白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

沖縄旅行の記録(四日目・10月8日(日))

午前六時五十分、起床。

起きて早々、アメリカンビレッジで購入した、ポーたまの残りを食べる。寝る前に食べたのは明太子マヨで、寝起きで食べたのはエビマヨだ。どちらも美味しかったが、次は冷める前の状態で食べたい。身支度を済ませて、朝食ビュッフェへ。一日ごとに少しずつ料理のラインナップが変化しているのが嬉しい。この日は、具材やタレを自分で選ぶことが出来る、冷やし中華をチョイスした。儲かってたって、死にかけたって、どうかしてたって、麺は美味い。

午前九時半、レンタカーに乗り込んでホテルを出発。国道五十八号線を北上する。午前十時過ぎ、恩納村にあるダイビングショップ【マリンクラブナギ】に到着。本来ならば、午前九時五十分には到着していなくてはならないところを、トイレに行きたくなったり、車のカギを部屋に忘れてしまったりして、うっかり遅刻してしまった。申し訳無い。

午前九時半、レンタカーに乗り込んでホテルを出発。国道五十八号線を北上する。午前十時十分ごろ、恩納村にあるダイビングショップ【マリンクラブナギ】に到着。予定よりも二十分も遅れての到着だったため、すぐさま車を降りてスタッフに頭を下げるも、「大丈夫ですよ!」とさわやかに受け止めてもらえた。その笑顔、プライスレス。ここではシュノーケリングを体験する。沖縄の映えスポットとして名高い青の洞窟に入り、エモーショナルな写真を撮影する……筈だったのだが、天候の問題から予定を変更。ショップから程近いところにある海辺で魚やサンゴを眺めながら泳ぐことに。青の洞窟は次回にお預けである。

まずは申込用紙への記入を済ませる。持病や体調に関するアンケートである。これを書き終えたら、更衣室で持参した水着に着替える。着替え終わったら、今度は表に出て、その上から更にウェットスーツを着用する。大柄な体型の人間でも簡単に着られるサイズがレンタルされているのは有り難い。参加者全員(五人の家族連れが同じ時間帯で予約されていた)が着替え終わったところで、笑顔のさわやかなインストラクターが登場。シュノーケル・水中メガネの使い方や、コミュニケーションの取り方などついてレクチャーを受ける。

ひと通り教わったところで、ワゴンに乗り込み、海辺へと出発。五分ほどで目的地に到着する。道路に下り、土で出来た階段を下っていくと、一面に広がる海……と、たくさんの人だかり。どうやら、自分たちと同様に、シュノーケリングないしダイビングを予約していた人たちのグループが、ここに集められてしまったようだ。「芋を洗うような……」という言い回しを思い浮かべながら、海に突入。既に多くの人が足を踏み入れていたためか、海水は砂でそこそこに濁っていたのだが、魚たちの群れや不思議なカタチをしたサンゴにしっかりと心を奪われる。正直、心から楽しかった。いつの間にか遊泳時間は終了、店に戻る時刻に。再びワゴンに乗り込み、インストラクターの指導の元にウェットスーツを脱ぎ、更衣室のシャワーで海水や砂を洗い流し、服に着替える。スッキリした状態で表に出ると、次の客だと思われる二人組の水着ギャルに遭遇。いきなりのバカンス要素に慌てふためいてしまった。

午後一時、マリンクラブナギを後にする。このまま一度、ホテルに戻る予定だったのだが、昼食を取っていなかったので、沖縄のハンバーガーチェーン店【A&W 北谷店】へと立ち寄ることに。ドライブスルーに入って注文したのだが、システムがさっぱり分からない上に、店員の訛りがキツくて何を言っているのか聞き取れず、ひたすらに四苦八苦。そのおかげで、何を頼んだのかまったく記憶に残っていない。思い返してみると、このA&Wのドライブスルーが、今回の旅行で最も緊張感を走らせた時間だったような気がする。午後二時、ホテルに到着。購入したハンバーガーのセットを食べ、一休み。

午後二時半、再びレンタカーで出発する。一時間かけて【国際通り】に到着。有料駐車場に車を停めて、出発前から気になっていたかりゆしの専門店【MAJUN OKINAWA 那覇本店】へ。半袖のかりゆしを一着購入したところで、時刻は午後四時。人と会う約束があったので(既に約束の時刻を過ぎている。本日二度目の遅刻である)、すぐさま有料駐車場から車を出し、ゆいレール安里駅近くの有料駐車場に停める。安里駅の改札口で、沖縄在住のライター・芽むしり(電柱理論)氏と落ち合い、近隣の居酒屋【でんすけ商店 栄町】へ。どちらも酒を飲むことの出来ない状態だったため、ソフトドリンクを片手に料理を食べながら、ガクヅケ木田のnote絡みのアレコレ、普段から聴いているラジオ番組の魅力、東京ドームのチケット落選問題……などなど、お笑いフリークならではの会話で大いに盛り上がる。身近にお笑いの話が出来る相手がいないので、テッテ的に喋り倒した。

午後六時半ごろ、解散。駐車場に停めた車に乗り込み、ホテルに戻る。午後七時半、夕飯を食べるために、ホテル近くの居酒屋【ビーチキッチン】へと出かける。ゴーヤチャンプルー海ぶどう、豚足のから揚げなど、様々な沖縄料理を注文したのだが、最も美味しかったのは、海鮮とアボカドとチーズを包んだシャリにマグロやサーモンを巻き込んだ美浜巻き。オシャレも文化も投げ出したようなバカみたいにシンプルな組み合わせが最高だ。

※一部の料理の量が少ないように見えるのは、食べてから写真を撮ったためである

午後九時半、ホテルに戻る。ベロベロに酔っぱらっていたためか、これ以降の記憶は欠落している。明日の最終日に向けて荷物を整理して、冷蔵庫に残っていた缶チューハイを片付けたことだけは覚えているのだが……。就寝時刻不明。