白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「M-1グランプリ2021」(2021年12月19日)

・ファーストステージ
1.モグライダーさそり座の女」(637点)
2.ランジャタイ「風の強い日」(628点)
3.ゆにばーす「ディベート」(638点)
4.ハライチ「なりたいもの」(636点)
5.真空ジェシカ「一日市長」(638点)
6.オズワルド「友達」(665点)★
7.ロングコートダディ「転生」(649点)
8.錦鯉「合コン」(655点)★
9.インディアンス「怖い動画」(655点)★
10.もも「物欲」(645点)

・ファイナルステージ
1.インディアンス「理想のスケジュール」(一票)
2.錦鯉「サルを捕まえる」(五票)
3.オズワルド「割り込み」(一票)

どうも、すが家です。今年のM-1の感想も『読む余熱』の方に書くことになるので、こちらではサクッと触れていこうと思います。もっとも、今回の決勝戦直後の感想と『読む余熱』での感想が、必ずしも一致するとは限らないのですけれども。人間の思考なんてそんなもんです。プップー。

というわけで、今回のM-1なんですけれども、なんか前半だけで疲れちゃいましたね。モグライダーで爆笑して、ランジャタイで笑い転げて、ゆにばーすでもんどりを打って、ハライチに度肝を抜かされて、なんかそこで自分の体力は尽きてしまいました。だから、そこからはもう、なんていうか賢者状態になっちゃいましたね。そんな状態でも、ロングコートダディと錦鯉は面白かったですねえ。錦鯉はいうまでもなく、ロングコートダディはヤバかったです。なんですかね、あの肉うどんになった兎の食べられぶりは。二度目の肉うどんとか凄まじかったですね。

逆に、オズワルトとインディアンスは、ちょっと冷静に見てしまいました。それでもトリッキーな展開に持ち込むオズワルドは笑えたんですが、インディアンスはネタ中の仕掛けがあまりにもあからさまで、ちょっと入り込めなかったですねえ。ああいうボケの中に仕掛けを取り入れる手法はトータルテンボスが『ボイラー室』でやり切ったイメージがあるので、そこを超えてもらえないと厳しいかな、と思いました。……この辺りは、改めて観返すと、また印象が変わってくるかもしれません。

それにしても錦鯉の優勝、たまりませんでしたね。昨年の決勝でやっていた『CRまさのり』が本当に錦鯉の自己紹介みたいなネタだったので、きっと今年は更に超えてくるのだろうとは思っていましたが、あんなにフザケたネタを持ってくるとは。特に二本目のオチ、動から静へのメリハリがたまりませんでしたね。伏線も効果的に働いていましたけど、長谷川さんを静かに横にする渡辺さんの画のインパクト。あれで全部持って行っちゃったように思えました。いやー、お見事。

こちらからは、とりあえず以上です。モグライダーロングコートダディは次回大会での活躍に期待してます。金属バットもね。