白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「THE W 2022」ファイナリスト決定!

Aマッソ(昨年2位)
【初】エルフ
【初】河邑ミク
【初】さとなかほがらか
スパイク
TEAM BANANA
天才ピアニスト(昨年2位)
にぼしいわし
【初】フタリシズカかりこる
紅しょうが
ヨネダ2000
【初】爛々

今年も「THE W」の季節がやってきました。……毎年思っていることなんですけれど、どうして開催時期をM-1に被せてくるんですかね、この大会って。昨年大会も、オダウエダの優勝が物議を醸していましたけれど、その一週間後にM-1勝戦が放送されたこともあって、あんまり盛り上がることなく鎮火してしまいました。炎上を肯定するつもりはありませんけれど、お見送り芸人しんいちとZAZYの確執が結果的に注目を集めることとなったR-1のことを思うと、せっかくのきっかけを……とも思わなくもありません。M-1の予選に出ている芸人に対する負担も大きくなりますし。

それはそれとして、色んな芸風の女性芸人たちのネタを楽しめる今大会。今年もかなり面白いメンバーが揃っているように思います。特に気になるのは爛々に対する評価。M-1ではあんまり評価されていないように感じられる彼女たちですが、そのキャラクターはなかなかにクセが強く、結果の是非に関わらず、大会終了後に世間からどのような評価を下されるのか気になるところです。これをきっかけにバカ売れすると面白いな。昨年大会で評価をグッと上げたAマッソ・天才ピアニストの進化も気になるところです。より骨太に直球にオモローをぶつけてくるのか、違ったアプローチを仕掛けてくるのか。M-1予選での評判が上々だったにも関わらず準々決勝敗退となった紅しょうが、二年ぶりの決勝進出となるにぼしいわし、昨年大会にはコントで挑んでいたスパイクなども注目ですね。

なんやかんやで楽しみな「THE W 2022」決勝戦は2022年12月10日放送予定です。……まーた、M-1勝戦の一週間前やないかい!!!!!

2022年12月のリリース予定

14「東京ホテイソン 第1回単独公演 洒落柿
21「さまぁ~ずライブ13
21「第七回キュウ単独公演「最下位」
21「さらば青春の光 単独LIVE『五穀豊穣』
21「Aマッソ単独ライブ「与、坐さうず」〜ハスキー編〜

いつもお世話になっております。すが家しのぶです。10月ごろから口を開けたままボンヤリと日々をやり過ごしていたために、いつの間にか年末がやってきてしまいました。皆さんはちゃんと口を閉じて日々の暮らしを送っていましたか?ボンヤリしてませんでしたか?開けっ放しにした口の中にコバエが入って、咳き込みませんでしたか?どうでもいいですか、そうですか。

年末ということもあって、今年の大団円のようなラインナップ……になるのかしらと思っていたのですが、なにやら癖の強い面々が揃う結果となりました。とことん我流を貫く東京ホテイソンは初の単独ライブツアーを収録したBlu-ray……なんと、DVDはリリースされないようです。いよいよ、VHSからDVDが入れ替わったときのような、そういう時代になってしまったのですね。それから、さまぁ~ず、キュウ、さらば青春の光、Aマッソと、王道というよりは変化球といったタイプのメンバーとなっております。Aマッソは地味に本作が初の単独ライブ映像作品となるようです(『ネタやらかし』はライブの内容をDVD用に再演したものを収録しているのでノーカン)。ファンは大歓喜だ。

これにて2022年のリリース予定は終了となります。次回は2023年です。明けて早々に『LIVE STAND』のDVDが出るみたいなので、色んな芸人たちのネタがオムニバス的に見られる作品が好きな方は、チェックしてみても良いかもしれません。

「M-1グランプリ2022」準決勝進出者発表!

ウエストランド
オズワルド
【初】カゲヤマ
カベポスター
【初】かもめんたる
からし蓮根
キュウ
【初】ケビンス
コウテイ
さや香
真空ジェシカ
【初】シンクロニシティ
【初】ストレッチーズ
【初】ダイヤモンド
男性ブランコ
ダンビラムーチョ
【初】THIS IS パン
【初】ななまがり
【初】ハイツ友の会
【初】ビスケットブラザーズ
【初】ママタルト
マユリカ
ミキ
【初】ヤーレンズ
ヨネダ2000
令和ロマン
ロングコートダディ

 +GYAOワイルドカード

 (※赤字は決勝進出経験者)

どうも、すが家しのぶです。

このたびはとんだことになってしまいましたね……って、なんか悪いような表現になっちゃってますけれど。そういう口調にもならざるを得ないセレクションですよ、これは。……とりあえず、昨年大会で個人的に推していた「かもめんたる」「ケビンス」「ママタルト」「令和ロマン」の準決勝進出、本当におめでとうございます。いつかは決勝の舞台で目にする日が来ることを願っていましたが、まさか次の年にそのチャンスが早くも訪れることになろうとは思いませんでした。有難いことです。かもめんたるに関しては今年がラストイヤーとのことなので、上手いこと枠に滑り込めることを願っております。そして来年こそ「ぶるファー吉岡」の決勝進出を……。

この他、気になるところは、フリーの超ネガティブ男女コンビ「シンクロニシティ」、独自のフォーマットを駆使した漫才がマニアックな人気を誇る「ダイヤモンド」、奇妙奇天烈漫才ワールド「ななまがり」、穏やかな微笑みと共に笑いを突き刺す「ヤーレンズ」あたりでしょうか。「ななまがり」は毎年、ヘンテコな設定の漫才を予選で演じていましたが、だんだんと彼らなりの漫才の形を見つけていくまでの経緯を見させていただいていたので、今回の準決勝進出はけっこう嬉しいです。あの世界をテレビで見られるのかと思うと、今から楽しみですね。

あと、地味に嬉しいのが、「男性ブランコ」の準決勝進出です。普段はコントを主に演じている二人ですが、漫才もちゃんと面白くて、しかも彼ら独自の風味がきちんと備わっているところが素晴らしいんですよね。紳士的な漫才、とでもいうのでしょうか。昨年の敗者復活戦でもかなり良いところまで残っていたので、今年こそストレートでの決勝進出を決めてもらいたいところです。「キュウ」が残っているのも嬉しい……これは嬉しいとしか言いようがないです。M-1でこそ評価されるべきコンビだと思っているので……。

一方で、驚かされた点もいくつか。やっぱり触れずにいられないのは、昨年のファイナリストである「インディアンス」「モグライダー」「ゆにばーす」「ランジャタイ」の敗退です。ランジャタイに関しては、この一年間でそのキャラクターが認知されていたところだったこともあって、ここで落とされるのか!という衝撃がありました。彼らは今年がラストイヤーなので、ワイルドカードで勝ち上がらなければ、これでおしまいということになります。一体、どうなってしまうのでしょうか……?

ラストイヤーといえば、今年はけっこうな数のラストイヤー組の出場が話題を集めていました。その顔ぶれは、「阿佐ヶ谷姉妹」「井下好井」「金属バット」「見取り図」「モンスターエンジン」「吉田たち」……などなど、実に豪華絢爛ですが、いずれも予選敗退となりました。……金属バット、一度は決勝の舞台に上がるところを見たかったのですが……ワイルドカード、有り得るのでしょうか。

芸人とファンの心を揺さぶるM-1グランプリ、準決勝戦は11月30日開催予定です。その日までみんな、あったかくして寝ろよ~!

こちらからは以上です。

「第三回かが屋単独ライブ「瀬戸内海のカロ貝屋」」(2022年9月28日)

とある休日、あまりにも何もやる気が起こらない自分自身に嫌気がさして、積ん読(つんどく)ならぬ積ん観(つんかん)状態となっている数多のDVD作品から、何か一本を取り出してみることにした。何が良いだろう。

当初は、せっかくの休日なのだから、平日には観ることの出来ない超大作でも観るべきであると考えたのだが、今の自分を顧みるに、とてもそんな集中力は残っているとは思えず、即座に断念。しばらく思案した結果、手に取ったのが『第3回 かが屋 単独ライブ「瀬戸内海のカロ貝屋」』である。パッケージの裏面を確認すると、本編時間69分とある。実に有り難い。

販売サイトに掲載されている情報を見ると、2022年5月に東京公演(草月ホール)、6月に大阪公演(ABCホール)が行われた単独ライブの模様を完全収録、とのことだ。「完全収録」という言葉に甘美な香りを感じてしまうのは私だけではあるまい。ちなみに、この「瀬戸内海のカロ貝屋」という単独ライブ、本来であれば2020年に開催される予定だったらしい。しかし、新型コロナウィルスのパンデミックを受け、延期になってしまったのだそうだ。延期になってしまったライブ……というところに、某小林賢太郎のことを思い出さずにいられない。かが屋はちゃんと単独ライブを開催することが出来て、良かったなあ。

本編に収録されているコントは全九本。以前、彼らの代表作をまとめたベスト盤を観たことがあるのだが、その時よりも明らかに面白さが増している。本作で演じられているコントの多くは、観客には隠されている事実が少しずつ明らかになっていく展開である。ただ、それぞれ見せ方がまったく違っているために、まったく別のコントのように感じられるようになっている。この手法は、彼らの事務所の先輩に当たる、バカリズムも頻繁にネタに取り入れているものだ。なんとなく血脈のようなものを感じずにはいられない。

というわけで、ここからは本編で披露されているコントの面白かった点について触れていきたいところなのだが、残念なことに、その隠されている事実こそコントの肝であるため、ここで内容に触れてしまうとネタバレになってしまう。なんとも歯痒い。というわけで、本文ではあくまで表層的なところだけに触れることを、ご了承いただきたい。

本作において、特に笑わせられたコントがある。『入院』と『タクシー』だ。

盲腸で入院している少年のお見舞いにやってきたクラスメートが持ってきた千羽鶴を、少年が拒否するくだりで幕を開ける『入院』は、数々の新事実が次々に明らかになっていく多重構造のコントである。「こういう切り口のコントなのかな?」と思いながら観ていると、新たな真実が明らかになり、「おおっ」と驚いていると、更に新事実が判明し、気付けば笑いの渦の中に巻き込まれていく。また、例えばかもめんたるがコントで演じているような、ただ面白いだけでは終わらない、何とも言えない不快感を覚える展開が用意されている点も素晴らしい。千羽鶴というありきたりなアイテムが、こんなにも不気味になってしまうなんて。笑いの意味でも、感情を揺さぶられるという意味でも、本編随一の傑作と言ってもいいだろう。いつかキングオブコントでも披露してもらいたい。

良い客を乗せて、ちょっとだけ浮かれていたタクシー運転手が、次に乗せた客によって絶望の底へと突き落とされてしまう『タクシー』は、二人の演技力がとことん光るコントである。否、設定も展開も単純なので、二人の演技力がなければ成立しないコントというべきなのかもしれない。なんとなく地味な印象を与える二人だが、演技の世界に没入すると、ここまで魅力的な役者になるのかと驚かされた。被害者のような振る舞いをする加賀の哀れな表情も、心の奥底が読めない賀屋の不気味な振る舞いも、二人じゃなければ成立しないものだっただろう。また、コントのフリとなる部分に、しっかりと時間を使っている点にも注目してもらいたい。このフリの部分が、終盤になって一気に効いてくる。コントが終わるころには、タクシー運転手に対する評価も変わるはずだ。よもや、こんなろくでもない人間だったとは……。

これらの本編に加えて、単独ライブ初日のバックステージを撮影した特典映像と、かが屋の二人によるオーディオコメンタリーが収録されている。この特典映像もかなり見応えがあるので、是非ともチェックしていただきたい。カメラの前で芸人特有の悪ふざけを見せる場面もあるのだが、舞台に対する真剣な姿勢を感じさせる瞬間もあり、なかなかに興味深かった。とあるコントのSEが気に入らなくて、急遽、セットリストから外してしまうシーンなど、なかなかにたまらない緊張感であった。ああいう姿を見せてくれるのはとても有り難い。

本作を鑑賞し、ラーメンズの文脈の先に、かが屋が存在するのではないかとう感想を抱いた。舞台へのこだわり、所作へのこだわり、ネタへのこだわり、その全てがラーメンズのそれを想起させたのである。否、むしろ、ラーメンズもまたバナナマンに影響されてコントを演じるようになったと聞くから、二組は義兄弟のような関係性といえるのかもしれない。

まあ、そんなことはどうでもいい。とにかく、本作はとんでもない傑作である。Mastard RecordsというHMVのレーベルからリリースされているため、購入するのが難しいという人もいるかもしれないが、コント好きであれば一度は観るべき作品だ。なんとかして手に入れてほしい。

10代、当時の僕の一番の趣味は単独ライブの映像を観ることでした。自転車で行ける距離にレンタルビデオ屋があり、その店のお笑いコーナーにたくさんの単独ライブDVDが置かれていたことが現在に大きく影響を与えていて、もしかしたら自分もその一部になれるかもしれないということが非常に嬉しいです。(加賀翔)

本作封入ペーパーより

「M-1グランプリ2022」三回戦(東京)結果記録

 

・10月30日昼(東京)

【合格組】
インテイク(三回戦)
カミナリ(準々決勝)
カラタチ(準々決勝)
ケビンス(準々決勝)
サツキ(二回戦)
シシガシラ(準々決勝)
スパイク(二回戦)
パンプキンポテトフライ(準々決勝)
ミキ(準々決勝)

【主な不合格組】
十九人、センサールマン、ティモンディ、ぱーてぃーちゃん、ブリキカラス、ぼる塾、まんじゅう大帝国


・10月30日夜(東京)

【合格組】
アイロンヘッド(三回戦)
ウエストランド(準々決勝)
エバース(三回戦)
演芸おんせん(三回戦)
オッパショ石(二回戦)
コマンダンテ(準々決勝)
深海魚(今年結成)※アマチュア
シンクロニシティ(準々決勝)
素敵じゃないか(準々決勝)
大仰天(一回戦)
鶴亀(二回戦)
TCクラクション(準々決勝)
THIS IS パン(準々決勝)
東京ホテイソン(準決勝)
納言(準々決勝)
ひつじねいり(三回戦)
ぶるファー吉岡(準々決勝)
ブレード・ランナー(今年結成)
マッハスピード豪速球(三回戦)
ママタルト(準々決勝)
マリオネットブラザーズ(準々決勝)
ヨネダ2000(準決勝)
ランジャタイ(決勝10位)
忘れる。(二回戦)

【主な不合格組】
シャウト、ストレス

 

・10月31日昼(東京)

【合格組】
アインシュタイン(準決勝)
井下好井(三回戦)
オドるキネマ(三回戦)
オフローズ(二回戦)
カゲヤマ(二回戦)
蛙亭(準々決勝)
きしたかの(二回戦)
9番街レトロ(準々決勝)
キンボシ(準々決勝)
コットン(準々決勝)
10億円(三回戦)
大自然(準々決勝)
ダンビラムーチョ(準々決勝)
TEAM BANANA(三回戦)
ナイチンゲールダンス(準々決勝)
ななまがり(準々決勝)
ニッポンの社長(準々決勝)
ゆにばーす(準決勝)

【主な不合格組】
いぬ、エルフ、シマッシュレコード新作のハーモニカ世間知らズ、ダニエルズ、たぬきごはんトンツカタン、ドンデコルテ、軟水、人間横丁、バビロン、四千頭身ランパンプス、レインボー、わらふぢなるお、ワールドヲーター

 

・10月31日夜(東京)

【合格組】
阿佐ヶ谷姉妹(準々決勝)
インディアンス(決勝3位)
EXIT(準々決勝)
Aマッソ(三回戦)
入間国際宣言(二回戦)
オズワルド(決勝2位)
怪奇!YesどんぐりRPG(準々決勝)
カナメストーン(三回戦)
かもめんたる(準々決勝)
キュウ(準々決勝)
くらげ(準々決勝)
コロコロチキチキペッパーズ(三回戦)
さすらいラビー(準々決勝)
真空ジェシカ(決勝6位)
ストレッチーズ(準々決勝)
ダイタク(準決勝)
ダイヤモンド(準々決勝)
男性ブランコ(準決勝)
トム・ブラウン(準々決勝)
とらふぐ(今年結成)
モグライダー(決勝8位)
ヤーレンズ(準々決勝)
リニア(二回戦)
令和ロマン(準々決勝)

【主な不合格組】
アイデンR、オダウエダ、鬼越トマホーク、カカロニクマムシ、サンシャイン、すゑひろがりず、竹内ズ、ダンシングヒーロートット、ネイチャーバーガー、バンビーノ、ヘドロ一家、マテンロウ宮下草薙、ラパルフェ

 

2019年大会のファイナリスト・すゑひろがりずがここで脱落。ここ二年ほど、準々決勝戦敗退が続いていたとはいえ、なかなか厳しい対処である。この他、鬼越トマホーク、ティモンディ、ぱーてぃーちゃん、ぼる塾、宮下草薙四千頭身など、テレビで人気のユニットが軒並み落とされている。そう考えると、今回のEXITや納言の結果はスゴいといえるのかもしれない。たぬきごはん、ドンデコルテなど、個人的に推しているコンビが落ちているのも残念。でもカナメストーンは受かった。