NOT FOUND -見つかりませんでした-

また性懲りもなく瓶蓋ジャムを買い求める

ノーコンセプト大阪旅行(2025年1月11日・12日)

午前六時半起床。眠たい目を擦りつつ布団から這い出る。肌寒い。昨年の一月はもっと暖かかった記憶があるのだが。毎年、どうにもこうにも安定しない気温に、振り回されている。用便を済ませ、髭を当たり、朝食として前日に買っておいた菓子パンを食べる。体温が下がる感覚がある。温かい飲み物を用意すべきだった、と後悔する。食後、再び用便へ。長距離移動の最大の敵は便意である。内蔵からすべての糞便を絞り出すように心掛ける。

午前七時半、家を出る。当然のことながら、家の中よりも外の方が断然寒い。ただ、寒さに振り切られている分、こちらも覚悟が決まる。家の中は半端に寒いから辛いのだ。徒歩で最寄りのバス停へと移動し、しばし待つ。午前七時五十分ごろ、バスが来たので乗り込む。車内はしっかりと温かい空気に包まれている。有り難い。しかし、バスが走り出し、少しずつ窓から差し込む日光が強くなり、段々と車内の温度が上がり始める。もはや暑い。底冷えが不安だが、アウターを脱ぐ。バスの移動中、昨夜放送の『霜降り明星オールナイトニッポン』と先週放送の『ザ・ビートルズ10』を聴く。粗品が某番組に対する不満を吐露した動画が話題になった直後の放送ということもあって、ひょっとしたら触れるだろうかと思いながら聴いたのだが、直接的には語られず。ただ、ところどころに不穏なワードが見受けられ、「ひょっとしたら匂わせなのだろうか?」とは感じた。個人的には好きな番組なので、来年以降も出演し続けてもらいたいところなのだが。

正午過ぎ、大阪駅に到着。先にホテルでチェックインを済ませるつもりだったのだが、この後の予定に支障が出そうなので断念。午後一時、徒歩で目的地のテアトル梅田まで移動。地図で見たかぎりでは、さほど遠くないように感じていたのだが、実際に向かってみると、道のややこしさもあってかなり歩かされた。気温は低いが日差しが強く、汗が滲み出る。バスを降りるときに着たアウターを再び脱いで、鞄に仕舞う。エスカレーターで建物の三階に上がり、受付で『ロボット・ドリームズ』の当日券を購入。空腹を覚えたが、近場にコンビニの類いが見受けられなかったために諦める。鑑賞中にトイレに立つようなことになるのも良くない。午後一時三十五分、上映。午後三時半、終了。コミカルでキャッチーなキャラクターデザインに対して、後味はほろ苦い。随所に『しわ』を彷彿とさせる描写が挟み込まれていた。売店でパンフレットを買い求めようと思っていたのだが、ディスプレイに売り切れの札が貼られていた。哀しい。

上映後、徒歩で梅田ロフトへと向かう。午後四時ごろ到着。四階のイベントブースに向かい、男性ブランコのインストアショップでグッズを購入する。単独公演の映像付キーホルダー全四種と、各公演のパンフレット。なかなかにとてつもない出費だが、今を逃したら二度と手に入らない可能性もあるので、ここは清水の舞台から飛び降りる覚悟である。買い物を終えたら、今度は今回の宿へと向かう。お馴染みの「カプセルホテル大東洋」である。受付でチェックインを済ませ、たくさんの人でごった返しているロビーを抜けて、荷物をロッカーに預ける。ようやく人心地がついたような気分。

再び受付へ向かい、ロッカーキーを預け、表に飛び出す。午後四時半、歩いてほど近いところにある三田製麺所へ。カウンター席に座り、つけ麺(玉子トッピング)の大盛りを注文する。直後、隣の席に中年男性が。店内は空いていたのだが、一人客ということで店員にカウンター席を案内されたのだろう。しばらくしてつけ麺が到着。食べていると、隣の席から鼻をすする音がする。ちょっとすするぐらいの音であれば気にならないのだが、鼻水混じりのウェットな音がしていて、とても落ち着かない。麵をすする音を鼻水をすする音のハーモニー。勘弁してほしい。

食後、ちょっとだけ近くのメロンブックスを冷やかしてから、大東洋に戻り、カプセルルームにて休憩。午後八時半、大東洋と道路を挟んで向かい側にある鳥貴族で一人飲み。焼き鳥もハイボールも美味しい。しこたま飲み食いして、午後九時半にお会計。それからまた大東洋に戻り、大浴場で湯船につかり、午後十一時にカプセルルームの中で横になる……も、なかなか寝付けず、ぼんやりとスマホで動画を眺めているうちに、二時間が経過。流石に目を閉じる。午前一時ごろ就寝。

明けて日曜日は午前六時半に目が覚める。前回、アムザに泊まったときと同様、敷布団の上に掛布団を敷いて、その上で眠ってみた。やはり掛布団の上で寝た方が塩梅が良いようだ。目覚めたのは良いが、何もやる気が起こらなかったため、またしてもスマホで動画をじっくりと眺めてしまう。Wi-Fiがあるのがいけない。Wi-Fiがあるからいけない。午前九時を過ぎたあたりで、ゆるやかに出発の準備を始める。大浴場で髭を当たり、用便を済ませ、荷物をまとめ、午前九時五十分ごろチェックアウト。

午前十時、大東洋から歩いて数分のところにある松のやで朝食。玉子丼の豚汁セット(390円)。初めて松のやを利用したのだが、その安さに少し驚いた。玉子丼も豚汁もなかなかのボリュームなのに、この値段で経営は成り立つのだろうか。食後、御堂筋線なんば駅に向かう。連休中の御堂筋線はやはり混んでいる。混み合っている電車に乗るたびに、都会に来たことを実感する田舎者である。午前十一時半、OCATの高速バス乗り場近くにあるコインロッカーに荷物を預けて、身軽になる。思い切ってアウターもロッカーに預ける。

それからなんばに舞い戻り、ビックカメラの酒屋コーナーを物色。沖縄産ウイスキーのミニボトルを購入する。ミニボトルはコレクターズアイテムとしての趣きが強いが、シンプルに試し飲みとしても有用だ。気付けば時刻は正午。久しぶりに一蘭を食べたくなってきたので、心斎橋の一蘭に突入する。すると、外国人旅行客による、とてつもない行列にぶち当たる。店の入り口からだと確認しきれない人数が並んでいて、間違えてアミューズメントパークに来てしまったのかと錯覚するほどである。食券を買うまでに三十分、席に着くまでに四十分。ラーメンの値段も高く、完全に観光スポットと化していると実感。確かにラーメンは美味かったのだが、ここまで頑張らなくてはならないほどの味だったかというと、少し疑問を覚える。それでも好きな人は並ぶのだろうが。

食後、特に予定もなかったので、なんばの街を散策する。途中、りくろーおじさんのお店を見つけたので、以前に購入して美味しかった薪パイ、そして新たにマドレーヌを買い求める。正直、店の目玉商品であるチーズケーキは、個人的にそれほどでもなかったので今回はスルーだ。それから、またしばらくあっちこっち歩き回ったところで、いつの間にやら時刻は午後四時。OCATへと舞い戻り、建物内にあるやまやでウイスキーを購入してから(今回は地元で目にしたことがないグランツの12年を買ってみた)、コインロッカーに預けた荷物を回収し、カバンの中身を整理する。

午後四時四十五分、帰りのバスに乗り込む。移動中に、先週放送の『オキシジェンのラジオスープレックス』、昨夜放送の『東京ポッド許可局』、先週放送の『9の音粋(月)』を聴く。ただ、疲れがたまっていたのか、殆ど眠ってしまって内容はあまり覚えていない。午後九時、最寄りのバス停に到着。お疲れさまでした。