白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

『M-1グランプリ』返り咲きに関する余談。

『M-1グランプリ』の魅力のひとつに“返り咲き”というものがある。かつて決勝進出を果たすも敗れ去ってしまった漫才師が、しばらくの期間を経て、再び決勝の舞台へと舞い戻ってくる状態を表した言葉である。当時のパフォーマンスからどれほどの進化を遂げてい…

『M-1グランプリ』常連に関する余談。

復活後の『M-1グランプリ』において、ファイナリストに何度か選ばれている漫才師たちの決勝進出回数について、ふと気になることがあったので調べてみた。以下は、3回以上ファイナリストに選出されたユニットのラインナップである。なお、前期M-1(01年~10年…

収集バカの不安と憂鬱

「電子書籍は閲覧の権利を購入しているだけに過ぎない」という話題を目にするたびに、「そりゃ紙の書籍で購入できればベストなんだろうけれど、家に置き場がないんだよ」と憤ってしまう。いや、別にさ、そういう主張をしている人が怒りをぶつけられる筋合い…

「第45回ABCお笑いグランプリ」(2024年7月7日放送)所感。

日曜の昼間、特に何もすることがなかったので、ぼんやりとパソコンの画面を眺めていたら、ちょうど『第45回ABCお笑いグランプリ』の放送が始まったところだったので、せっかくだからとABEMAで視聴した。 まずはAブロックから。大阪吉本のぐろうは、相方から…

『爆笑オンエアバトル』第1回チャンピオン大会・幻のファイナリストについて

どうも、すが家しのぶです。 聞くところによると、今年で『爆笑オンエアバトル』『オンバト+』の終了から十年が経過したことになるらしいです。これだけの年月が流れてしまった後では、昨今のお笑いブームの礎を築き上げた番組としての『爆笑オンエアバトル…

結果的に人間ドックのチェックリストみたいになっているボヤキ。

近日中に人間ドックを受けなくてはならない。それ自体は別に良い。アラフォーともなると、身体の各部位で異常が自然発生するようになるので、これからも健やかな人生を送るためにも定期的に検査すべきである。だから、検査そのものには、何の問題もない。た…

漫才もコントも出来る人たち。

どうも、すが家しのぶです。 突然ですが、漫才もコントも得意なお笑いコンビって恰好良いですよね。お笑いコンビというと、漫才をメインに活動する【漫才師】とコントをメインに活動する【コント師】のどちらかに方針が分かれてしまいがちですが、そのどちら…

『M-1グランプリ』敗者復活戦に関する余談。

復活後の『M-1グランプリ』では、敗者復活戦の結果が下位のコンビほど決勝進出するパターンが多いような記憶があったので、ちょっと調べてみた。 ・2015年大会18位:囲碁将棋19位:アインシュタイン20位:ニッポンの社長 ・2016年大会16位:Aマッソ17位:ゆ…

その後のM-1チャンピオンと賞レースの話。

今年のM-1グランプリに昨年王者の令和ロマンが出場するらしい。 M-1歴代王者が優勝後に再び出場している前例がないわけではない。過去には、03年優勝のフットボールアワー、08年優勝のNON STYLE、09年優勝のパンクブーブー、以上の三組が優勝後に再びM-1の舞…

すが家しのぶ収集物目録(2007年)

1/17 KENTARO KOBAYASHI LIVE「POTSUNEN」&KENTARO KOBAYASHI LIVE「POTSUNEN2006「○ ~maru~」 1/17 千原兄弟コントライブ「15弱」 1/24 アンジャッシュ「ネタベスト」 1/24 間寛平・中川家「原宿寄席2006」 1/31 2006年下半期 漫才「爆笑問題のツーショ…

ラジオリスナーとしての分別について

例え話をする。 私は『あいみょんのオールナイトニッポンGOLD』のリスナーだが、シンガーソングライターとしてのあいみょんにはさほど興味が無い。彼女の書く楽曲の中には好きなものもあるにはあるが、その多くには興味が感じられない(あくまでも現時点にお…

2024年7月のリリース予定

03「NEW YORK LIVE 2021-2023 (DVD-BOX)(3枚組)」10「CHOCOLATE PLANET LIVE TOUR 2023 「PLANET TRAIN」」10「シソンヌライブ[douze]」 いつもお世話になっております。すが家です。 気が付けば一年も半年が経過したわけですが、皆さんはどのような半年間を…

「ラランド単独ライブ「爆爆」」(2024年6月2日)

ラランド単独ライブ「爆爆」を配信で観る。 ラランドは上智大学の同級生で同じお笑いサークルに所属していたサーヤとニシダによって2014年に結成された。『M-1グランプリ2019』において“ベストアマチュア賞”を獲得したことから注目を集めるようになり、翌年…

令和6年版・女性芸人生年月日表

今から14年前に「女性芸人生年月日表」というものを作った。 読み返してみると、現在では芸人としての活動から退いている人や、当時とはまったくイメージの変わってしまった人も少なくない。その変化を確認できるという意味では、こういう記録にはこういう記…

東京都出身芸人を調べてみる。

「東京出身の芸人には余裕が感じられる」という意見がある。 「地方からの上京というワンステップが不要」「実家が近いので援助を受けやすい」などの根拠が挙げられていたように記憶している。確かに、思い返してみると、東京出身の芸人といえば、【ビートた…

『ふつうの軽音部』は、いつまで“ふつう”でいられるのだろうか

『ふつうの軽音部』を単行本で読み返す。 ふつうの軽音部 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:クワハリ,出内テツオ 集英社 Amazon ふつうの軽音部 2 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:クワハリ,出内テツオ 集英社 Amazon 『ふつうの軽音部』は、高校の軽音…

自意識過剰問題。

欲しい本やCDを購入するために販売店を訪れて、目的の物を見つけられなかったときに、店員に対して「〇〇ありますか?」と尋ねることが出来ない。在庫を尋ねるほどに欲しているものがあることを店員に悟られたくないからだ。無論、店員にしてみれば、まった…

自分と同学年の芸人リストを作ってみた!

どうも、すが家しのぶです。 1985年2月7日生まれの私は来年で生誕四十周年記念を迎える次第なのですが(その割には未だに人生を惑ってばかりいるのはどういうわけだ)、そういえば同世代にはどんな芸人がいるのかが気になってきたので、調べてみました。1984…

さよならはとつぜんに

三豊鳥坂インターチェンジから高松自動車道を降りると、四国の大動脈として知られる国道11号線に突き当たる。これを西の方角へと突き進んでいけば、高松市を発祥とするスーパーマーケット『マルナカ』が見えてくるので、この十字路を左折する。ここに隣接す…

絶不調。

やる気が出ない。気温変化によるものなのか、気圧配置によるものなのか、昨年と同様の盛り上がりを見せていた『THE SECOND~漫才トーナメント~』を心から楽しんだ後に訪れた燃え尽き症候群によるものなのか、明日の朝が来ることを恐れて無意識に夜更かしす…

誰かにとっての救世主になっていたかもしれない話。

先日、新発売の本を買うために、高松市にある某書店へと出かけた。ただ手に入れるだけであれば、近所の本屋や通販サイトで注文して済ませることも出来るのだが、その本には限定特典として複数の漫画家によるイラストを掲載した小冊子が付いてくることになっ…

2024年6月のリリース予定

26「マシンガンズ初単独ライブ~最初で最後~」26「M-1グランプリ2023 ~『爆笑が、爆発する。』~ 」 すが家です。五月の終わりにしては暑い日が続きますね。もっとも、そんなことを毎年のように話している気がするので、ただ単に五月から六月にかけて、記…

好きな03発表ドラゴン

流行っている曲をなんとなしに聴いてみたところ、自分ならどんな替え歌が作れるだろうか……という思考が止まらなくなってしまったので、ここにしょうもない替え歌を公開します。土日祝のブログ更新なんて、これぐらいでいいような気もしています。

何言ってんだかわかんない2

少し前に、とあるテレビプロデューサーの振る舞いについて、腹を立てたことがあった。氏が手掛けている番組の放送終了後、その番組のゲスト出演者がはっきりとは告知されていなかった(そのゲストは放送の数日前に不祥事を起こして活動自粛が発表されていた…

たまに考えてしまうYouTubeプレミアムと広告の話。

YouTubeプレミアムに加入していない。お金を払いたくはないからだ。ケチなつもりはない。YouTubeプレミアムに対して、お金を支払うほどの価値を感じていないだけの話である。なので、いずれは加入することになるかもしれないが、少なくとも今の時点で、その…

『TOKYO SPEAKEASY』はもっと聴かれるべき問題

『TOKYO SPEAKEASY』という番組がある。深夜1時に月曜日から木曜日にかけて放送されているTOKYO FMのトーク番組である。現実には存在しないとされているバーを訪れた二組の他所では聞けないような会話をとなりの席で盗み聞き……というコンセプトの元、日替わ…

泉谷しげる『春夏秋冬』は生活する人たちに時代を超えて声を掛け続ける

ミュージシャンとしての泉谷しげるの存在を知ったのは、20世紀末だったように記憶している。所ジョージ・坂崎幸之助・篠原ともえの三人による音楽番組『ミュージック・ハンマー』にゲストとして出演していた福山雅治が、泉谷しげるの代表曲『春夏秋冬』をカ…

『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』放送直後の感想。

『THE SECOND ~漫才トーナメント~2024』面白かったですね。 放送前は、昨年の盤石なラインナップとは少し異なり、そもそもネクストバッターズサークルに入った経験がない人たちもいて、どうなることやらと思っていたのですが、そこは十五年以上活動してい…

SNSって大人が大人ぶる必要性が薄いからクラス会の感覚に立ち返っている感じがありません?

SNSにおいて、フォロワー数の少ない人が思いつきでつぶやいたような発言が拾い上げられて、それが「〇〇というようなことを言っている人がいるらしいのだが……」というように少しずつ当事者の手を離れ始め、いつしかフォロワー数の多い人たちによって続々と批…

「THE SECOND ~漫才トーナメント~」一回戦第二試合(スピードワゴンvs三四郎)

第二試合はスピードワゴンと三四郎の対戦である。 先攻はスピードワゴン。 ホリプロコムに所属する漫才師で、小沢一敬と井戸田潤によって1998年に結成された。『M-1グランプリ』に初めて敗者復活戦システムが導入された2002年に、史上初のワイルドカードと…