滋賀県を中心に活動するVTuber“甲賀流忍者ぽんぽこ”と“ピーナッツくん”による全国ツアーイベントライブ『ぽこぴーの回覧板 in香川』を観に行く。会場はサンポートホール高松 大ホール。客席数1,500席のなかなかに大きなホールである。仕事を定時で切り上げて車で向かう。高松駅の傍ということもあって、会場が保有する駐車場はやや割高だったため、徒歩10分圏内にある安価な有料駐車場を利用した。ケチではない、倹約家なのだ。
開演30分前の午後6時に電子チケットで会場入り。入場時、イベント用に作られたオリジナルのバインダーと紙製の旗、香川公演オリジナルのブロマイド写真をスタッフから手渡される。バインダーの中身は、ぽんぽこ執筆によるフリーペーパー“狸豆通信”、少し前にぽんぽこも被害にあったことが報告されていたフィッシング詐欺への注意喚起、VRChat上に作られた遊園地“ぽこピーランド”のチラシ、地元のライブイベントのフライヤーなどなど。狸豆通信は公演会場ごとに作成され、その土地その土地に関する思い出やお店についての感想が書かれた、かなり気合の入った内容。地元ファンへの気遣いが嬉しい。
まだ開演時刻までに余裕があったので、ロビーの物販コーナーの行列に並ぶ。靴下でも買おうかと思っていたのだが、既に売り切れとなっていたので驚いた。人気だ。スリムバスタオル、ぽんぽことピーナッツくんのマスコットキーホルダー、ぽんぽこの別人格・ガチ恋ぽんぽこのアクリルスタンド“キヤキヤあくりゆすたんど”などを購入。買い物を終えたところで会場入り。一階席9列目のなかなか悪くない席に座る。
午後6時半、開演。イベントは着ぐるみモードの二人によるステージ上でのパフォーマンスと、ステージ奥にあるモニターを使った映像の中の二人によるパフォーマンスで構成。ステージ上でのパフォーマンスは、歌あり(ぽんぽこが『カフカ』を歌い出したのには鳥肌が立った。サイコー過ぎる)、ダンスあり(ピーナッツくんのオリジナルソング『TwinTurbo』に合わせてうどんを踏み始めたのには笑った)、回覧板のために作られたオリジナルの盆踊りありと充実したラインナップ。延々と旗を振り続けていたため、紙の部分がすっかりぐちゃぐちゃになってしまった。映像でのパフォーマンスは、「香川のお土産物-1グランプリ」「クイズ ザ★深夜 in香川(アンケート機能を駆使した観客参加型)」「ガチ恋の激辛カレーうどん」など、普段のYouTubeでやっている企画を香川県仕様に改変したものが中心。ぽこぴーの二人は、既にVTuberとしてはかなりの売れっ子なはずなのだが、決して驕ることはなく、地方勢として地方民の気持ちを完全に理解してくれているところが、とても信用できる。有り難い。
午後8時50分ごろ、イベント終了。スタッフの案内によって、席の列ごとに退場する。これが長い。なんだか長い。観客の人数が多いとはいえ、それにしても随分と時間をかけて退場させられている。気が付けば舞台上では大道具による解体作業が開始されていた。午後9時、ようやく自分の列が呼ばれたので、退場。ホールを出て、ロビーへと向かう通路に出ると、そこには着ぐるみのぽこぴーの二人が。まさかのお見送りである。ぽんぽことピーナッツくんとハイタッチして、これで本当にイベント終了。最初から最後まで満足感に満ち溢れた最高のイベントだった。次回の開催時には、また行きたい。