白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

沖縄旅行の記録(最終日・10月9日(月))

午前七時半、起床。

本日は最終日。名残惜しい気持ちが溢れ出て、スマホを片手にバルコニーに出て、外に見える景色を撮影する。階下に見えるビーチが美しい。初めての沖縄ということで、観光の定番とされている場所に時間が許すかぎり出かけてみた今回の旅行だが、一日ぐらいはホテルを中心にゆっくりと時間を過ごす日を作っても良かったのではないか……と、少し後悔する。次回、沖縄を訪れたときに、活かすための反省点としたい。

身支度を整えて、朝食ビュッフェへ。毎日、必ず食べ続けていた、本部牛のステーキとも今日でお別れかと思うと、なんだか寂しい。見た目のサイズに似合わぬ脂の濃さがとんでもないステーキだった(朝から食べるべきではなかったような気もする)。その脂をノンアルコールビールで流し込む快感を味わえるのも今日が最後だ。

午前九時、部屋に戻って、段ボール箱とキャリーケースに衣服(洗濯済)やお土産をまとめる。それらを、カウンター横にある佐川急便の受付に運び込み、自宅へ送るための手続きを済ませる。スプレー缶やブリキ製品、アルコールを含んだ化粧水に日焼け止めなどは配送できないらしい。文明が発達しても、まだまだ解決できない課題はあるものだ。午前九時四十分、ホテルとのお別れを惜しみながらチェックアウト。次にこの場所を訪れるのは何年後だろうか。

レンタカーに乗り込み、ホテルを後にする。大幅に南下して、午前十一時十五分に【イーアス沖縄豊崎】に到着。まだ予算に若干の余裕があったので、前日に国際通りでかりゆしを購入したMAJUN OKINAWAの支店へと赴く。秋に向けて、長袖のかりゆしを二着購入。その他、うっかり買いそびれているお土産などがないか、スーパーマーケットのコーナーを探索して回る。いくつかの買い物を済ませたところで出発。

午前十二時四十分、レンタカー会社近くのシェル石油で給油。車両の返却時には、ガソリンを満タンにしておくことがレンタカーの最低限のルールだ。午前十二時五十分、無事にトヨタレンタカーに車両を返却。そのままシャトルバスで空港まで送ってもらう。午後一時、那覇空港に到着。昼食を取るために、空港内の沖縄そばの店【琉球那覇空港店】に入り、八重山風そばを食べる。思い返してみると、今回の旅では三度も沖縄そばを食べている。そもそも麺類が好物であるとはいえ、食べ過ぎのような気がしないでもない。

食後、まだ時間に余裕があったので、お土産のコーナーをブラブラして回る。沖縄のお土産屋で売られている製品の三割ぐらいは、オリオンビールブルーシール・スパムに関連したものであるような気がする。色々なお店を回っているうちに、すっかりくたびれてしまったので、そそくさと保安検査場を通過する。まだいくらか時間に余裕があるように思えたので、トイレに用を足しに行って、出てくると既に呼び込みが始まっている。想定よりも早い。あわてて搭乗口の自販機で飛行機の中で飲むソフトドリンクを購入しようとするも、近場にある二台の自販機がどちらも作業中で買えず。係員にお金を払う気力もない。コンビニは行列が出来ている。すべてを諦め、そのまま飛行機の中へ。午後三時、喉がカラッカラの状態で離陸。とはいえ、途中、キャビンアテンダントがサービスのジュースを配ってくれたので、なんとか事なきを得た。やれやれ。

帰りの飛行機には、行きの飛行機にはなかった動画視聴用のモニターが設置されていたので、機内配信されていた『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』を見る。配信されていたのは初の沖縄上陸回。沖縄帰りの飛行機で見るものではない。その他、『アメトーーク』『カズレーザーと学ぶ。』などのバラエティ番組も配信されていた。

午後四時三十五分、高松空港に到着。速やかに立体駐車場へと移動し、懐かしの愛車に乗り込む。ヤリスよりも視点が高いし視界が広いのが嬉しいぞ。このまま帰宅して、夕飯の用意をするのは面倒だったので、空港からほど近いところにある寿司屋【ここも 空港通り店】で夕食。連休の最終日の夕方ということで、さほど混んでいないだろうと高を括っていたのだが、想像以上に多くの人が席が空くのを待っていて、少しばかり驚いた。それでも寿司の魅力には抗えない。三十分ほど待たされたところで着席。大いに寿司を堪能した。

食後、高速道を利用し、午後八時に帰宅。お疲れさまでした。