昨今、何かについて批判するときに、【キモい】という言葉がフランクに使われすぎている。学生時代の記憶を掘り起こしてみても、【キモい】という言葉を多用していたタイプの人というのは、その言葉を対象となる相手に対して真正面から突きつけるのではなく、こそこそと仲間内で陰口を叩くように使っていた印象が強い。もしも、その批判が正当なもので、より多くの人に認知してもらいたいような代物であるのだとすれば、そのようなイメージを含ませている表現はなるべく省いた方が良いだろう。そもそも【キモい】とは、生理的嫌悪を表す「気持ち悪い」を省略した若者言葉だ。まだ自らの感情をコントロールすることが出来ず、不快感を心の中に抑え込むことの出来ない未熟な若者が使うからこそ、許される表現である。そんな言葉を真面目な批判をするときに使うのは、あんまり良くないのではないのではなかろうか。少なくとも、かつて理由も分からずに【キモい】と言われて気に病んだ経験がある人にとっては、印象は良くないんじゃないかしらんねえ。