どうも菅家です。とにもかくにもビックリしましたね。
石田明(NON STYLE)
海原ともこ(海原やすよ ともこ)
柴田英嗣(アンタッチャブル)
哲夫(笑い飯)
博多大吉(博多華丸・大吉)
塙宣之(ナイツ)
山内健司(かまいたち)
礼二(中川家)
若林正恭(オードリー)
昨年に引き続いて審査員を務めることになったのは、海原ともこ、博多大吉、塙宣之、礼二の四名。旧M-1から審査員を務め続けてきた松本人志、2022年・2023年と審査員を務めた山田邦子、2015年以降の七大会で審査員を務めていた富澤たけしが外れる形となりました。現在は活動休止中の松本さんが審査員から外されることは想定の範囲内でしたが、オール巨人・上沼恵美子が審査員を勇退してからのM-1を演芸の目線から評する立場にいた山田邦子さん、M-1で世に出るきっかけを掴んだサンドウィッチマンの富澤さんが審査員から外れてしまったのには驚かされましたね(SNSによると、富澤さんは「審査員を辞退する」とラジオで語っていたそうです)。
その空席にやってきたのは、五人の審査員たち。まさかの増員ですよ、たまりませんね。まず、昨年の敗者復活戦において、芸人審査員を務めていた柴田英嗣・山内健司・石田明の三名。石田さんは今年、漫才に関する本を出版していたことから、決勝戦の審査員をやる気になったのではないか……と噂されていましたが(私の中で)、本当に務めることになるとは。ちなみに、石田さんが決勝戦で審査員を務めるのは、歴代王者による審査が行われた2015年大会以来、二度目となります。当時は「若手が審査員を務めるのは説得力に欠ける」とかバカなことを言われていましたが、あれから9年が経過して、もうそんな風に言われることもないでしょう。たぶん。その2015年大会以来の審査員を務めることになったのが笑い飯の哲夫さん。旧M-1において九回の決勝進出を果たした経験を持つ“M-1の生き字引”が、遂に決勝戦の審査員復帰ですよ。もうちょっと話題になってもいいと思うんですけどね。
そんな中で話題をかっさらっているのが、オードリーの若林正恭ですよ。ビックリしましたね。仲の良い芸人と一緒にネタライブを開催していることはラジオを通じて知っていましたが、それでも漫才師というよりはテレビタレントとしての方向に舵を切っている印象があったため、ここにきてM-1の審査員を務めるという展開にはかなりビックリしました。ここ数年の若林さんは「ゴールデンの覇王」を目指していることを公言していたので、これもまたひとつのステップアップとして決断したのかもしれません(無論、それだけではないでしょうけれども)。
そんなこんなで九人の実力派芸人による審査ですよ。たまりませんね。これで一人一人の審査員が持つ責任が薄まるので、もっと独自性の強い審査が行われる可能性が高まりますよ。いつまでも五人審査の最高得点にこだわっているキングオブコントも見習ってほしいもんです。来週の決勝戦、今から楽しみです。