季節の変わり目になると、会社のパートさんが仕事を休むようになる。体調を崩してしまった子どもを看病するためである。子どもの病気が移されて、パートさん自身が体調を崩してしまうこともある。いずれにしても、会社としては休んでもらうしかない。些か厳しいのは、それが同時多発的に起こるところにある。一人か二人程度であれば、そこまで作業に支障をきたすこともないのだが、これが三人以上になってしまうと、作業工程に滞りが発生してしまう。当然のことながら、空いてしまった穴は他のパートさんや正社員によって埋めることになるのだが、そもそもパートさんが休むことを想定して雇用しているわけではないので(そうでなければパートさんが全員出勤したときに今度は仕事が不足してしまう)、結局は他のところに歪みが生じてしまう。だからといって、パートさんに出社を強要するわけにはいかない。明日は我が身である。現在、私には子どもがいないものの、もしも将来的にパートさんたちと同じような立場になってしまったときに、会社からそんな無理強いを受けてしまったら、とてもじゃないがそこで働きたいという気持ちは持てなくなってしまうだろう。よって「しょうがないよねえ」と微笑みながら受け入れざるを得ないのだが、とはいえ、休む回数が重なるとフラストレーションが溜まってしまうのも避けられない。いつの間にか「こいつ、また休むのか」「ちゃんとした環境で子どもを育てているのか?」とか考えるようになってしまう。浅い人生経験によるねじくれた妄想が、その低い解像度を勝手に補填し始める。これは良くない。あまりにも良くない。この状況を打破するためには対話すべきなのだろう。しかし、単なる仕事相手以上の関係性を築き上げる必要性がないパートさんとプライベートに関する対話を重ねることは、なんだかとても難しい。なので、こちらはもう一方的に、「きっと大変なんだろう」と勝手に理解したような態度を取ることしか出来ない……というのが、今のところの結論となっている。この距離の置き方、なんだかインターネットとの向き合い方のようだが、別にそういうつもりで書き始めた文章ではない。