白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「山里亮太の140 香川公演 ~恩讐の向こう側~」(2023年11月18日)

二〇二一年五月の鳥取公演を皮切りに、全国四十七都道府県でのツアーを敢行している真っ最中の山里亮太が、やっとこさ香川県に来るというので行ってきた。会場は高松市西宝町のミューズホール。あまり耳に馴染みのないところだったので、一抹の不安を抱えながら愛車を走らせてみると、嫌な予感は見事に的中。まだ開場時刻前だというのに、既に駐車場が来場者の車でギュウギュウ詰めになっている。それでも数台の余地はあったので、なんとか車を停めることは出来たのだが、その後も次々に観客の運転する車が駐車場内に入っていくところを目にした。果たして彼らは何処に車を停めることになったのだろうか。あまりにも駐車場が狭かったので、会場のキャパシティをネットで検索してみたところ、なんと驚きの404席。以前、高知での公演を見に行ったときの会場である須崎市立市民文化会館が964席なので、その時のおよそ半分以下の狭さということになる。曲がりなりにも天下の山里亮太トークライブを行う場所としては、あまりにも見積もりが甘すぎる。次回、もしも香川での公演があるのであれば、別の会場での開催をお願いしたい所存である。とりあえずレクザムホールの小ホールぐらいがいいのではないかと(807席)。開場時刻は午後三時半。長い行列の果てにチケットをもぎってもらって、物販コーナーへ。パーカー、タンブラー、ポーチなどが売られていたが、何かと使い勝手の良さそうなショッパー(500円)を購入する。こういう安価で手に取りやすい品物が売られていると、気軽に記念に買いやすいから嬉しいね。午後四時開演。大阪での仕事を終え、岡山駅から電車で高松に向かおうとするも、強風で電車が運行を停止したため、岡山駅からタクシーに乗り込んで高松を目指そうとするも……という話をし始めたあたりから記憶がない。気付けば時刻は午後六時四十分を迎え、山里が客席をバックに寝転んだ写真を撮影していた。最後の方で爆弾のような発言をしていたような気もするのだが、不思議なことに何も覚えていない。なにやら大笑いした後のような疲労感だけが残っている。魔法にでもかけられてしまったのだろうか。最後に「皆さんとまたここでお会いしたいです!」と言っていたが、先述の理由から会場は変更してもらいたい。いやあ、面白かった……気がするなあ。