をどのように過ごされる予定でしょうか。一応、世間ではアフターコロナという言葉が飛び交っているようですが、昨年も一昨年も七月ご…

すが家しのぶ収集物目録(2005年9月~12月)

9/21 笑殺者 「時代劇コント ~カンカラ劇場~」 9/21 東京ダイナマイト「DYNAMANIA」 9/21 「まめ vol.1 ~若手コンプリート・カタログ~」 9/21 「まめ vol.2 ~若手コンプリート・カタログ~」 9/28 Piper「発熱!猿人ショー」 10/5 「超スピードワゴン」…

「THE SECOND ~漫才トーナメント~」一回戦第一試合(金属バットvsマシンガンズ)

なんにもやる気がないけれど、『THE SECOND ~漫才トーナメント~』の感想を書いてみようと思う。 やる気がないのに感想を書くのだから、評論や分析はやりたくない。私は三十になった時分から、これからは感想でなければいけないと決めた。そう決めても、や…

『ゾフィー傑作選ライブ「ZOBEST」』(2023年5月31日)

「キングオブコント2017」「キングオブコント2019」ファイナリスト、ゾフィーによる初の単独作品集である。2023年1月から2月にかけて、東京・大阪・仙台・名古屋で開催された全国ツアーから、1月21日にシアターサンモールで行われた東京公演の模様が収録され…

「東京03 第25回単独公演「寄り添って割り食って」」香川公演(2023年6月11日)

香川県に東京03が来るというので、観に行こうと思う。 東京03による生の舞台を鑑賞するのは、2019年の公演『人間味風』以来のこととなる。この公演の直後、新型コロナウイルスの感染状況が悪化し、ありとあらゆる舞台公演を観に行くことが出来なくなってしま…

沈む太陽の真っ赤な夕焼けのように『SAYONARAシティボーイズ』は。

今年の4月から、文化放送で『SAYONARAシティボーイズ』という番組のレギュラー放送が開始されている。大竹まこと、きたろう、斉木しげるの三人によるコントユニット・シティボーイズにとって、初めての冠番組である。 番組はコントとトークで構成されている…

2023年6月のリリース予定

0614「M-1グランプリ2022~新時代!漫才を塗り替えろ。~」 すが家です。新たな賞レース『THE SECOND』の熱狂もまだまだ冷めやらぬ五月の終わりですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。私は相変わらず文章を書くモチベーションが上がらないままで、…

好きなYouTubeの話をさせてくれないか

相変わらずYouTubeを見る毎日を過ごしている。日々の喧騒の中で、作り込まれた作品を真正面から向き合うように鑑賞する時間を設ける努力を怠った結果、他愛のないテーマの戯言を繰り返している動画ばかりを黙々と眺めている。私の日常において、それぐらいの…

「THE SECOND ~漫才トーナメント~」のざっくりとした感想。

いつもお世話になっております。すが家しのぶです。 皆さんは先日の『THE SECOND ~漫才トーナメント~』は見られましたか。私は見ました。見ましたが、あんまりはっきりとした記憶は残っていません。おそらく、放送前から発泡酒のロング缶を二本空けて、そ…

『新婚のいろはさん』の距離感にドキドキする。

無料でマンガを読めるサイト(違法ではない)を利用していると、品のないコメントに遭遇することがある。例えば、作品内に登場する女性キャラクターが、ちょっと胸のサイズを強調した衣服を身に付けていたり、衣服の隙間から胸を見せつけるような姿勢を取っ…

僕は人生であと何回『バーナード嬢曰く。』を読み返すのだろう

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』を読み返している。 バーナード嬢曰く。: 1 (REXコミックス) 作者:施川 ユウキ 一迅社 Amazon この作品を読み返すのも、もう何度目のことになるのだろうか。そもそも施川ユウキ作品は読み返す頻度が高い。登場人物たちの陰…

「R-1グランプリ2023」(2023年3月3日放送)感想文

・司会霜降り明星(粗品・せいや)広瀬アリス ・審査員陣内智則バカリズム小籔千豊野田クリスタル(マヂカルラブリー)ハリウッドザコシショウ 【ファーストステージ】 ・Yes!アキトコント「プロポーズ」。意中の相手に「俺と結婚してください」とプロポーズ…

「THE SECOND ~漫才トーナメント~」ファイナリスト決定!

スピードワゴン(ホリプロコム)三四郎(マセキ芸能社)超新塾(ワタナベエンターテインメント)ギャロップ(吉本興業)テンダラー(吉本興業)マシンガンズ(太田プロダクション)囲碁将棋(吉本興業)金属バット(吉本興業) 結成16年以上、「M-1グランプ…

2023年5月のリリース予定

0510「第24回東京03単独公演「ヤな覚悟」」0524「NAVENGERS Assemble 2」0531「ゾフィー傑作選ライブZOBEST」 『Adoのオールナイトニッポン』が面白くて仕方がない、すが家です。流石の声質、キャラクターが入ったときの表現力、リスナーに対する親近感を持…

『正反対な君と僕』の平が救われる日を待っている。

少年ジャンプ+で連載中の『正反対な君と僕』という漫画が好きで、更新されるたびにチェックしている。 見た目は派手だが他人と意見を合わせてしまいがちなギャルの鈴木と、地味で物静かだが自分の意見をしっかりと持っているメガネ男子の谷の、高校生同士の…