白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

山崎まさよし『セロリ』の普遍性について改めて。

他人と上手くコミュニケーションが取れないときには、頭の中に山崎まさよしの歌う『セロリ』が自動で流れ始める。「♪育ってきた環境が違うから すれ違いはイナメナイ」というアレである。今や山崎の代表曲といえば『One more time,One more chance』の一択となってしまっているが、恋愛に限らず人間同士の交流における重要な課題をさらっと歌い上げている『セロリ』の普遍性は、なかなかバカに出来ない。むしろ、未知の相手と容易にコミュニケーションを取ることが出来てしまう今の時代にこそ、「♪がんばってみるよ やれるだけ」という歌詞は心にしみる。相手の気持ちを理解しようとしながら自分の気持ちも蔑ろにはしない、お互いに歩み寄っていきながら付き合っていきたいよね……そんな無理をしない程度に繋がっていきたい意思を言葉にした歌詞は、これから先もずっと噛み締められるべきだろう。

山崎まさよし セロリ 歌詞 - 歌ネット

……ちなみに、山崎まさよしが『セロリ』をリリースしたのは、今から28年前の1996年のことなのだそうな(SMAPのカバー版がリリースされるのは翌年の1997年)。いやー! マジで人生って、あっという間に過ぎていくよな!