白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

日記(2021.12.05~12.11)

・12月5日(日)

目覚めるも、しばらく寝床でTwitterをポチポチ。

タイムラインに流れてきた、ダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』の広告ツイートが気になって、過去作を調べてみたところ、2017年の小説『名称未設定ファイル』がkindle unlimitedに入っていたので、試し読み。第一話の「猫を持ち上げるな」が大変に面白かったので、もうちょっと読み進めてみることを決める。とある大学生が猫を持ち上げた写真をTwitterにあげて炎上する状況を、まったく無関係の第三者である主人公がニュースサイト伝てに眺めている姿を描いた話なのだが、炎上が広がっていく展開がとことんリアル。また、そんなインターネットの世界を日常的に目にしている主人公がとある出来事について思い悩んでいるときにも、そのインターネットの世界で繰り広げられている客観的意見が脳裏に浮かんでくる描写が、なんともたまらなかった。ことによると、ありとあらゆる意見に寄り添うという行為を極めると、こういう事態に陥ってしまうものなのかもしれない。

午前十時、遅めの朝食を取りながら『サンデージャポン』を見る。実家に居た頃は『ワイドナショー』を見ていたのだが、今は妻の嗜好で『サンジャポ』を見させられている。この際、どちらでも良いのだが。呉服販売店が高齢者に高額の着物を売りつけている問題が取り上げられていたのだが、よくよく見ると、問題となったのは「前払い金を支払わせる販売方式を経産省の許可を得ずに行っていた」ところにあるようで、高額の着物を売りつける行為そのものには問題が無さそうな雰囲気だった。だが、番組内では、高額の着物を売りつけられた高齢者の姿を、悲愴感たっぷりに取り上げていて、果たして、どこからどこまでが合法でどこからどこまでが違法なのか、なんだかよく分からない気持ちになってしまった。

食後、TVerで『ゴッドタン』と『激レアさんを連れてきた』を立て続けに見る。『ゴッドタン』は「みなみかわの相談相手オーディション」。みなみかわが相談できるレベルの先輩芸人を探し出す企画。異分子としてのみなみかわを引き剥がすのではなく、敢えてみなみかわの立場を取ることで、ゲストをともに振り回す共犯関係的な企画に。とにかく明るい安村、錦鯉・長谷川、なすなかにしの三組が相談相手として登場。まんまと振り回されていた。次回、あるとすれば、更にレベルアップした先輩が来るのだろうか。期待。『激レアさん』は一億円の預金通帳を拾ってしまった人。動揺、打算、承認欲求に振り回される様が、如何にも日本人らしい。宮下草薙・草薙と妙に波長が合っていたのも可笑しかった。

午後二時、外出。近所のドラッグストアで平日朝に食べているソーセージとキャベツの千切りとトマトジュースを購入。これさえあればいつでも朝食を用意できる。そのままスーパーマーケットに立ち寄り、今週作るかもしれない鍋の材料をそこそこに買い込む。移動中は『爆笑問題カーボーイ』を聴く。またしても太田の炎上の話題で盛り上がるも、田中のハートに火がつきそうで、内心ひやひやしている太田。絶妙なコンビの関係性。前回の放送での田中の「近未来に楽しいことはなにもない」という衝撃発言を受けて、新コーナー「楽しい近未来」が発動。番組終了後、続けて『東京ポッド許可局』を聴く。マキタ局員の友人の息子が野球選手になったことを受けて、「息子が1億円くれたらどうするか論」。金が渦巻く感情に心が揺れる三人。

帰宅して鍋を作りながらYouTubeでオモコロチャンネルを見る。食事中も見る。

適度に楽しめる企画が行われていて、時間潰しに最適。この流れで生配信のアーカイブも少しチェックしたのだが、それも大変に面白かった。生配信のしゃべりも面白いとなると、もはやそれは芸人と同等のポテンシャルを持っているといえるのでは。

食後に音楽を聴きながら運動。そろそろM-1準々決勝の動画チェックを再開しないといけないところなのだが、どうもモチベーションが上がらない。風呂、寝支度を滞りなく済ませて、土岐麻子『Twilight』を聴きながら就寝。

 

・12月6日(月)

朝から妻の体調が良くない。風邪か。

出勤中に『オードリーのオールナイトニッポン』を聴く。「そのままでいいよ」以外の回答がほしい、バチェラーならぬカスラーは意外と面白いのかもしれない、行きつけのゲーセンにMCが発生してしまった若林、西武ライオンズのイベントに参加してきた春日、「しんやめ」で秋元康絡みのとんでもないメールを春日が採用、でお送り。

仕事を終え、『ビートルズ10』を聴きながら帰宅。ジョン・レノンの誕生日ということで、ビートルズの解散直後にリリースされたソロアルバム『ジョンの魂』特集。翻訳家の朝日順子氏を招いて、歌詞に着目してジョンの楽曲を紐解いていく。ジョンの『Mother』との対比としてのヨーコの楽曲『OMAE NO OKKA WA』の衝撃、アルバムタイトルに込められたジョンの想いなど、ビギナーでも楽しめる内容。いつも以上にベラボーに面白かった。

夕飯を終え、M-1の動画をチェックしながら運動。ウォンバット、エルフ、風穴あけるズ、カラタチ、9番街レトロ、金魚番長、キンボシ、くらげ、コットン、さすらいラビー、三遊間。オタク同士の揉め事が絶妙にリアルなカラタチ、生々しいキャラクターのねっとり感が妙に魅力的な9番街レトロ、ありがちな設定を自分たちのスタイルに落とし込んだくらげ、どうしようもないコミュニケーションブレイクダンサーの哀愁を笑いとともに見せつけたさすらいラビー、着眼点が見事!な三遊間が面白かった。

風呂を出て、寝支度を済ませて、『激レアさん』の特別編『激セマ年表 見てみませんか?』前編を見る。ダチョウ倶楽部のギャグ史とドムドムバーガーの変わり種バーガー史の二本立て。どちらも最高に面白かった……のだが、まさかの後編の放送が年明け一月と知って、ずっこけそうになる。まだ十二月に入ったばかりだぞ。

吉田拓郎『青春の詩』を聴きながら就寝。

 

・12月7日(火)

相変わらず妻の体調が良くない。熱はないらしい。

出勤中に『ファーストサマーウイカオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。安田顕をゲストに迎えたスペシャルウィークは収録済、ドラマの撮影現場での交流、めるるとみちょぱはスゴい、既存の言葉のもじり系ラジオネームのハガキ職人たちから煽られる中折れD、いつもエロいことを言っているファーストサマーウイカの発言を盗聴して投稿する「盗聴!!」のコーナーに味わい深い角度から切り込んだメール、でお送り。イベント以降、ちょっとウイカの情緒が不安定に感じられる放送が多くて、心配になっている。大丈夫かな。

昼休みに『フワちゃんのオールナイトニッポンX(クロス)』を聴く。オープニングで誕生日お祝いメールを返信、スペシャルウィークのゲストにウエンツ瑛士スペシャルゲストとして田中みな実が登場、英語の発音が上手すぎて笑っちゃうなかやまきんに君と同じシステム、毎晩寝る前に愛犬に『You Are My Sunshine』を歌いながら泣いている、ご本人による『オーマイガー、ユーソーキュート!』、上田晋也はアナウンサー以上に日本語がちゃんとしているから尊敬している、「買えよバカ」、でお送り。神回では。

仕事帰りに『ぺこぱのオールナイトニッポンX(クロス)』を聴く。開口一番でスペシャルウィークのゲストがEXITであることを宣言、M-1ファイナリスト発表、ランジャタイのためだけにウエストランドに漫才をやらせよう、幽霊を信じていなかった松井だが心霊ロケでぺこぱだけが幽霊を目撃してパニックに、仕事が忙しすぎて何度も忘れ物を繰り返す松井を注意しない成田、kinki kids最高!のコーナーが復活、でお送り。

運動しながらM-1の動画をチェック。ジャンク、スナフキンズ、世間知らズセルライトスパ。どのコンビも面白くなりそうだけれど、何か物足りなさが残ってしまうレベル。これから面白くなるコンビも出てきそうなので楽しみ楽しみ。そんな中、セルライトスパはある意味完成されていて、味わい深い。

踏み台TVにペンギンズ・ノブオ。アニキの近況、だいなお時代に出演した『イッテQ』での思い出、だいなおで全国農協キャラバンを繰り出していた頃の話など、かなり危うい話が続々と。

電子書籍で漫画を購入。

ポイント還元セールを行っていた楽園コミックスを中心に買い漁る。『げんしけん』のキャラクターがリサイクルされているという『Spotted Flower』は全巻揃える。

 

・12月8日(水)

出勤中に『CreepyNutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。エアリズムとヒートテック、松永キモいから別にライングループ作る、イズミヤはイオンよりもイオン、マルキュウとマルキョウケアレスミス、松永のヤフコメ嫌いは同族嫌悪疑惑、様々なインターネットのコメント出身の輩が集結、でお送り。

仕事帰りに『シソンヌの“ばばあの罠”』を聴く。宝塚の退団者の名前を読み上げるくだりをチョコンヌのコントに出来るかもしれない、本当にどうにかしたいじろうのおもらし対策、地方ごとに独創性が見られるオリジナルダンス爆風スランプを呼ぶつもりが蛙亭中野とアインシュタイン河井を間違えて呼んでしまった、でお送り。

『有吉の壁』が放送休止なので、YouTubeで『しもふりチューブ』を見ながら夕飯。食後、運動しながらM-1動画をチェック。大自然、タイムキーパー、タチマチ。それぞれにそれぞれの個性が活きていて、面白い。特に大自然は流石の出来映えだったな。

風呂を出て『水曜日のダウンタウン』。「久しく見ていない女タレントが死ぬほど整形していても指摘しづらい説」「売れない芸人対抗、楽屋の弁当持って帰り王決定戦」の二本立て。とてつもなく炎上しそうな香りが漂う説とシンプルにバカバカしいけど悪意もたっぷり盛り込まれた説の組み合わせで、ザ・水曜日のダウンタウンといった内容に大満足。「女性タレント」ではなく「女タレント」と表記するところが実に悪い。

続けざまに『あちこちオードリー』。ゲストに大泉洋劇団ひとりNetflix配信のドラマ『浅草キッド』で主演と監督を務めている二人による、お互いをけなし合いながら笑いをもぎ取っていく様は圧巻の一言。ゲストが人生訓を残しがちな番組において、何も残さずに立ち去っていた。うーん、格好良い。

日をまたいだところで電子書籍を購入。

サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』を聴きながら就寝。

 

・12月9日(木)

出勤中に『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。キアヌ・リーヴスは良い人という情報はもはや常識で何の意外性もない、秋山塚地板倉といった天才たちに囲まれて苦悩していた梶原、本を出したばかりのオークラ先生がゲストとして登場、『キングオブコント』のそいつどいつはもう一本のネタが凄かった、『はねトび』にハマらなかった日々の話に熱が入りすぎて『はねトび』の話だけで終了、でお送り。

仕事中、仕事を休んでいた妻から「吐いた」とのライン。病院に行くというので、会社に説明して中抜け。病院に連れていく。我ながら立派だな。行きつけの内科から「頭痛がするならCT撮ってもらったらいいよ」と言われたとのことなので、設備のある病院へ。結果、脳に異常はなし。原因不明。なんなんだ。既に定時を過ぎていたので、会社に連絡を入れてそのまま直帰する。帰宅して鍋を作る。冬は鍋。

夕飯を食べながらTVerで『有吉クイズ』。野田クリスタルかまいたち濱家の問題回。続けざまに『野田レーザーの逆算』。令和ロマン高比良とダイヤモンド野澤。食後に運動しながらM-1動画をチェック。ダブルヒガシ、ツートライブTHIS IS パン、ドーナツ・ピーナツ、トットドリンクバーゲンTHIS IS パンのネタを観るのは一年ぶりだけど、当時よりも明らかに面白くなっていてビックリ。大胆不敵なボケに落ち着いた口調で繰り出されるセンス溢れるツッコミがバチバチにハマる。風呂に入りながら『PILOT』を聴く。吉住とサスペンダーズ古川の「生きづらい私たち」。以前の放送で険悪な関係になってしまった二人だけれど、今回の放送で、その関係性は更に悪化。前回の放送を受けて様々な仕掛けを講じる吉住に対し、想定をどんどん乗り越えてくる古川の保身ぶりがたまらない。

夜、『アメトーーク』を見る。「もっとやれるはずだったのに…2021反省会」。ゲストに品川庄司わらふぢなるおウエストランドコウテイジェラードン。サブMCにバナナマン設楽。このラインナップにわらふぢなるおが入るのは渋い。ウエストランド井口が御馴染みのいぐちんランドについてスピーディーに説明していた。あれからもう三年も経過しているらしい。ち○こは遠くなりにけり。

日をまたいだところで電子書籍を購入。

ビル・エヴァンス『ポートレイト・イン・ジャズ』を聴きながら就寝。

 

・12月10日(金)

妻の体調が回復する。病院でもらった痛み止めが良かったのだろうか。

『週刊!しゃべレーザー』を聴きながら出勤。夢でよく行っている架空の町、山岡士郎の家みたいなところに住んでみたい、新コーナー「あの日漕いだ自転車の速さは競輪で優勝できちゃうくらいだった。」、でお送り。

仕事終わり、会社のロッカーで『ミステリと言う勿れ』を読み始めてしまう。結果、帰宅するのが遅くなってしまったため、夕飯は各自で済ませることに。マクドナルドのドライブスルーを利用し、食べながら帰宅。軽めに運動を済ませ、飲酒しながら『脱力タイムズ』(オリエンタルラジオ藤森ゲスト回)と『ネタパレ』を見る。『ネタパレ』はこのところキャラクターコントを推しているようだが、正直そこまで惹かれない。

『アンダーテール サウンドトラック』を聴きながら就寝。

 

・12月11日(土)

休日出勤。しかし、社長から「それはもう別に構わない」といわれ、そのままドライブに繰り出す(この日は妻も仕事で家にいなかったのである)。運転中に『爆笑問題カーボーイ』を聴く。数年ぶりに大阪へ、陰の薄いマネージャーの存在に大阪で気付いてビックリ、DVD収録用の漫才とテレビ放送用の漫才を作るために作家と打ち合わせ、手羽先なんか買うな、「田中はアニメを知らない」は『がっこうぐらし』、新コーナー二本立てに「CD田中」、でお送り。

色々と買い物を済ませて帰宅。昼食を作りながら『霜降り明星オールナイトニッポン』を聴く。せいやが遂に武田鉄矢とツーショット撮影に成功、『フリースタイルティーチャー』の収録現場にて、粗品がとんでもないビーフを投げ込む、マネージャーの挙動、スペシャルウィークのゲスト・フースーヤのリアクション、「霜降り交遊録」でのカウス師匠が新しいフェーズに、でお送り。

夕方、地元の祭りの集会に参加。コロナが落ち着いて祭りが出来るようになったらどうするか、集まりで飲食を許可するか、会でTシャツを作るか、神輿を組み立てる際に保険に入ってもらおうか、などの話を展開する。

帰宅して夕飯。晩酌しながら『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』を視聴。元ローズヒップファニーファニーのハギノリザードマンが出てきて、しっかりと爪痕を残していたのには驚いた。段ボールコントだけじゃないのか……と思っていたら、最後の最後で工作要素の強いパフォーマンスを。どちらのパターンも最高に面白かった。あと、今回の阿佐ヶ谷姉妹は、ちょっと例年以上に凄かった。なんだアレは。凄かったといえば、天然もろこし・植山も凄かった。シンプルな人間観察ネタの鋭さ。

風呂に入って『オードリーのオールナイトニッポン』を最後まで聴くも、酩酊していて記憶にない。睡眠用の曲でまとめたプレイリストを聴きながら就寝。