白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

残された人と人

ジャングルポケット斉藤慎二、所属事務所の吉本興業と協議の上で契約解除。現在、公式サイトに掲載されているジャングルポケットの項目には、残りのメンバーである太田博久とおたけのプロフィールしか記載されていないことから、事実上の脱退となるのではないかといわれている。とはいえ、不祥事を理由に事務所と契約解除という状態になってからも、ユニットとしては継続する事例は存在する。記憶に新しいところでいえば、TKOがそうだ。後輩へのパワハラ疑惑から2020年3月に木下だけが所属事務所を退所したときも、TKOそのものが解体されることはなかった。つまり、太田・おたけの二人からのコメントが発表されないかぎり、斉藤がユニットから脱退したとは言い切れないわけである。しかし、もしも斉藤がこのまま脱退して、太田とおたけのコンビとして活動を継続することになった場合、ユニット名はどうなるのだろうか。「ジャングルポケットといえば斉藤慎二」といっても過言ではないほどに、現行のユニット名には斉藤のイメージが定着している。それはきっと、斉藤が脱退したからといって、拭うことの出来るものではないだろう。どうするつもりなのだろう。どうなってしまうのだろう。残されてしまった者として、どう生きることを選択するのだろう。今回の件は、そのことばかりが気になっている。二人にとって最善で、二人にとって最も納得のいく決断を下してもらいたい。

……ちなみに、斉藤が起こしてしまった事件については、無関係な第三者がどんなに思考を働かせたところで想像の域を出ないことが確定しているので、何も考えずに傍観している。そういう動きがネット炎上へと繋がっていき、これといった結果も残さないままひとつの出来事として衆人に消費されていくパターンには、いいかげん食傷気味だ。