令和時代のお笑い公論

笑いの粗熱が冷めるまで

愛しのヴィデオ・ボーイ!

先日の『東京ポッド許可局』でVHSのことが話題になっていた。 で、なんとなく脳の奥の引き出しに片付けていた記憶が、ふつふつと蘇ってきた。 今でこそDVDだのBlu-rayだのにウツツを抜かしている私だが、その根っこにあるのはVHSである。OLの弁当箱の倍ぐら…

2022年7月のリリース予定

20「空気階段 単独公演 「fart」」 どうも、すが家です。暑い日が続きますね。 先日、四国では最高気温35度を記録しまして、そろそろ身体が融解するのではないかと危惧しております。全身とろけ太郎です。片栗粉まぶし之助かもしれません。何を言っているの…

あばれヌンチャクの記憶

元「あばれヌンチャク」の竹内幸輔氏が亡くなった。45歳だった。 かつての相方で、晩年はピン芸人「桜塚やっくん」として活動していた斎藤恭央氏は2013年に亡くなっているため、これであばれヌンチャクというコンビは完全にこの世から消滅してしまったことに…

山里亮太を待ち続けている話。

山里亮太が香川県に来ない。 このようなことを書くと、「この人は山里亮太と個人的な付き合いをしているのだろうか」「蒼井優とも知り合いなのだろうか」「第一子誕生のお祝いにプレゼントを送るぐらいの交流があるのだろうか」などという妄想を膨らませる人…

「お金があれば→戦争です」の話。

反戦のメッセージを込めた楽曲、いわゆる“反戦歌”の中には、敢えて戦争を推奨するかのように歌い上げているものも少なくない。例えば、泉谷しげるの『戦争小唄』などは、その代表的な作品といえるだろう。「国が認めた戦争だ みんなで殺そう戦争だ」という歌…

2022年6月のリリース予定

08「M-1グランプリ2021」22「タロウ6」(ハナコ)29「笑い飯の漫才天国~結成20+1周年記念ツアー~ 」 どうも、すが家です。ゴールデンウィーク中、何もせずに過ごしてしまって、未だに後悔の日々を送っております。ついつい酒を飲んでしまうんだな。 気を取…

「バカリズムライブ「〇〇」」(2021年11月24日)

バカリズムライブ「○○」 (DVD) バカリズム Amazon 2021年5月14日・15日に草月ホールより無観客配信された公演を収録。 当初、公演は5月13日から16日にかけて開催される予定だったのだが、新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的に発令された緊急事態宣言を…

バカリズム『銀行弱盗』について考える。

例えば、目の前にピストルを手にしている人物がいるとする。 ピストルが脅威であることを私たちは知っている。実際にピストルを目にしたことがなかったとしても、それがどのような効果をもたらす道具であるかを、私たちはドラマや映画、或いは海外のニュース…

うしろシティの解散に寄せて

先日、うしろシティの解散が報じられた。 正直なところ、驚きはしなかった。私の友人に『星のギガボディ』(2016年から2021年にかけて放送されたうしろシティのラジオ番組)のリスナーがいて、彼から時折、うしろシティに関する不穏な情報を得ていたからだ。…

かが屋「好きなように生きる」を考える。

かが屋のコントは易しくない。 彼らのコントはボケとツッコミの関係性を明確にしないことが多いため、そのネタに込められた意図は観客が組み取らなくてはならないことも少なくない。そして、多くの観客は、舞台上で起こっている現象の「誰も悪くない雰囲気」…

2022年5月のリリース予定

18「第23回東京03単独公演「ヤな因果」」 どうも、すが家です。少し前まで「暑い日が続くなーこのまま夏になっちゃうのかなー」と思っていたのですが、ここ数日の雨模様ですっかり気温が下がってしまって、今日に至っては肌寒さを感じるようになりました。体…

高知へ初めてのグランピングに行ってきた!(2022年4月23日~24日)

先週末、妻と高知に一泊二日の旅行へ行ってきました。今回はその記録です。

Conva「16:45」の感想文。

※この記事はネタバレを含んでいます。本編動画を鑑賞してからお読みください。 兄の手術の成功を祈っていた妹(吉原怜那)の元へ、二人の医者(医者A(田野)・医者B(警備員))が悲しい報告にやってくる。現実を受け止められない妹は、その怒りと悲しみか…

さらば青春の光『おっさん』の話。

中華屋の店主(森田)と常連客(東ブクロ)、二人のおっさんが野球中継を見ながら下らない戯言を交わしていたのだが、店主のおっさんのとある冗談に対して、常連客のおっさんが黙り込んでしまい……。 日常的な風景にとある要素が付け加えられることで笑いへと…

ライス『あっちとこっち』の感想文。

※今回の記事にはネタバレが含まれています。事前にコントの動画をご覧になられてからお読みください。

ゾフィー『遺産』の感想文。

※今回の記事にはネタバレが含まれています。事前にコントの動画をご覧になられてからお読みください。

アンガールズ『常連のお店』の話。

私のように偏狭で付き合いの悪い人間にも、友達と呼ぶに値する人間が何名か存在している。ただ、私が友達と思い込んでいるだけで、向こうが私のことをどう思っているのかは定かではない。知人と思っているかもしれないし、バカだと思っているかもしれない。…

先週末に観た映画の感想文。

・キャンディマン(2021) キャンディマン(2021) ブルーレイ+DVD [Blu-ray] ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 Amazon 黒人差別を主軸としたストーリーに既視感を覚えたので、スタッフを調べてみたら、脚本に『ゲット・アウト』『アス』の監督で知られるジョ…

2022年4月のリリース予定

20「ロッチ単独ライブ「モモイロッチ」」20「THE NEWSPAPER LIVE 2021」 どうも、すが家しのぶです。このところ芸人さんのネタについて書く技術が落ちているような気がしたので、一日一回のペースで芸人のネタについてのコラムを書き続けているのですが、完…

GAG『転校生』の話。

「ルッキズム」という言葉がある。人を外見の美醜で評価する考え方を示すものだ。ざっくりと調べたところによると、1960年代のアメリカで誕生した「ファット・アクセプタンス運動」という、肥満体の人間に対する「意志が弱い」「怠惰」などといった偏見に基…

シソンヌ『別れ』の話。

お葬式という場は笑いを生み出しやすい。 無論、通常のお葬式においては、笑いは禁物である。故人を悼み、遺族を労い、最期の別れを涙ながらに噛み締める場で、笑いはとても許されるものではない。だが、現実の世界において、徹底的に厳粛でなくてはならない…

タイムマシーン3号『カツアゲ』の話。

私は怒っている。主にタイムマシーン3号に対して怒っている。 タイムマシーン3号が『爆笑オンエアバトル』ないし『オンバト+』について、その王者としての立場から、番組のシステムについて茶化したような態度を取っていることに、本当に怒っている。番組の…

海老車『立てこもり』の話。

笑いの元は「緊張と緩和」である。 なにやら偉そうな文言だが、何も私が勝手に言い出したわけではない。上方落語の伝説、二代目桂枝雀が提唱した持論である。余談になるが、枝雀の落語を観たことがない人は、一度だけでも観ておいた方が良い。既に亡くなられ…

Conva『天才』の話。

コントのオーソドックスな手法に「有り得ないもの同士を掛け合わせる」というものがある。居酒屋やラーメン屋などといった日常的なシチュエーションに、本来ならば有り得ない要素を掛け合わせることによって、現実には起こり得ない歪みを生み出し、笑いへと…

空気階段『警察』の話。

人生は出会いと別れで出来ている。 古いアルバムを開いてみると、当時は仲良くしていた筈のクラスメート、お世話になった教師、近所に住んでいる人たちの姿を確認することが出来るが、その大半の人たちが今、何をしているのかを知ることはない。時折、彼らに…

サツマカワRPG『パン』の話。

芝居において最も観客が注目するのは役者の演技である。 どんなにハデな音楽が流れようとも、どんなに豪華なセットが組まれていようとも、観客は役者の一挙手一投足にこそ目を見張る。多くの芝居において、物語は演者を中心に展開するものであると認識してい…

「R-1グランプリ2022」(2022年3月6日)

今年はサクッと短めにまとめます(希望)。 【First Stage】 ・kento fukaya 第三者の視点から、三対三の合コン風景に対してツッコミを入れるコント。事前に録音した声に合わせて、2メートルほどの高さの三角柱に描かれた絵をくるくる回転させながら、合コン…

「R-1グランプリ2022」決勝直後の感想。

kento fukaya【優勝】お見送り芸人しんいちYes!アキト(敗者復活)吉住サツマカワRPG【準優勝】ZAZY寺田寛明金の国 渡部おにぎり 最も笑ったのは吉住。既に単独ライブのDVDで観ていたネタだったのだが、大幅にネタ時間がカットしなくてはならなかったことが…

「すいません!誰か私たちに「しなきゃいけないこと」をください!」

一昔前に「自分探しの旅」という言葉が流行した。 旅に出て、非日常の時間を過ごしながら、自らを見つめ直す行為を表した言葉である。これに対する反論として、もとい、一種の揶揄として、「自分なんて探さなくても、そこにいるだろうが」というものがあった…

何気なくて偉大な『ニセモノの錬金術師』を読んでほしいんだ

#1 ノラさんとの出会い編 ニセモノの錬金術師【無料ラフ版】 作者:杉浦次郎 Amazon イラストコミュニケーションサービス「pixiv」にて無料公開されていた杉浦次郎氏の漫画作品『ニセモノの錬金術師』が、先日、kindleでも読めるようになった。僥倖である。た…