#お笑いビデオ備忘録

どうせ一度の何かなら

賞レース的に最も豪華なメンバーだった決勝戦を考えてみる・後編(THE W、THE SECOND ~漫才トーナメント~、ダブルインパクト)。

どうも菅家です。今回の記事は、以下記事の後編となります。

一応、現時点で最も多くのチャンピオンが決勝戦進出を果たしている賞レースは、ファイナリスト16組中6組が優勝者の『THE MANZAI 2011』となります。ただ、これはファイナリストの組数が他の大会に比べて明らかに多いので、参考記録といえるでしょう。次いで、この記事を書くきっかけとなったつぶやきが言及していた、10組中5組がKOC王者とダブルインパクト王者で占められている『キングオブコント2020』。そしてファイナリスト4組が優勝者の大会がいくつか……といった結果になっております。

残る『THE W』『THE SECOND ~漫才トーナメント~』『ダブルインパクト』で、この記録を更新することが出来るのでしょうか。……ちょっと無理なんじゃないかという気がしないでもないですが(出場ルール的に)、念のために調べておきましょう。

まずは『THE W』。もっとも面白い女性芸人を決める大会として2017年に第一回大会が開催され、2025年の第九回大会まで続けられました。2026年は開催されないとのことですが、これが一時的な休止なのか、それとも終了なのか、その辺りは明言されていないように思います。はっきりしてほしいですねえ。

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賞レース的に最も豪華なメンバーだった決勝戦を考えてみる・前編(M-1、THE MANZAI、R-1、KOC)。

どうも菅家です。

先日、Xにて「『キングオブコント2020』の決勝戦ってスゴかったんだな」という内容のつぶやきを見かけました。そのつぶやきにはファイナリストの写真も合わせて掲載されていたのですが、これが見ると確かに素晴らしいラインナップ。20年大会優勝の「ジャルジャル」、21年大会優勝の「空気階段」、25年大会優勝の「ロングコートダディ」、『ダブルインパクト2025』優勝の「ニッポンの社長」、『ダブルインパクト2026』優勝の「滝音」……なんと、出場者10組中5組が大型賞レースの優勝者。確かに「スゴかった」と言い切っても差し支えないような顔ぶれです。しかし、このつぶやきを見た私の頭の中では、このような疑問が浮上してきました。

「これまでの賞レース決勝で、最も多く優勝者が参加しているのってどれなんだろう?」

気になったので、調査してみることにしました。対象は『M-1グランプリ』『R-1グランプリ(R-1ぐらんぷり)』『キングオブコント』『THE MANZAI』『THE W』『THE SECOND ~漫才トーナメント~』『ダブルインパクト』の七大会です。近年の影響力を思うと『ABCお笑いグランプリ』なども加えた方が良いような気がしないでもないですが、私が詳しくないので除外です(超個人的理由)。

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2026年7月のぼやき。

『水曜日のダウンタウン』で放送された企画【ぼくらのバリケード戦争】において、数々の失敗(コンビニの買い出しで弁当をひとつ忘れる・箸を貰い忘れる、バリケードを担当した窓の鍵を閉め忘れている、カップラーメンのスープを中途半端に残す等)についてチームの仲間たちから言及されるも、「すいません」「ごめんなさい」などの謝罪の言葉をまったく口にせずにその場を乗り切ろうとし続けるはっしーはっぴーを見て。社会の縮図を見ているような気持になりました。

 

そんな『水曜日のダウンタウン』を見終えたときに思ったことです。とはいえ、自分自身がはっしーはっぴーのような人間ではないと言い切れるかというと、決してそうでもない可能性もそこそこ高いので、これは他山の石とした方が良いでしょう。

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2026年7月に聴いたラジオの記録。

・『爆笑問題カーボーイ』(6月30日)
  ワールドカップの盛り上がりを受けて、2006年のワールドカップの思い出話を始める太田。『太田総理』、桜を見る会、憲法九条を世界遺産に、テリー・ギリアムとの対談、自分の思想は死を美徳化しているのではないか……などなど、当時の記憶を丁寧に辿りながら、戦争と平和についての考えなども吐露しながら、最後の最後に思いもよらぬオチへと向かっていくオープニングトークで、お見事の一言。

・『REQ JAM【水曜】ドンデコルテ』(6月24日)
  『漫談王決定戦』に40歳の自分は出場できるのか気になっている銀次。エントリー時には40歳だが、本番時には41歳。果たして。一方、生放送中にベイスターズの試合をチェックしていたことを注意される小橋。言い訳していたけれど、確かにガチ反省案件。「自分が名物おじさんになったとしたら、どんなことをしたい?」というコーナーに「双子のフリをしたい」というメールが送られてきて、悲鳴があがる。

・『REQ JAM【水曜】ドンデコルテ』(7月1日)
  リアタイしたけれど今週は録音回。今回も「あなたの周りの凪子さん」で大盛り上がり。「ぎんうな」のコーナーはそこそこ盛り上がりを見せるも、うなるまでには至らず。ただし、アフタートークでは、採用されなかったメールを銀次が吟味して、「これなら唸っていた」という内容を紹介。メールを選別する作家の腕次第なところもあるのかもしれない。

・『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(7月1日)
  佐久間in島根。これまで番組でも何度か言及されてきたワンオペ大盛りビストロのシェフが地元の島根県で切り盛りしているお店に、YouTubeチャンネルのスタッフ小野・川戸+オークラの四名で訪れた話。食後、シェフからコックコートをプレゼントされる川戸。

・『朝井リョウ 加藤千恵の信頼できない語り手』(6月26日配信)
  どうしても時間が足りなかったので、仕事で見なくてはならないドラマを倍速にしたり10秒飛ばしにしたりして視聴したことに罪悪感を覚えた朝井の話が妙に印象的。

・『宮下草薙の30分』(6月26日)
  宮下、ゴッドカツに行くの巻。

・『きつねのこんこんらじお』(6月26日)
  推し活についての話をしていたはずなのに、なぜか大津が「渡辺リーダーを推している人はこの世に存在しない!」と言い出してしまう事態に。

・『速水健朗のこれはニュースではない』(7月2日)
  ワールドカップでブラジルに敗退した日本において、終盤の切り札としてとある選手を登板しなかったことを受けて、情報戦の面において日本はまだまだ弱いという持論を展開する。

・『REQ JAM【金曜】カミナリ』(6月26日)
  モンテレイでのワールドカップ観戦旅行記で一時間。

・『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(6月30日)
  番組内のノリで『マグマ大使』のビデオを探すことになった酒井。

・『原宿の今じゃない企画室』(6月30日配信)
  劇団ロロの三浦直之をゲストに『オシム語録』を振り返る。

・『問わず語りの神田伯山』(7月3日)
  伯山先生、古舘伊知郎のトークライブに出演する。

・『オードリーのオールナイトニッポン』(7月4日)
  若林、日本テレビの出ない石鹸を直す。

・『井上咲楽のキャベツは踊った』(6月28日配信)
  タイの料理教室へ行ってきた話。それより個人的には【今週の注意】で話していた、「友人に車を貸したら、ガソリンを給油していないし、ETCカードも使われていたので、長文のLINEを送り付けた」という話が衝撃的。友人とはいえ他人に自分の車を貸すこと自体にも驚いたが、更に給油もしていない・高速代金も支払わないというのは、それだけで一般的には縁を切ってもおかしくない。むしろ説教LINEでよく済ませることが出来たなあ……と。

・『爆笑問題カーボーイ』(7月7日)
  太田、社長と3D体験。なんだかんだ夫婦で行動しているあたり睦まじい。あと今回、番組終盤の小噺がなんだか良かった。

・『朝井リョウ 加藤千恵 信頼できない語り手』(7月3日配信)
  複数の人から身に覚えのない講演会の思い出話を振られたという朝井の話がちょっとホラー色強め。単なる記憶違いなのか、それとも……。

・『きつねのこんこんらじお』(7月3日)
  ゲストにぬらりひょんズのこじろー。ホリプロコム開催の“エピソードトーク-1グランプリ”に対する苦言で大盛り上がり。あまり表では触れられることのないホリプロコムという事務所のヘンテコなところをイジることが出来るきつねのことを、もっと事務所は重宝した方が良いのかもしれません(もう既にかなり重宝しているのかもしれません)。

・『REQ JAM【水曜】ドンデコルテ』(7月8日)
  いつか山口県で公開収録をしたい。

・『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(7月8日)
  娘と麻辣湯を食べに行く。

・『原宿の今じゃない企画室』(7月7日配信)
  先週に引き続き、劇団ロロの三浦直之をゲストに「劇団の始めかた」について話を聞いてみる。

・『REQ JAM【金曜】カミナリ』(7月3日)
  YouTubeチャンネル『カミナリの記録映像』のスタッフである木村くんのトークが面白くない……という話題から始まった企画“木村杯”のチャンピオンシップ大会。過去に募集したトークの中でも特に面白くないトークを披露してくれたハガキ職人を選び、新作のトークと木村本人のトークを競わせる。結果、木村くん本人が圧巻の面白くなさを見せつけ、見事チャンピオンに。

・『こたけ正義感の聞けば無罪』(7月5日)
  ゲストにリンダカラー∞のDen。こたけと近しい人がゲストに来ると、人間性を掘り下げるというより芸人仲間同士のトークで盛り上がる傾向が強く、ちょっと和やかな雰囲気になるのが良い。

・『宮下草薙の30分』(7月4日)
  個人的に作っているパズルゲームのキャラクターの勝利ボイスを草薙にやってほしいという宮下。特定の台詞を読み上げてもらおうとするのだが、草薙はネガティブなことしか言ってくれない……という、漫才のようなやりとりを繰り広げている後半パートがあまりにも面白かった。このフォーマットでM-1に出たら、どうなるだろう。

・『速水健朗のこれはニュースではない』(7月9日配信)
  高級マンションでこそ騒音トラブルが起こりやすいという話題から、騒音トラブルを事前に防ぐための方法について。

・『オードリーのオールナイトニッポン』(7月11日)
  ゲストにハライチ。

・『井上咲楽のキャベツは踊った』(7月13日配信)
  愛車をパンクさせてしまった話。

・『太田光と15人のしゃべり手』(7月13日配信)
  ゲストに東京03(前編)。良かった。

・『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(7月7日)
  先週に引き続き『マグマ大使』について。

・『Daisy Holiday!』(7月12日)
  ゲストに浦沢直樹。

・『爆笑問題カーボーイ』(7月14日)
  毎年恒例の広島梅雨明け宣言レース。いきなり『伊集院光のタネ』でお馴染みの棚橋麻衣の名前が挙がって、ちょっとビックリする。ラジオ日本でやっている『SWEET!!』にて梅雨明け宣言をしてくれた、とのこと。

・『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(7月15日)
  友人の結婚パーティ計画で何も上手くいかなかった話。

・『宮下草薙の30分』(7月10日)
  『ネプリーグ』に出演した話。

・『原宿の今じゃない企画室』(7月14日配信)
  ゲストにスズキナオ・JUNERAYを招いて、瓶ビールを飲む。

・『朝井リョウ 加藤千恵 信頼できない語り手』(7月17日配信)
  西加奈子とともに『さんまのまんま』にゲスト出演してきた朝井。

・『東京ポッド許可局』(7月18日)
  朝のルーティーンについて。

・『ぽこピーのゆめうつつ』(7月20日配信)
  ぽんぽこ、ビッグウーマンの門番をさせられる。

・『オードリーのオールナイトニッポン』(7月18日)
  直木賞の結果を待っている間にキャッチボールしていた若林、今年も西武園ゆうえんちの化身となって“うん〇スライダー”となってしまった春日。イベント盛り沢山だったわりに、通常回の温度でした。

・『SAYONARAシティボーイズ』(7月17日)
  およそ半年ぶりの復活。コントあり、雑談あり、日記トークあり、音楽リクエストありの盛り沢山な内容でした。印象に残っているのは、赤坂コルドンブルーに出演していたときの話。上半身裸のマヌカンをなるべく凝視しないように過ごしていた大竹に対して、凝視して平手打ちを食らったきたろう。

・『太田光と15人のしゃべり手』(7月20日配信)
  東京03ゲスト回(後編)。シティボーイズの話題からラーメンズ、立川談志の話を経て、再び小林賢太郎と接近しようとする太田の振る舞いがなんだか良かった。

・『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(7月22日)
  ゴッドタンの企画をきっかけに芸能活動から引退した谷桃子に再び出てもらうことになった話。

・『こたけ正義感の聞けば無罪』(7月19日)
  ニシダ(ラランド)ゲスト回。目指せ国技館。

・『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(7月21日)
  平子、アニメ版『マグマ大使』を見る。

・『春とヒコーキのオールナイトニッポン0』(7月20日)
  自分は恋人にフラれてレンタルぶさいくに恋人が出来たぐんぴぃ、祖母の法事に行ってきた土岡。ヘキサゴンファミリーの楽曲を扱ったネタコーナーで、ついついヘキサゴンの話をして盛り上がってしまい、エンディングトークが出来ずに終了。

・『問わず語りの神田伯山』(7月24日)
  お化け屋敷についてきてくれない弟子に憤慨。

・『東京ポッド許可局』(7月25日)
  知らなきゃよかった論。

・『爆笑問題カーボーイ』(7月28日)
  井口の炎上をフォローしようとしてふざけた投稿をしたお見送り芸人しんいちが、光代社長の逆鱗に触れてしまった話。

・『REQ JAM【水曜】ドンデコルテ』(7月29日)
  『かりそめ天国』で浜口京子と共演した話。コーナーでは、偉人のエピソードに唸る銀次。

・『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(7月29日)
  娘と新潟旅行。

ちょっと面倒臭さが強くなってきたので、今回で一旦終了。印象に残っている放送は、『きつねのこんこんらじお』の推し活、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』の『マグマ大使』報告全般、『宮下草薙の30分』の勝利ボイス収録、『太田光と15人のしゃべり手』東京03ゲスト回、『SAYONARAシティボーイズ』何度目かの復活回、『春とヒコーキのオールナイトニッポン0』でのレンぶす恋人漫談、『爆笑問題カーボーイ』での井口と光代社長の話などなど。あと、あんまり記録してなかったけど、『REQ JAM【水曜】ドンデコルテ』は毎回面白かったです。

『みなみかわライブ「ニヤる~話を3つ用意しました~」』(7月20日配信)

愛知・大阪・東京で開催されたライブより、7月20日に草月ホールで行われた東京公演の模様を配信。タイトルにもあるように、みなみかわがライブのために用意してきた3つの話を披露する公演である。かなり興味深い話をしていたのだが、具体的な内容について口外することが禁止されているため、その詳細をここに書くことは出来ない。なんとも口惜しい話である。というわけで、ここにはざっくりとした感想を書き残しておこうと思う。公演中にみなみかわ自身がとある話の中で語っていたように、こちらも配信されている映像に金銭を支払って視聴する権利を購入している以上、なにかしらかの収益(=私にとって文章による記録)を残したいのである。

今回の公演で語られた3つの話は、いずれも芸能界という名の大海原を個人事務所に身を置いている芸人として生き残るための策略がテーマとなっている。自分なりに売れるための道筋を提示し、その王道を歩むための方法論を語るわけだ。だが、そのレッドカーペットの敷かれた道に対して、みなみかわはニヤりと笑いながら背を向ける。それらの方法論を駆使してまで芸能界を生き残ろうとすることを、芸人として良しとしていないからだろう。

だが、それだけが理由ではないような気もする。

あくまでも憶測だが、みなみかわは腹を立てているのかもしれない。それらの手段によって生き残ることが出来るようになってしまった芸能の世界に対して。はたまた、それらを褒めそやすような、世界そのものに対して。その精神性は、かつてピーマンズスタンダードというコンビとして活動していた時代に、売れなさすぎていっそ顔にタトゥーを入れてやろうと思っているというアヴァンギャルドなネタを披露していたことを思い起こさせる。それでも、そんな世界で生きていかなくてはならない。それ故に、今回の公演タイトルも“爆笑”ではなく、いろんな感情を含ませた上での“ニヤる”になのだろう。無論、当人にしてみれば、このような素人の空虚な戯言こそ、聴いていて“ニヤる”ものなのかもしれないが。

『第28回 東京03単独公演「満更じゃないから」香川公演』(2026年8月1日)

東京03が今年も香川で単独公演を開催するというので観に行ってきた。

会場は高松駅の最寄りにあるサンポートホール高松の大ホール。この会場で東京03の単独公演が開催されるのは、2024年の公演『腹割って腹立った』、2025年の公演『とりあえず謝れず』に続けて、今回で三回目となる。ただし、2012年の公演『後手中の後手』のときに、同会場の第一小ホールで一度だけ公演が行われたことがあった。第一小ホールの座席数が312席に対し、大ホールは最大1,500席。この10年間で彼らに対する世間の評価が如何に変わったか、その変化をまざまざと突き付けられるような気持ちにさせられる。

正午を過ぎたあたりで高松駅付近に到着。駅から少し離れたところにある有料駐車場(1時間100円という価格設定が有り難い)に車を停める。大半の駐車スペースが埋まっていたので、些か冷や汗をかいた。車を降りて、駅まで徒歩で向かう。夏の日差しが容赦なく肌を焦がす。思わずカバンからタオルを取り出して、帽子代わりといわんばかりに頭へ被せる。少しだけマシにはなったが、それでもまだまだ暑い。まだ開演時刻まで余裕があったので、高松駅の中にあるゼッテリアで昼食を取る。店頭、タッチパネルで注文。絶品チーズバーガーのセットをいただく。パティよりもチーズの濃厚さが前面に押し出されていて、美味さと臭さが同時に押し寄せる。ちなみに、あまり知られていないが、この高松駅にあるゼッテリアが、香川県内にある唯一の店舗である。理由は知らない。別に不人気というわけではないと思うのだが。

食後、しばらく駅ビル内を散策してから、サンポートホール高松へ移動。大ホールの入り口に辿り着くと、そこには公演のポスターを撮影する小さな人だかりが。ちょうど開場時刻を少し過ぎたあたりだったため、多くの観客は既にロビーへとなだれ込んでいたようだ。受付でチケットをもぎってもらい、ロビーに突入すると、案の定たくさんの人でごった返していた。その中を、ミシンで布に縫った糸のように、ロビーの端から端まで真っ直ぐに伸びている人の列が。物販コーナーの行列である。まだ開演まで少しばかり時間があったので、私も列に参加する。あまりにも長い行列にほんのりと不安を感じていたが、スタッフの能力の高さによるものか、或いは観客の理解力の高さによるものか、ほんの10分ばかりで物販に辿り着くことが出来た。素晴らしい。Tシャツ、立体シール、クリアファイル、ミニサコッシュなどのグッズが売られている中で、タオルとパンフレットを買い求める。購入後、公演前の下準備としてトイレに向かうと、洋式トイレがすべて埋まっている。和式トイレは空いている。この規模の会場で、大便器が和式2・洋式2というのは、あまりに少なすぎるのではないだろうか。仕方がないので多目的トイレに向かうも、そちらも埋まっている。厳しい。しばらく悩んで、ずっと空いていた和式トイレに飛び込み、用を足す。気が付けば開演5分前。額の汗を拭いながらホールへ。座席の位置は一階席の13列目。遠からず近からずの丁度良い塩梅だ。

午後2時開演。午後4時終演。

内容について具体的な言及は避けるが、全体的に現代日本をモチーフにしたようなネタが演じられているような印象を受けた。もっというと、インターネット的な視野とでもいうのだろうか。頑固で、融通が利かなくて、それなのに自分の行いを客観視できていない人たちのみっともない、けれど共感できてしまうところもあってしまう。そんな絶妙な部分を突っつかれているような感覚を覚えるネタがとても多かった。特に印象に残っているのは、終盤で披露されていた空港が舞台のコント。人間の複雑さというか、二面性というか、安易な言葉では言及しきれないギリギリのラインを切り取ったような内容で、何かを突き付けられたような気持ちにさせられた。まだ、いつも構成作家のオークラ氏が手掛けている、長尺コントも非常に良かった。正直、オークラ氏のコントは当たりはずれが激しい印象があるのだが(ネタに込められているメッセージが、本編で演じられているコントに比べ、陳腐で痛々しく感じられることが少なくない)、今回のネタはかなり真っ直ぐに昨今の正しい・正しくないで線引きされる風潮に対する違和感へと切り込んでいて、いつになく共感を覚えた。「〇〇されてもしょうがない」という考え方の暴力性が行き着く先に起こりうる事件。ちょっとしたきっかけさえあれば、私たちは飯塚さんにも豊本さんにも角ちゃんにさえ成り得るのだ。

終演後、高松駅に隣接する商業施設・高松オルネの中にある、過去に訪問したことがある多国籍な食材を取り扱っているお店へ。しかし見つからず。どうやら店を閉めてしまったようで、かつて店舗が入っていたフロアには仕切りが立っていた。以前、ここで購入した、特殊な味付けのスパム缶詰がなかなか美味しかったので、また買おうと思っていたのだが……無念である。同じ建物内にあるスーパーマーケット・エースワンで飲み物と総菜パンを購入し、駐車場へと戻って車に乗り込み、帰路についた。

来年以降も香川で公演を行ってくれると嬉しい。よろしくお願いします。

2026年7月後半に見たもの。

7月27日(月)視聴。2024年6月から7月にかけて全国五都市で開催された自身初のライブツアーから、千秋楽の東京公演を収録。かねてより、本来であれば常識人であるはずの小峠がクレイジーな西村の魅力に取り込まれていくコントを得意としているバイきんぐだが、本作のクレイジーぶりは史上最狂。小峠がクマの腕やイノシシの鼻にしゃぶりつく『手料理』に始まり、撮り鉄の小峠が“撮りケツ”の西村と遭遇する『駅』、誕生日に近しい人が亡くなったことをドッキリだと思い込んでいる西村が縦横無尽に暴れ回る『悲』、実家が放火されて全焼した西村が焦げた状態でバーベキュー会場にやってくる『バーベキュー』など、何処を切ってもろくでなし。特に笑ったのは、娘とともに実家へとやってきた男が父親に向かって「娘さんを〇〇させてください!」と驚くべき許可を得ようとする『挨拶』。倫理的に危ういラインの設定に全力投球を見せつけており、ご時世的にテレビでは絶対に放送してはならないような内容になっていて、ただただ笑うしかなかった。ただ、コンプライアンスの向こうにある人間の本質みたいなものを、まざまざと見せつけられたような感覚もあった。酒を片手にバカ笑いしながら見るのに適切な一枚といえるだろう。いやー、しかし男臭かったなあ。

7月30日(木)、特典映像『小峠のバースデー』を視聴。ライブで上映された幕間映像をひとつにまとめたもので、ロケの日に48歳の誕生日を迎えた小峠を祝うために用意したプレゼントのラジコンとともに車で遠出、ラジコン用のオフロード場とサバゲーのバトルフィールドで遊び倒している模様が収められている。今回も『気分は上々』を思わせる編集で、ロートーンなのにやたらおかしい。特に笑ったのは、サバゲーで上官のような雰囲気を漂わせながら、ベテランのような動きで西村を翻弄する小峠の佇まい。

 

7月31日(金)視聴。2023年6月から8月にかけて全国五都市で開催された全国ツアーから、千秋楽となる東京追加公演の模様を収録。芸人の単独ライブといえば、あまりテレビでは披露しないような作品性の高いネタが一本や二本は演じられているものだが、本編に収録されているネタはどれもこれもシンプルでバカなものばかり。錦鯉がとことん大衆に目を向けているコンビであることに改めて気付かされる。それら有象無象のボケをクールに処理する渡辺の温度感も良い。そこはかとなくハチミツ二郎イズムを感じた。収録されているネタはすべて漫才。鬼ヶ島へおばあさんがヘリコプターに乗ってやってくる『桃太郎』、自身のバカを治すためにタイムスリップして過去の自分へと会いに行く『タイムスリップ』、バカで失礼な長谷川が渡辺家をレポートしながら大暴れする『建物探訪』などの全9本。中でも個人的に笑ったのは、長谷川が母親の苦労を知るために一日のタイムスケジュールを再現する『お母さん』。また幕間映像として、YOSHIKIになりたいという長谷川の夢を叶えるため、改造計画を渡辺がプロデュースする『渡辺隆プロデュース「長谷川雅紀 改造計画」』を収録。YOSHIKI以外の色々な人たちに変えさせられる長谷川を目撃せよ。

 

7月後半は『Hollow Knight 』の続編である『Hollow Knight Silksong』に熱中してしまって、あまりビデオを見ることが出来なかった。8月はもうちょっと意識的に見ようと思う。

2026年8月のリリース予定

0812「cacao単独ライブ「JON」

どうも菅家です。

今年も殺人的な熱気と戦わねばならぬ季節を迎えたわけですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。エアコンに頑張ってもらっているのでしょうか。我が家もアパート備え付けのエアコン一台に頑張ってもらっている状況ですが、古い機種ということもあってか、そろそろ寿命を全うしそうな雰囲気を漂わせており、なんとも落ち着きません。故障してしまった場合、管理会社に訴えれば買い換えてくれるらしいので、そこまで気にかけることはないようなのですが、付け替えにどれほどの時間を要するものなのかは気になります。おっかないですねえ。

そんな8月のリリース予定は一枚のみ。寂しいですね。『キングオブコント2024』ファイナリストの若手トリオ・cacaoによる単独ライブを収録した作品となっております。cacaoのDVDリリースは、昨年7月にリリースされた『cacao単独ライブ「conte peace」』以来、二作品目となります。配信全盛の時代に、こうして定期的に公演をソフト化する芸人の存在は稀少です。コレクターとしては有り難いとしか言いようがありません。前作には特典映像として2025年5月に行われたベストライブの模様が収められていましたが、本作の特典映像には2026年5月に行われたベストライブの模様が収められているようです。そんな高頻度にベストライブって開催されるものなのかしらん。ともあれ楽しみです。

明けて9月のリリース予定は、M-1史上初の連覇を達成したコンビによる初の単独作品となります。本編とドキュメンタリーが収録されており、DVDは2枚組・Blu-rayは1枚組となるそうです。どういう内容になっているのかは分かりませんが、とりあえずなんだか楽しそうですね。