白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

『M-1グランプリ』敗者復活戦に関する余談。

復活後の『M-1グランプリ』では、敗者復活戦の結果が下位のコンビほど決勝進出するパターンが多いような記憶があったので、ちょっと調べてみた。

・2015年大会
18位:囲碁将棋
19位:アインシュタイン
20位:ニッポンの社長

・2016年大会
16位:Aマッソ
17位:ゆにばーす(2017年初決勝進出)
18位:霜降り明星(2018年初決勝進出・優勝)

・2017年大会
18位:東京ホテイソン(2020年初決勝進出)
19位:Aマッソ
20位:ランジャタイ(2021年初決勝進出)

・2018年大会
14位:ウエストランド(2020年初決勝進出・2022年優勝)
15位:ニッポンの社長
16位:マユリカ(2023年初決勝進出)

・2019年大会
14位:マヂカルラブリー(2017年決勝進出済・2020年優勝)
15位:ロングコートダディ(2021年初決勝進出)
16位:囲碁将棋

・2020年大会
13位:キュウ(2020年初決勝進出)
14位:カベポスター(2020年初決勝進出)
15位:ランジャタイ(既出)

・2021年大会
14位:ダイタク
15位:カベポスター(既出)
16位:キュウ(既出)

・2022年大会
15位:THIS IS パン
16位:ママタルト
17位:ストレッチーズ

結論。そうでもなかった。ただ、敗者復活戦で下位だったコンビから、優勝者が三組も出てきているという事実は、割と興味深い傾向といえるだろう(ちなみに、2016年大会の15位は錦鯉)。何かのマンガで「人間の能力値を上位・中位・下位に区分した場合、上位に食い込んでくる人間が現れるのは、中位から……ではなく下位から」という話を読んだ記憶がある。もしかすると、ここにもその傾向が表れているのかもしれない。

なお、2023年大会からは、敗者復活戦のシステムが大きく変更され、順位をつけられないようになってしまったため、今後の検証は出来なくなってしまった。だが、もしも同じシステムを採用し続けていたら、まだまだ面白いデータを拾い上げられることが出来たのかもしれない。ちょっと残念である。