日本一の漫才師を決める大会として知られる『M-1グランプリ』が、今年で記念すべき第20回大会を迎える(予定な)ので、過去大会において一度だけ決勝進出を果たしているコンビのリストを作ってみました。……前後にさしたる関係性がないことは理解してます。理解してはいますが、根拠がないと話を始められないビョーキに罹っているので、そういう書き出しをしてしまいました。ただ単に、需要があるのかどうか分からないデータをまとめたい、そんな衝動に駆られただけです。どうぞ許してください。許されなかったからといって、何をどうのこうのするつもりはありませんけれども。各自で適当に憤っておいてください。
とはいえ、「そういえば、こんなコンビが決勝進出していたな」みたいなニュアンスで、当時を思い出すきっかけにでもなってもらえれば幸いです。最近の当ブログは“Forget-me-not”の精神で稼働しております。はい。かなり即席で書いているので、間違いなどがありましたら教えてくださいね。
(※なお優勝コンビは除いています)
【2001年】
・DonDokoDon
『爆笑オンエアバトル』初代チャンピオン。M-1に出場したのはこの2001年大会だけで、以降はラストイヤーを迎える2003年大会まで不出場。当時、山口は『明石家マンション物語』(1999年~2001年)にレギュラーとして出演。名だたる芸人たちと共演を果たし、スターへの道を駆け上がっている真っ最中だった。
【2002年】
・ダイノジ
2001年大会から2004年大会(ラストイヤー)まで出場、うち三大会において準決勝敗退。翌年、おぎやはぎ・劇団ひとり・スピードワゴンらとともに、テレビ東京系列の深夜番組『大人のコンソメ』(『ゴッドタン』の前身番組として知られている)のレギュラーに選ばれる。・テツandトモ
2002年大会にのみ出場。同年2月に『めちゃ×イケてるッ!』の「笑わず嫌い王決定戦」に出演、『なんでだろう』のパフォーマンスで注目を集め始めている最中での決勝進出だった。翌年、人気アニメのエンディングテーマに起用され、大ブレイク。同年、『佐賀県』でブレイクしたはなわとともに、『紅白歌合戦』への出場を果たした。
【2003年】
・2丁拳銃
ラストイヤー。過去二大会の戦績はどちらも準決勝敗退。前年より100分間ノンストップ漫才ライブ「百式」を敢行、休止期間を置きながらも2019年まで開催され続けた。ちなみに、M-1休止中に開催された『THE MANZAI 2014』でも、決勝進出を果たしている。・りあるキッズ
2001年大会から2006年大会(ラストイヤー)まで出場、うち五大会は準決勝敗退。決勝進出当時の二人はまだ10代で、史上最年少ファイナリストとしての記録は今でも更新されていない。2014年に解散。
【2004年】
・タカアンドトシ
ラストイヤー。過去三大会の戦績はすべて準決勝敗退。『爆笑オンエアバトル』七代目・八代目チャンピオン。優勝こそ果たせなかったが、トシの「〇〇かっ!」を連発するツッコミが話題になる。
【2005年】
・アジアン
M-1史上初となる女性コンビのファイナリスト。コンビを結成した2002年大会から2010年大会まで出場、うち六大会において準決勝敗退。ラストイヤーは2017年だが復活後のM-1には出場していない。2021年に解散。・品川庄司
ラストイヤー。2002年大会と2004年大会に出場しており、いずれも準決勝敗退。既に『笑っていいとも!』のレギュラーに選ばれるほどの人気を博している中での決勝進出は大きな話題となった。翌年、品川が小説『ドロップ』を出版、作家としても注目を集め始める。
【2006年】
・ザ・プラン9
現時点で唯一となる五人組のファイナリスト。2003年大会から2007年大会まで出場、すべて準決勝進出を果たしている。ただし、2007年大会に関しては、浅越ゴエの急病により準決勝戦を欠場、敗者復活戦にも参加していない。その後、鈴木つかさとなだぎ武が脱退、トリオとして2015年大会・2016年大会に出場を果たしているが、こちらはいずれも準々決勝敗退に終わっている。2020年には、新メンバーとして元“カバと爆ノ介”の爆ノ介、“チョップリン”のコヴァンサンときょうくんが加入、六人体制で活動している。・変ホ長調
2024年現在、史上唯一のアマチュアコンビによるファイナリスト。2005年大会から2020年大会(ラストイヤー)まで出場、一回戦敗退・二回戦敗退・三回戦敗退・準々決勝敗退・準決勝敗退・決勝進出をすべて経験している(一回戦敗退に関しては、後に再エントリーして予選突破を果たしている)。ちなみに『女芸人No.1決定戦 THE W』に2021年から出場、2023年大会で決勝進出を果たしている。・ライセンス
ラストイヤー。過去五大会の戦績は、三回戦敗退が一回・準決勝敗退が四回。初期のM-1では唯一の「敗者復活を勝ち上がったラストイヤー」である。翌年、2月にバラエティ番組の罰ゲームでコンビ名を“ザ・ちゃらんぽらん”に改名。しかし、そもそも“ちゃらんぽらん”という先輩コンビが存在したこと、メンバーの井本が改名に乗り気ではなかったことから、9月には元のライセンスへと再改名している。
【2007年】
・ザブングル
2004年大会から2008年大会まで出場、うち三大会において準決勝敗退。ラストイヤーにあたる2009年大会は不出場。追い詰められた加藤が顔をくしゃくしゃにしながら「悔しいです!」と絶叫するコントで人気を博す。2021年に解散。
【2008年】
・オードリー
敗者復活組。2001年大会から2008年大会まで出場、うち四大会において二回戦敗退。長らく予選敗退が続いていたが、春日の人間性を煮詰めたキャラクターを活かした“ズレ漫才”を編み出し、2007年に初の準決勝進出。以後、ラストイヤーにあたる2020年大会まで不出場(結成は2000年だが、2005年に改名しているため)。翌年、ニッポン放送にて『オードリーのオールナイトニッポン』のレギュラー放送を開始、2024年に放送開始十五周年を記念したイベントを東京ドームで開催した。・ザ・パンチ
ラストイヤー。2001年大会から出場しており、うち三大会において準決勝敗退。パンチ浜崎のウザいキャラクターに、ノーパンチ松尾が嘆きの表情を浮かべながら辛辣な言葉をぶつけるスタイルの漫才で人気を博す。2024年に『THE SECOND~漫才トーナメント~』グランプリファイナル進出。・U字工事
2001年大会から2009年大会まで出場、うち六大会において準決勝敗退。ちなみに、2010年大会は参加資格が「2000年5月以降結成」だったため、同年4月に結成されたU字工事は出場出来なかった……のだが、2015年大会の参加資格が「2000年1月以降結成」に変更されたためにこちらには出場、三回戦敗退に終わっている。
【2009年】
・(なし)
優勝者を除いた八組中四組(ナイツ、NON STYLE、モンスターエンジン、笑い飯)が昨年に引き続き決勝進出、三組が返り咲き(東京ダイナマイト、南海キャンディーズ、ハリセンボン)。初の決勝進出を果たした二組(ハライチ)も、翌年以降に決勝進出している。
【2010年】
・カナリア
2003年大会から2010年大会にかけて出場、うち六大会において準決勝敗退。当時のキャッチコピーが“羽ばたけ!ラストイヤー”だったため、勘違いされがちだが、彼ら自身は2003年に結成されているため、大会復活後にも2015年大会から2017年大会にかけて出場している。2018年解散。・ピース
2004年大会から2010年大会まで出場、うち三大会において準決勝敗退。同年、『キングオブコント2010』で準優勝、フジテレビ系列の深夜番組『ピカルの定理』にレギュラー出演と、人気に火がつき始めたタイミングでの決勝進出は話題を集めた。翌年、ブレイクタレントランキングで第1位。
【2015年】
・馬鹿よ貴方は
2008年大会から2023年大会にかけて出場、一回戦敗退・二回戦敗退・三回戦敗退・準々決勝敗退・準決勝敗退・決勝進出を経験している。当時はオフィス北野に所属していたが、現在はサンミュージックプロダクションに所属。・(メイプル超合金)
ラストイヤーが2027年のため、まだ出場可能。
【2016年】
・(相席スタート)
ラストイヤーが2028年のため、まだ出場可能。・さらば青春の光
2008年大会から2018年大会にかけて出場、うち四大会において準決勝敗退。以後、ラストイヤーにあたる2023年まで不出場。『キングオブコント』では六度の決勝進出を果たしている常連コンビとして認知されていたが、2016年だけは何故か二回戦敗退に終わっている。翌年、ネット番組にて占い師から助言を受けて、東口が東ブクロに改名。
【2017年】
・(なし)
優勝者を除いた九組中三組(カミナリ、スーパーマラドーナ、和牛)が昨年に引き続き決勝進出、一組が返り咲き(ジャルジャル)。初の決勝進出を果たした五組(かまいたち、さや香、マヂカルラブリー、ミキ、ゆにばーす)も、翌年以降に決勝進出している。
【2018年】
・ギャロップ
ラストイヤー。2004年大会より出場しており、うち四大会において準決勝敗退。林の見た目を独自の視点で切り込んだ漫才で知られる。2023年に『THE SECOND~漫才トーナメント~』優勝。
【2019年】
・(からし蓮根)
2028年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(すゑひろがりず)
2031年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・ぺこぱ
2008年大会から2020年大会にかけて出場、一回戦敗退・二回戦敗退・三回戦敗退・準々決勝敗退・準決勝敗退・決勝進出を経験している。以後、ラストイヤーとなる2023年大会まで不出場。同年1月に『おもしろ荘』で優勝するも所属事務所と契約解除、6月にサンミュージックに移籍、12月にM-1決勝進出して三位と、彼らにとっては激動の一年だった。
【2020年】
・(おいでやすこが)
2034年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(東京ホテイソン)
2030年がラストイヤーのため、まだ出場可能。
【2021年】
・(もも)
2032年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・ランジャタイ
2007年大会から2022年大会まで出場、うち四大会において準々決勝敗退・二大会において準決勝敗退。翌年、自身初となるレギュラー冠番組『ランジャタイのがんばれ地上波!』の放送が開始。桐野安生、4000年に一度咲く金指、あぁ~しらき、ヤマゲン(ネコニスズ)、本田らいだ~△など、地下芸人の空気をまとった芸人たちが出演し、話題を集めるも2024年に放送終了。
【2022年】
・(キュウ)
2028年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(ダイヤモンド)
2032年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(男性ブランコ)
2026年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(ヨネダ2000)
2035年がラストイヤーのため、まだ出場可能。
【2023年】
・(くらげ)
2033年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(シシガシラ)
2033年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(ダンビラムーチョ)
2026年がラストイヤーのため、まだ出場可能。・(マユリカ)
2026年がラストイヤーのため、まだ出場可能。
※追記。『M-1グランプリ2024』において、トム・ブラウンとヤーレンズが決勝進出を果たしたため、リストから除外しました。