令和時代のお笑い公論

笑いの粗熱が冷めるまで

「M-1グランプリ2019敗者復活戦」(2019年12月22日)

カミナリ「あるあるゲーム」
囲碁将棋「ウォシュレットのケツ」
天竺鼠「医者」
和牛「物件の内見」
ラランド「ビッグな芸能人としてチビッ子に対応」
マヂカルラブリー「子供を痛くないように注射を打ちたい」
ミキ「『扉を開けて』
くらげ「女心は分からない」
四千頭身「生徒を叱る教師」
東京ホテイソン「This is a pen」
錦鯉「まさのり数え歌」
セルライトスパ「ディズニーの面接」
ダイタク「コンビニの接客」
ロングコートダディ「海老の天ぷらとコンパ」
アインシュタイン「クルーザー」
トム・ブラウン「安めぐみを作る」

当時、リアルタイムで見られなかったものを、今更ながら視聴。司会二人の進行の拙さが気にはなったものの、漫才そのものはどれもこれも面白かった。もしも投票していたとしたら、カミナリ、ラランド、四千頭身だろうか。特にラランドの活躍には驚かされた。天竺鼠、和牛と爆発力の強いコンビが続いた後で、あんなにしっかりと笑いを取りに行けるなんて、なかなか出来ることではない。

全体の流れとしては、前半に個性派が集まって、後半に技巧派が並んだという印象。とりわけセルライトスパ、ダイタク、ロングコートダディの流れは渋かった。いずれも面白いコンビなのだが、こういう玉石混交の空間に放り込まれると、どことなく地味な印象を与えられる。跳ねる要素が欲しい。その点では、四千頭身のネタが実に戦略的だった。「コント内に登場する人物名が有名人を想起させる」という安易なボケが、じわりと闇営業問題の面々へと食い込んでいく不敵さ。それをM-1でやる意味。漫才という観点で見ると弱かったが、アピールという意味では良く出来ていた。このところ、彼らには感心してばかりである。