白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

日記(20211108~1114)

なんとなく日記を書いてみることにした。

・11月8日(月)
心身ともにどことなく不安定。季節の変わり目のせいだろうか。

早朝、『シャキーン!』のジュモクさんの中身が、YOU演じる"ユーモクさん"になっていて、少なからずショックを受ける。そんな軽々しく替えられるようなポジションではないだろうに。片桐仁の帰還はどうなっているのだろうか。

本業でちょっとしたハプニングが発生し、いつもより少し長めの残業。仕事帰り、コンビニに立ち寄って、ネットで注文していた『Pollyanna』と『兵動大樹のおしゃべり大好き。11』を回収。

今週、結婚記念日を迎えるにあたり、週末に近所の焼き肉屋を予約する。結婚記念日というからには二人にとっての記念日である筈なのに、自分が彼女に奢ってあげなくてはならないような空気になっているのが、どうも落ち着かない。そのうち自然に割り勘にしてくれようぞ。

『読む余熱』担当編集から、先日送りつけた原稿について問題無しの返答。気付けば五回連続の登板である。この状況がいつまで続くのだろう。

YouTube岩崎う大かもめんたる)とみなみかわのコラボ動画を見る。


う大氏が世に出ていないネタについて語る企画で、M-1の予選で演じられていたピーマンズスタンダードの『タトゥー』の話題が出て、ちょっと嬉しい。ひねくれた思考が歪んだ形で表出している感じが、たまらなく好きだった。

そういえば最近、お笑いに自主的に触れていないことに気付き、あわててヒコロヒーのベスト盤『best bout of hiccorohee』を視聴。不満げな表情で繰り広げられるボヤキ視点のコントは、面白いのだけれど、刺々しさもあって落ち着かない。かといって、作品性が高いわけでもない。『キョコロヒー』で世に出てきた理由がよく分かる。自発的にボケを生み出すよりも、目の前のボケに対してツッコミを入れる技術に長けている人なのだ。

細野晴臣『トロピカル・ダンディー』を聴きながら就寝。

 

・11月9日(火)
仕事の忙しさで精神の不安から目を逸らした一日だった。

出勤中、radikoのタイムフリーで『東京ポッド許可局』を聴く。「平成み論」。平成が終わって、平成が早くもパロディ化されていることにおののく三人。コーナー「忘れ得ぬ人々」は二通とも学校の教師モノ。良くも悪くも幼い心に影響を与えた人たち。

仕事の帰り、川尻こだまの本が欲しくなって、本屋へ立ち寄る。目的の本はなかったが、香山哲ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ』が売られていたので購入。これで最終巻。

先日、友人に「M-1のピースの漫才って面白かったですよね?」と言われたことをきっかけに、「M-1グランプリ2010」のパンクブーブーの漫才を観返す。佐藤のエピソードトークに黒瀬が興味津々で聞き入るも、話の詳細が明らかになるたびにこちらの想像が覆されていくスタイルは、ラーメンズバナナマンのコントの系統を思わせる。こんなに面白かったかしら。ちなみに、ピースの漫才は日曜日にチェック済み。こちらはこちらで面白かった。当時のM-1の空気や評価の傾向に飲まれて、見逃してしまっている漫才がけっこうあるのかもしれない。

少し前に購入した福山庸治『マドモアゼル・モーツァルト』を一気読み。

もしもモーツァルトが女性だったら……を描いた作品。福山作品特有の下ネタやナンセンスギャグは鳴りを潜め、情熱的でドラマチックな物語を紡ぎ出している。まさに王道。でも、この外連味というか、独特の味わいは福山庸治にしか出せないだろう。

録画していた『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』の第一話を見る。二人が共同生活を始めるまでの前日譚。美穂さんの強烈なキャラクターが役を演じる安藤玉恵を通して炸裂。そんな美穂さんを心配している江里子さんを演じる木村多江の絶妙な哀愁もたまらない。……何故か、阿佐ヶ谷姉妹の二人には、問答無用で「さん」を付けたくなってしまうな。脚本をふじきみつ彦、語りをきたろう、エンディングテーマを阿佐ヶ谷姉妹が担当。しれっとラブレターズ塚本も登場して、なにやら身内感強め。

みなみかわ配信による「踏み台TV」はゲストにルシファー吉岡。共に女性ピン芸人とコンビを組んでM-1に出場している身として、相方との付き合い方についてのトークで盛り上がる。またピン芸人としてM-1に挑戦することについても色々と。

細野晴臣Hosono House』を聴きながら就寝。

 

・11月10日(水)
朝から風が強い。気温も少し下がっているのか肌寒い。冬の訪れの予感。

出勤中、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴く。酒井の結婚報道直後の放送が二本録りの二本目だったため、今回は報道後初の収録に。録音番組は今回のような突然の出来事への対応がどうしても弱くなってしまう。これを機会に、そろそろジャンク枠へ……という声も出てくるのだろうか。番組では、既に様々なラジオ番組でイジられている酒井の結婚報道について、当時、アルコ&ピース同士ではどのようなことが起こっていたのか?という旨のフリートークを展開。今回の報道を受け、またしてもM-1の予選で平子がアドリブを仕掛けるのではないか(以前、平子は酒井の熱愛報道が出た直後のM-1の予選で、酒井をイジるアドリブを仕掛けて予選落ち、コンビ関係に亀裂が入りかけるほどの“やらかし”を行っている)という多くのリスナーが抱いていただろう不安に対し、双方の意見が聞けたのも良かった。

帰宅して『有吉の壁』。「おもしろ明治の人選手権」「健康ランド選手権」の二本立て。「おもしろ明治の人選手権」は設定に制限があるためなのか全体的にやや低調。その中では、シソンヌとパンサー菅・向井の紙相撲、三四郎の黒ひげが印象的。「健康ランド選手権」は友近ともう中学生のユニットがとにかく強烈。友近の世界観の強さもさることながら、その世界観にしっかりと馴染むもう中学生のポテンシャルを再認識させられた。強い。

結婚記念日だったので二人でケーキを食べる。結婚してからの一年間、いわゆる新婚生活と呼ばれる日々を過ごしたわけだが、それまでの日常の延長線上といった様相で、そこまで大きな変化を感じていない。実感するには、まだ少し時間が掛かるのかもしれない。

運動しながら『爆笑問題カーボーイ』。先日の選挙特番について、社長や周囲の名前を出している人たち(番組内で具体的な名前には言及せず)を炎上させるのではなく、自分を批判してくれと語り掛ける太田にじんわり。でも、炎上させている人たちは、きっと『カーボーイ』で真摯に語り掛ける太田のことなんか知らないし、知っていたとしてもその言葉は届かないだろう。そもそも、当たり前のように政治家に対する誹謗中傷が飛び交っているSNSの現状を見ていたら、太田の言動ばかりを批判できるものではないと思えそうなものだけれども。「田中はアニメを知らない」は『ドロヘドロ』。正解のストーリー説明が意味不明で、どういう話なのかが分からない。「おこりんぼ田中裕二」はやや低調。ただ、派手な格好が好きな母親について、赤の他人から文句を言われた話はちょっと胸にくるものがあった。「CD田中」は名作揃い。

風呂から上がって『水曜日のダウンタウン』。意外にも関西出身な有名人を集めて、会話を重ねることで中に潜んでいるエセ関西人を見つけ出す「関西人狼」、レジ袋も何も使わない状態でコンビニの商品を何円分買えるかを競う「レジ袋なしでコンビニから商品を持って帰れる限界1万円分説」、コロナ禍でお祭りが出来ない人たちの神輿ダコがどうなっているのか調査する説。レジ袋の説が地味に白熱していたのだが、スタジオの反応は意外と冷ややか。底意地の悪い企画の刺激にやられて、感覚がマヒしているのではあるまいか。『あちこちオードリー』は総集編。個人的に少し刺さったロッチ回が放送されていて、ちょっとだけドキッとする。やりたいことを表明するだけでは、周りは動きたくても動けないのだ。

森山直太朗『傑作撰 2001-2005』を聴きながら就寝。

 

・11月11日(木)

一週間の後半戦。眠い。

出勤中、『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴く。オープニングトークで、明後日の番組イベントとは別件でバタバタしている話をしていた。フリーになってからの佐久間宣行はとにかく活動が多岐に渡っていて忙しない。誰か年表など作ってくれないだろうか。

先ごろ、出荷した製品にクレーム。対応に追われてヘトヘト。

家に帰って、夕飯を食べて、風呂に入って、それからずーっと『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』をプレイ。『メトロイド ドレッド』を購入するときに、ついでに購入したソフトなのに、気付けばコレばかりプレイしている。以前、ブルボン小林氏が『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』の中で、「ゲームはかつて観光だった」と書いていた。「そこを訪問しているような感覚があった」と。『ブレスオブザワイルド』をプレイしているときの感覚はそれに近い。知らない土地に赴き、知らない人と出会い、手助けという名の交流を深める。実はコロナ禍でのステイホームと大変に相性の良いゲームだったのかもしれない。とはいえ『ドレッド』もそのうちやらないと。

村下孝蔵『GUITAR KOZO』を聴きながら就寝。

 

・11月12日(金)
週末まであと少し。頑張ろう。

出勤中、先週の『シソンヌの「ばばあの罠」』をタイムフリーで聴く。毎週、どうしても聴かなくてはならない……というほどでもない内容なので、いつも聴くのがタイムフリー期間ギリギリになってしまう(『ばばあの罠』は毎週金曜日放送)。この回から、ブレインスリープが提供に。じろうがウ○コを漏らしてしまった話。あと少しで家に着くというところで、肛門が決壊してしまったらしい。どうしても漏らしてしまうので、治療を真剣に考え始めているらしい。

仕事は昨日以上にてんやわんや。昼休みの時間帯に他社との打ち合わせが重なってしまい、ろくに休めず、妙にハイなテンションになってしまった。とはいえ、仕事があるのは良いことである。

終業後、妻と月曜日に予約した焼き肉店へ。カルビ、ハラミ、ホルモン、センマイ、ミノ、マルチョウなどを片っ端から注文する。その割に、食後のお会計は想定していたよりもずっと安く、良い食事が出来たものだと満足。……ただ、この値段ならば、結婚記念日じゃなくて平時でも普通に行けるよなあ……と、ちょっと思う。イベント性の高い日はもうちょっと張り込んだ方が良いのかもしれない。

帰宅し、風呂に入ってから、しめやかに飲酒。テレビをつけると『ネタパレ』放送中で、個性豊かなキャラクターの特集を行っていた。「ネタ」ではなく「キャラ」に焦点を当てると、途端にネタの面白味が半減してしまうような気がしてあまり好きではないのだが、オジンオズボーン篠宮が演じていた謎のキャラクターによる「ひょっとこクイズ」はバカバカしくて笑った。あのパターンの笑いの取り方は古典的だし、そこに「ひょっとこ」を用いるのも大変に古臭いのだが、篠宮の機敏な動きと軽妙なBGMによって、力づくで笑わせられてしまう。そんな中、いつものキャラクターを演じていたオドるキネマは、ちゃんと面白いだけに消費スピードの速さが気になる。他のネタも同じぐらいに強いのだろうか。

霜降り明星オールナイトニッポン』を聴きながら就寝。

 

・11月13日(土)

午前十時起床

ドキュメント72時間』の再放送を見る。秋葉原のイヤホン専門店。Twitterでも話題に上がっていた、ドラマーをやっている大学生を確認。かつて子役として『シャキーン!』に出演していた辻七音。中学生の時に子役は引退してしまったそうだが、音楽活動をしているそうなので、まだ芸能との繋がりは残っているといえるのかもしれない。ちゃんと一般人らしからぬ華やかさが残っていたところに、妙な感動を覚えるなど。

昼過ぎ、ちょっと遠くの本屋へ出かけ、火将ロシエルの写真集と『あたしゃ川尻こだまだよ』の第一巻を購入。川尻こだまの本は帯がすぐ破れそうな紙を使っていて、ちょっとデリケートに扱わないと、すぐさま悲惨なことになりそうで、荒くれた内容に反して慎重に取り扱った。

移動中、眠ってしまって聴けなかった『霜降り明星オールナイトニッポン』後半部分と、『週刊!しゃべレーザー』と『宮下草薙の15分』を聴く。『週刊!しゃべレーザー』はカズレーザーが薄幸(納言)とともに、かなり自由奔放なフリートークを展開している番組で面白いのだが、反響は少ないらしい。もっとradikoのタイムフリーとかで聴かれるといいのだけれど。

一旦、帰宅してから、再び出掛ける。地元の祭りの打ち合わせ。今年の開催は叶わなかったが、来年はどうなるのだろうか。誰にも何も分からない。再度、帰宅して、遅めの夕飯。妻が作った鍋を食べながらハイボールをしたたかに呑む。だらだら過ごしながらザッピングしていると、捕鯨の映像が流れてきて目を奪われる。『ノーナレ』の「鯨を獲る」。捕鯨船の乗組員たちと鯨との日々を、ナレーションを挟まずに淡々と収めている。何処までも広がる海と、その中を泳いでいる鯨、その影を追う人々。言葉に出来ない、なにかスゴいものを観たような気分になった。

『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いて、就寝。内容は覚えていない。

 

・11月14日(日)
午前十一時起床。スーパーマーケットのパンを売るコーナーで、パートのAマッソ村上に迫られる謎の夢を見た。棚に寝そべりながら服を脱ぎ始めるのだが、とんでもない量の体毛が生えていて、おおっと慄いたところで目覚めた。悪夢の類いだろうか。

昨日、Twitterで話題に上がっていた、『マツコ会議』をTVerでチェック。ゲストにCreepy Nuts。自分たちが愛してきたもの・築き上げてきたものが世間で評価されて、でも、それは本質とはまた違った側面でしかなくて、その中で世間の正しさによって批判されてしまう状況を憂うDJ松永に対して、マツコが理解を示すことで、松永の涙腺が崩壊してしまう姿にグッときてしまう。時代に合わせて、自分の中で抑え込んでいたつもりのものが、あそこで溢れてしまったのだろう。

昼過ぎ、今週半ばに受ける大腸内視鏡検査のために、専用の食事キットを探して近所のドラッグストアを回る。結果、見つからなかったので、代わりにお粥を四パックほど購入する。病院に行ったときに、とっとと買っておけば良かったのだが、それを今更悔やんでも仕方がない。移動中にradikoのタイムフリーで『東京ポッド許可局』。マキタ局員の叔父さんとの「たけし・談志」「ジャイアンツ」の話題を軸に、ディスカッションの適切なテーマについて考える「題材論」。当時の大人たちには理解されなかったからこそ感じた魅力の話など、とても興味深かった。

夕方に帰宅して鍋作り。白菜、大根、ニンジンを切って、ボールに移してから、鶏もも肉を大解体。鍋用のスープを温めて、肉、野菜の順番に放り込む。これだけで一丁前の料理になってしまうのだから、鍋というのは偉大である。鍋を食べながら、先週の『キョコロヒー』ときまぐれクックの最新動画を見る。きまぐれクックは上海ガニの一件で炎上していたが、謝罪動画を経て、今後は通常モードへと切り替えていくようだ。しかし、ヤフオクで海鮮が買えるとは知らなかったな。

運動しながら『ビートルズ10』を聴く。ランキング企画に投稿するもコメントは読まれず。最近、読まれないことに、うっすらとストレスを感じ始めていることに気付き、このままだと良くないリスナーになりそうだったので、ちょっとだけ気持ちを改める。そもそもそういう番組ではないのだ。気楽に長くお付き合いを続けていきたい。

風呂を出て『くりぃむナンタラ』は「ザ・マミィ酒井にバレずにどこまでできるか選手権」。ザ・マミィ酒井が進行役を務める企画に参加しながら、こっそり事前に決められた違和感ワードを連発させる。酒井にツッコミを入れられた人はそれから何も喋ってはいけない……というルールだったのだが、それが酒井の進行の拙さに対する不快感の表明のようになってしまい、場の空気がとんでもないことになっていく様子がたまらなく可笑しかった。とても性格が良くない。

続く『テレビ千鳥』は「未来のテレビをやりたいんじゃ!!」。コンプライアンスの関係で出来なくなるだろう現代の罰ゲームは、未来ではこんな風に改善されているのではないか……というところから、想定される未来の罰ゲームを体感してみる企画。メッセージ性が強く、いつものバカバカしさが薄まっていたのは残念だったが、罰ゲームの宣告する側と受ける側を同時にやらされるノブには笑った。はっきりと意味の分からない行動のもたらす破壊力は時にとんでもない。

kindleで無料セール中のときに購入していた『げんしけん』の合本を読む。面白い。

実は未履修だった本作。話題になっていた当時、私はまさに大学生だったのだが、その頃のノリがそのまま再現されているようで、とても懐かしい気持ちになった。しかし、五巻までの間に、新入生が登場するとは思わなかった。今年中に全巻揃えてしまいそう。

大瀧詠一『GO!GO!NIAGARA』を聴きながら就寝。