白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

頑張れ思春期、負けるな記憶力。

どうも、すが家です。

突然ですが、皆さんの記憶力ってどうですか。

私はどうも最近、思い出そうとして思い出せないことがやたらと増えてきまして、それが「肝心のワードが出てこない」というよりも「肝心のワードに辿り着くまでの前段階で必要なワードが出てこない」事態に陥ることが多く、そんな自分に戦々恐々としている今日この頃であります。例えば、「三四郎」の話をしようとしているのに、「マセキ芸能社」がもう出てこない、といった感じでしょうか。下手すると「出川哲朗」も出てきません。そして以下のようになってしまいます。

 「あのー、ほら。今、金曜のオールナイトニッポンで三時台を担当してる、あのー、あの事務所所属の。あの事務所。ほらー、あのー……ヤバいよヤバいよの人が所属してる。あのコントの人と親友の。あのカンフーと炒飯が好きな。カンフーのあの俳優……あの俳優なんてったっけ?」

もはや地獄絵図です。

というわけで、自分の記憶力と向き合うためのゲームを考えてみました。

その名も「ゴチャゴチャ言わんと思春期の頃に聴きまくっていたCDアルバムの収録曲を全曲思い出すんやゲーム」です。内容はそのままです。思春期の頃に聴きまくっていたアルバムの収録曲を思い出すことで、記憶力を刺激するわけです。……実際のところ、このゲームが記憶力に効果を与えるかどうかは分かりません。でも、なんか上手くいったら、「まだまだ俺の記憶力も捨てたもんじゃないな!」と誇れそうな気がします。気のせいかもしれませんが。

ちょっと試しにやってみましょう。

私が思春期の頃に聴きまくっていたアルバムは、山崎まさよしの『SHEEP』です。

SHEEP

SHEEP

 

当時、巷ではストリートミュージシャンが流行していて、ゆずや19(ジューク)を複数人で熱唱する行為が流行っていたのですが、一緒にギターを弾くような親しい友達のいなかった私は、一人で弾き語るスタイルの山崎まさよしに傾倒していました。実際にギターで弾こうともしたのですが、これがとにかく難しい。コードを押さえてストロークすることしか出来なかった私は、左手で器用に弦を押さえて美しいメロディを奏でるアルペジオ奏法がまったく出来なかったため、すぐさま頓挫してしまったのでありました。とはいえ、アルバム自体はかなり気に入っていたため、演奏を諦めてからも聴き続けていました。

と、どうでもいい思い出話もそこそこに、収録曲を思い出してみましょう。

1.Ticket to the paradise
2.Passage
3.カルテ
4.六月の手紙
5.やわらかい月
6.Mr.Tのリベンジ
7.低気圧ボーイ
8.朝焼の写真
9.オークション
10.審判の日
11.灯りを消す前に

ここにきて「もうちょっとメジャーなアルバムを選んだ方が良かったのではないだろうか?」という後悔の念に駆られ始めています。ちょっと地味過ぎましたね。とはいえ、山崎まさよしのアルバムの中では、実際にこれを一番聴いていたので、嘘をつくわけにはいきません。

予想としては、二曲ほど抜けているような気がしています。あと『朝焼の写真』はタイトルが違うような気がしています。歌い出しが「明け方に部屋に帰った♪」という歌詞なので、なんかまあ朝の何かがタイトルに含まれているんだろうな、という推測は立ったのですが、ちょっと気の利いた言葉が浮かんできませんでした。

では、答え合わせと参りましょう。正解は以下の通り。

1.Ticket to the paradise
2.Passage
3.カルテ
4.六月の手紙
5.やわらかい月
6.Mr.Tのリベンジ
7.低気圧ボーイ
8.砂時計
9.ある朝の写真
10.ヒルちゃん
11.オークション
12.審判の日
13.灯りを消す前に

予想通り二曲ほど抜けていました。『アヒルちゃん』は山崎まさよしの中でも屈指のみっともない歌詞が大好きな曲なのですが、すっかり記憶から吹っ飛んでいました。ああ情けなや。当時、確かに熱心にアルバムを聴いていた筈の自分が、如何にアルバムと真正面から向き合っていなかったかがまざまざと証明されてしまったのでありました。サブスクで聴き直さなくては。

というわけで、皆さんも記憶力を鍛えるために、思春期の頃に聴きまくったアルバムの収録曲を思い出してみてはどうでしょうか。ついでに当時のアルバムも聴き直してみたらいいんじゃないですかね。先にも書いたように、効果があるかどうかは分かりませんが、ヒマつぶしに丁度良いです。