売れる芸人の特徴として「名字だけで個人を思い出せるかどうか」があるような気がしている。例えば、“浜田”という名字の芸人といえば【浜田雅功】、“三村”という名字の芸人といえば【三村マサカズ】、“有吉”という名字の芸人といえば【有吉弘行】、といった具合である。……ということは、日本人に多い名字の芸人は、その競争率の高さから売れっ子になりにくい傾向にあるのではないだろうか。
というわけで、今回の記事では「マイナビニュース」が公開している日本の名字ランキングのベスト30位に入っている名字のリストをざっと眺めてみて、個人的に最初に思い出した芸人の名前を並べる遊びを敢行することにした。当ブログを読まれている奇特な読者の皆さんも、本記事を読む前に実際に自分でもやってみると楽しいかもしれない。
佐藤姓の芸人というと、佐藤満春(どきどきキャンプ)よりも先にパンクブーブーを思い出してしまうのは、きっと名前が笑い飯の哲夫と被っているため、無意識に名字で差別化しようという思考が働いているためなのだろうか。ていうか、日本の名字第一位なのに、佐藤姓の芸人ってあんまり多くない気がする。あと目立つところでいえば佐藤大(グランジ)ぐらいか?
鈴木姓といえば鈴木拓である。少なくとも「はねトび」リアルタイム世代にとっては、絶対的にそうだといえる。近年では、鈴木もぐら(空気階段)、鈴木バイダン、鈴木ジェロニモあたりも台頭している。そのうち世代交代の波が来るかもしれない。そういえば、ウド鈴木(キャイ~ン)や鈴木Q太郎(ハイキングウォーキング)も鈴木姓なんだよな。この二人に関しては名字よりも芸名の部分が強い。
【第3位】高橋
高橋茂雄(サバンナ)
高橋姓っていうと、どうしても先に元キングオブコメディのあの人を思い出してしまうんだよな。どうしているんだろう、高橋。元気にやっているのか、高橋。
芸人の姓で一番競争率が高いのは田中のような印象がある。田中直樹(ココリコ)、田中卓志(アンガールズ)、田中一彦(スーパーマラドーナ)、田中ショータイム(フースーヤ)……いや、競争率が高いというか、競争相手が強いなコレは。
【第5位】伊藤
伊藤幸司(ランジャタイ)
現在、伊藤姓のネーミングイメージは、氏と伊藤俊介(オズワルド)が取り合っているような印象がある。この他、伊東四朗、いとうせいこう(本名は「伊藤正幸」)、伊藤さおり(北陽)、いとうあさこ(本名は「伊藤麻子」)、ロングサイズ伊藤(や団)などなど。世代を股にかけている。
【第6位】渡辺
渡辺正行
リーダー強し。「渡辺リーダー」と呼ばれているのも大きいのだろうか。いずれ渡辺直美・渡辺隆(錦鯉)に世代交代する日が来るのかもしれない。
世代的には、むしろ先に山本圭一(極楽とんぼ)を思い出すべきところなんだろうけれど、あれだけ『有吉の壁』で有吉から「山本!」っていわれているのを見ていたら、否が応でも上書きされてしまうよな。
【第8位】中村
ヒューマン中村
シティボーイズのファンとしては、先に中村ゆうじを思い出したかったところ。でも出てきたのはヒューマン中村。字面のインパクトが大きいからかな。
【第9位】小林
小林賢太郎
そりゃ小林といえばコバケンだろう。ケンコバじゃなくてコバケン。これは法律……否、そういう条例である。
実は先にオモコロチャンネルの「加藤」を思い出していた。どれだけYouTubeを見ているんだって話。しかしあの人、「加藤」って名字だけで世に出てきているの、改めてヤバいな。他に、加藤茶、ザブングル加藤など。キャラが強い人多め。
【第12位】山田
山田スタジアム(元ストリーク)
最初にストリークの山田大介として思い出して、「ああ、でもコンビ解散しているな」という理由で断念。代わりに山田興志(COWCOW・現在は「善し」)を当てはめようとした後で、「いや、まだピン芸人として活動しているな」と思い直し、改めて差し替えるというようなことがあった。以上、余談である。
【第13位】佐々木
佐々木優介(磁石)
粗品(佐々木直人)よりも先に磁石が出てくるところが、ゼロ年代のお笑いオタクって感じだよな。あと、ネット大喜利を同じ時期にやっていた、佐々木ヒデタカ氏とか佐々木のページ氏とか思い出した。
【第14位】山口
山口智充(DonDokoDon)
山口姓っていうと、どうしてもサンボマスター山口隆が浮かんできてしょうがないな。あと思い出したのは、元夕凪ロマネコンティの山口了。もう引退されてるのよ。
ここは不動。でも、なんだろうな、そろそろ入れ替わる可能性もあるのかな。どうかな。あと思いつくのは、松本康太(レギュラー)、松本竹馬(そいつどいつ)あたり。荷が重い名字だよな。
【第17位】木村
木村祐一
「アイドルの木村=キムタク」みたいな感じで、「芸人の木村=キム兄」って刷り込まれてる気がする。ここも荷が重い名字だなあ。他には、エロ詩吟の木村卓寛(天津)、元さくらんぼブービーの木村圭太(現在は放送作家)。
【第18位】林
林万介(かたつむり)
【第19位】斎藤
斎藤司(トレンディエンジェル)
【第20位】清水
清水圭
キュウのファンなので、真っ先に清水誠を思い出したかったところなのに……クイズ番組を見ていた影響だろうな。
山崎邦正は、もはや「月亭方正」の方でしっくりきているな。……そして、山崎弘也(アンタッチャブル)のことをすっかり忘れていたことに、今さっき気が付いた。こっちは「ザキヤマ」で定着しちゃってるんだよなあ。
【第22位】森
森一弥(元エネルギー)
森姓の芸人というと、いつも何故かこの人のことを思い出す。特に思い入れがあるわけではないのだけれど、名前のインパクトが強いからかしら。他に思いつくのは森慎太郎(どぶろっく)。
名前は変われど、池田といえばやっぱりこの人。他に思いつくのは池田直人(レインボー)。
なんとなくメジャーな名字のイメージがあったのだけれど、他に思い当たるフシなし。ざっくりと調べてみても橋本和也(忘れる。)ぐらいしか引っ掛からず。
【第25位】阿部
阿部智則(POISON GIRL BAND)
粗品は出なかったけど、せいやは出た。石川姓の芸人が他に思い浮かばなかったというのも大きい。一応、生ファラオの片割れが、そのまま「石川」という名前でやっているらしい。
【第27位】山下
インタビューマン山下
他に思い当たらず。調べてみても、有名どころは引っ掛からず。意外と狙い目の名字なのかもしれない(狙い目?)
元オセロの中島知子よりもこっち。
【第29位】石井
ラサール石井
さや香の「石井」よりも先にラサールが出てくる世代である。ここもクイズ番組の影響が大きい。
【第30位】小川
小川暖奈(スパイク)
みんなは誰のことを思い出した?