・11月15日(月)
先週に輪をかけて肌寒い。
本業の多忙は少し落ち着いた感。しかし、今度は地元のお祭りにおいて、やらなくてはならないことが発生してしまい、なにやら色々と面倒臭い。何もしたくない。何も動きたくない。
通勤中、Spotifyで『ランジャタイのオールナイトニッポン Podcast』を聴く。
第一回はオフィス北野からの移籍、第二回はにゃんこスター・スーパー3助のとんでもない人間性についての話がメイン。どちらもベラボーに面白かった。バラエティ番組では「狂人×凡人」のようなパフォーマンスを見せている二人だけれど、フリートークだときちんと会話が噛み合っていて(当たり前といえば当たり前の話)、どころか普通に話が上手くて驚いた。漫才でのランジャタイしか知らない人こそ聴くべき。
先週の『マツコ会議』でのDJ松永の発言がまだ燃えている。正直、松永の気持ちは理解できたものの、その複雑な心境を言語化するために出された例に関してはちょっと不用意だったように感じた身としては、真っ直ぐな擁護も批判もし辛い。だからといって触れないのも心がもやもやして気持ち悪い。とりあえず、『CreepyNutsのオールナイトニッポン0』で話題になるだろうから、それまでは落ち着いて待ちたい。……待てるだろうか(思ったことはすぐさま吐き出してしまう厄介な性格)。
11月12日に東京国際フォーラム・ホールAにて行われたイベント『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー大感謝祭2021~freedom fanfare~』配信のアーカイブを見る。ここでしか話せないエピソードトークに始まり、テレ東の人気番組をパロッたVTR、ゲスト・劇団ひとりとの対談、シークレットゲストの登場など、盛りだくさんのラインナップ。かなりの長丁場だったが(二時間以上あったかな?)、微塵もストレスを感じることなく、最後まで楽しめた。
リンゴ・スター『Beaucoups of Blues』を聴きながら就寝。
・11月16日(火)
『シャキーン!』にユーモクさんが連続登板。片桐はどうした!
出勤中に『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。菅田将暉の結婚報道に始まり、番組ノベルティグッズとしてステッカーデザイン募集企画を経て、このところの定番となっているスタッフをイジる流れ。番組のイベントが終わってから、なんとなく番組のキレが緩くなっている気がする。昨日、佐久間船長がバッチバチに仕上げたイベントを観た後なので、余計にそう感じてしまったのかもしれない。
仕事帰りに近所のはなまるうどんへ立ち寄る。明後日の大腸内視鏡検査に向けて、消化の良いうどんを食べようという思惑である。……もっとも、うどんが果たして、本当に消化に良いのだろうかと勘繰ってはいるのだが。かけの中を注文。そこにちょっと天かすを入れる下心。海苔が入っていて異常に美味しかった。
帰宅して、運動しながら「となりのヤングジャンプ」で連載されている、大野将磨『リモデリング』を読む。
特殊な能力を持っている“超人”と、超人を化け物として制圧する“リモデリング”が存在する世界で、超人とリモデリングが殺し合う地下の世界に主人公の少女が身を投じる。非人道的な言動が飛び交う世界観は読む人を選ぶだろうけれど、荒々しさの中に繊細さを感じさせる画風と異常なテンションで読者を引き込むストーリー展開で読ませる。第一話から最新話まで読めるので、気になる方は是非。しかし、それはそれとして、特殊な能力を持つ人たちが一般人に迫害されているところから始まる話、最近よく見かけるな。無意識にそういうの読んでいるのかしら。
風呂を出て『踏み台TV』。ゲストに三拍子の高倉陵。『爆笑オンエアバトル』フリークとしては無視できないゲストである。ネタの時のキャラクターとは打って変わって、とても落ち着いた語り口で、なにやらたまらなく大人の空気を漂わせていた。M-1が終了して、三拍子が解散の危機を迎えていた話にはちょっとドキッとさせられた。また、将来的には武道館での単独ライブを目指している話がやたら熱かった。実現してほしい。
『踏み台TV』配信直後、Twitterを流れてきたピエール手塚『恋のニノウチ』を読む。
外連味たっぷりの設定とストーリー展開に鉛筆で書き殴ったような画風の相性の良さ。圧倒的な存在感を放っている大傑作ではないけれど、本棚の目の入るところに置いておきたい短編だ。たまに読み返して「あ、いいな」と思いたい。終盤で見られる二人の表情がたまらなかった。
キセル『夢』を聴きながら就寝。
・11月17日(水)
明日の大腸内視鏡検査に向けて、玉子粥を食べる。食感がない。
出勤中、『CreepyNutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。オープニングから『マツコ会議』での松永の発言について。あの発言はあくまでヒップホップに関するニュースの一つとして取り上げただけで(実際の収録では「波物語」の件と並列して話したらしい)、そういった諸問題を良くないと思う気持ちがある一方で、それらも内包するヒップホップというジャンルに対する愛情もある、この複雑な感覚についてマツコにぶつけるための議題でしかなかったと。それならば、確かにここ数日に渡って起こっていた炎上は、確かに“誤解”としかいいようがなく、ジャンルは違えど同じような傾向が起こっているお笑いの世界をぬるっと追いかけている身としては、共感せざるを得なかった。ヒップホップがこれから歩もうとしている道は、かつてお笑いが歩んできた道にちょっとだけ似ているのかもしれない。
あと、その誤解が発生した原因をテレビスタッフに押し付けずに、「放送時間が分かっている筈なのに答えの出ないテーマを振ってしまった俺が一番悪い」と結論付けていた松永の姿勢に、本気でテレビとまともに向き合っていくつもりなんだなあと改めて感じさせられた。否、仕事をした相手に対する、出演者側としての最低限の敬意を見せただけなのかもしれない。
この日は、明日の大腸内視鏡検査に向けて、一日分の食事を最低限に留めていたためなのか(三食お粥のみ)、頭がまったく回らなかったので、これ以降の出来事は端的にまとめる。
便を出すために下剤を飲む。午後八時に一回、午後九時に一回。風呂にも入らずに便意を待ち続けるも音沙汰がない。待っている間に録画していた『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』第二話を見る。二人暮らしが始まって、感じてしまった江里子さんの不安を描く。夫婦か。
午後十時『水曜日のダウンタウン』。パネラーの説検証スペシャル。カズレーザーの「1巻を読んだ帰り道に思わず2巻を買ってしまうマンガこそ本当に面白いマンガ説」で、ターゲットとなった女性が控室で「整形したい」と愚痴り、マネージャーに「ダメだよ」と制止されている映像が流れていたのが、ちょっと衝撃だった。午後十一時、入浴。風呂を出て『あちこちオードリー』。ゲストにタカアンドトシ。バチバチに漫才で売れたコンビの筈なのに、なんだか漫才師としての印象が希薄な不思議な印象があったのだが、番組内では漫才師としての矜持を語っていて、それがなにやら意外だった。
深夜十二時、就寝直前に便意。トイレに三十分ほど籠る。その間、『よふかしのうた』『葬送のフリーレン』の最新刊を読む。
さらりと読ませる『よふかしのうた』、しっかりと読ませる『葬送のフリーレン』、どちらも非常に面白かった。次巻がどうなるか、どちらも気になる。
サニーデイサービス『Dance To You』を聴きながら就寝。
・11月18日(木)
今週は『シャキーン!』にユーモクさんがずっと出演していた。もしやレギュラーなのか。このまま片桐仁はフェードアウトするのか、それとも戻ってくる前の代役なのか、それだけが気になって仕方がない。でも、あのポジションは、片桐であってほしい……。
午前八時半、妻の運転する車で病院に向かい、そのまま大腸内視鏡検査。もろもろの説明を受けて、午前九時から開始。まずは一時間半ほどかけて下剤を飲む。塩気のある清涼飲料水みたいな味の水溶液を十五分かけて200ミリリットルずつ飲み続ける。五杯ほど飲んだところで、今度は排便を促すために250ミリリットルの水を二杯飲む。この間、便意を催すたびに、トイレへと駆け込む。昨夜、下剤を飲んでいたためか、一回目の時点で便の状態は既に水っぽい。三回目の排便から便の状態を看護師がチェック、検査できる状態になるまで排便し続ける。午前十一時半ごろ、五回目の排便でオッケーを貰い、とりあえず安心する。
正午、検査着に着替える。上は着流し、下は紙パンツのような素材の七分丈のズボンのようなもの。上は肌着を着たまま、下は何も着ていない状態で、それらを着用する。下は検査用におしりの部分に穴が開いている。フリーサイズということだったのだが、日ごとの不摂生で腹囲が大変に広い私には些かキツく、一度目の着用時には股間のところが破けてしまった。もうちょっとサイズの幅を広げてもいいのではないか、と自分のことを棚に上げて思う。しばらくして点滴を打つ。理由をはっきりとは覚えていないけれど、水分と栄養補給のためだったような気がする。
ここから三時間ほど待たされる。三時間である。下剤を飲んでいた時間よりも長い。その間、『げんしけん』合本の第二巻を読む。
途中からオタクモノから恋愛モノへと変遷を遂げた……という話を聞いてはいたのだが、自分が描きたいものが他者に悪影響を及ぼしてしまう可能性がある……それでも止めることが出来ない作り手としての欲望、そんな現在にも通じるテーマに真正面から取り組んでいて、大変に読み応えがあった。良くも悪くもオタクが増長しまくっている今の時代だからこそ読むべき漫画なのかもしれない。ある種、先日のDJ松永の苦悩とも、通じるものがあるように思えた。あと、班目が切ない! 彼に色んなことが巻き起こる第二期も非常に気になる。……週末には貯金を崩して全巻揃えているかもしれない! 気を付けなくては。
読むものがなくなったので、随分と前に買った『ハクメイとミコチ』を読む。
小さきものたちの日々の暮らしを描いたファンタジー色の強い漫画だ。アニメの方を先に見ていて、その世界観の落ち着いた雰囲気に魅力を感じ、漫画の方も気になって購入したのだが、あくまでも日常を描いた作品のため、急いで読む必要性がないので、放ったらかしていたのである。読めば納得の安定感。魔法だなんだというような要素は少なく、職人的に手を使って色々なことをやってのける姿に、なにやら文明の中で生きている人間として頭の下がる思いがした。
午後三時、検査。検査台の上で横向きになって、医者に尻を突き出す。肛門周辺および内部に痛み止めの薬を塗られ、血圧、血中酸素量を測りながら、検査用のカメラを突っ込まれる。同人誌的な快感もへったくれもない。こちとら疲労困憊でそんなことを感じ取る余裕もない。一度、カメラを大腸の奥まで突っ込んで、そこから肛門へリターンしながら内部をチェック。結果、特に問題はなかった、とのこと。痛み止めを打ったため、三十分ほど休憩してから着替え、精算。五千円ほど支払ったが、ポリープを除去するなどの処置を取ると、更に加算されるらしい。今後とも健康でありたいものだ。
妻に車で迎えに来てもらい、午後四時ごろ帰宅。途中、立ち寄ったコンビニで購入した、蕎麦とおにぎり(二個)をかっ食らう。美味い。そのまま夕飯作り。冷凍していた野菜を溶かし、その上にジョンソンヴィルのソーセージ(六本)をそれぞれ四つずつに切り分けたものを載せて、寄せ鍋に。ソーセージが通常の肉よりも圧倒的にボリューミーで、大変に美味かった。
午後六時半ごろ、疲労と満腹感で押し寄せてきた睡魔に勝てず、横になる。目覚めると午後十時。M-1準決勝戦の記事を更新し、風呂に入りながら『フワちゃんのオールナイトニッポンX(クロス)』を聴く。先週、クソみたいな放送をしてしまったことを反省し、調子の良くないときの救済案を持ってきたフワちゃん。そりゃフワちゃんに一人でラジオを続けさせていたら、こういうことになるよなあという印象。やっぱりトンツカタン森本やAマッソ加納のような掛け合いの相手がいたほうがいいのかもしれない。結果、ことによると、何故かクミさん(オードリー春日の妻)が登場するコーナーが爆誕するかもしれない、謎の状態に。それはそれで聴きたい気がする。
就寝前に『シャドーハウス』最新刊を購入。
じわりじわりと物語が動き続ける。
・11月19日(金)
ちょっと体力に不安が残るため、基本的に脱力しながら過ごす。
通勤中に『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。先日の番組イベントでの出来事、菅田将暉の結婚、新内眞衣の卒業など、話さなくてはならないことがたくさんあった筈なのに、話題の中心はほぼほぼ当日の遅刻話に。生放送だからこそ巻き起こるラジオのイベント性の高さを改めて実感。
帰宅後、夕飯を終え、運動しながら先週の『シソンヌの「ばばあの罠」』を聴く。工藤パンへの愛、『シュート!』の名シーン、新しい番組ジングルの録音に四苦八苦などなど。風呂に入りながら『問わず語りの神田伯山』。日光江戸村での番組イベントについて。雑誌での対談において、過去の自身の発言によって相手を警戒させる事態に。
風呂を出てからスクリュードライバーとコークハイを作って飲み倒す。たまにはちゃんとしたレシピで作ってみようと思い、しっかりと割合を計りながら作ると、なかなかに度数が高く、アルコール臭さが口に合わない。ちょっと度数薄めの方が好きなのかもしれない。夜遅く、担当編集者から、原稿の一部修正の依頼メールが届く。酔っているので後日に回す。
宗次郎『日本のうた こころのうた 第一集 -知床旅情-』を聴きながら就寝。
・11月20日(土)
酒のせいで記憶がおぼろげ。
スーパーマーケットでウィスキーやウォッカを割るためのドリンクを買ったり、ディスカウントストアで酒のつまみを買ったり、ドラッグストアで更に酒のつまみを買ったりした。移動中に『霜降り明星のオールナイトニッポン』を聴く。給料の配分を嘆く粗品、番組に仕掛けられた自宅ドッキリについて弁明するせいや。先週から始まった史上まれに見るドイヒーなコーナー「スプラッシュ!」は、早くもあるあるネタの薄っぺらさが限界に近付いているような。更に薄さを極められるか。
帰宅して夕飯作り。辛めの鍋。飲み食いしながら、久しぶりに『すゑひろがりず局番』で配信されている「バイオハザード ヴィレッジ」のプレイ動画を見る。
見たら面白いのは分かっていたので、ここ最近はあんまり見ていなかったのだが(人間がひねくれているのだ)、やはり案の定、ベラボーに面白かった。オープニングの絵本を「古事記」と表現したり、序盤で非難する屋敷を「JA」と表現したり、もう狂言もへったくれもないバカバカしさ。一本につき25分ほどの動画を立て続けに四本も見てしまった。今後も見ることだろう。
『コタキ兄弟と四苦八苦』オリジナル・サウンドトラックを聴きながら就寝。
・11月21日(日)
妻が仕事のため、休日にしては早起き。
午前中に色々な用事を済ませるつもりだったのだが、うっかりブログの面倒臭い記事に手をつけてしまったため、午前の時間が更新作業で潰れる。プロダクション人力舎に所属する芸人たちがM-1においてどのような戦績を収めてきたのかをまとめた記事なのだが、なにせ相手はまだまだ売れる前の若手なので、とにかく解散と新コンビ結成の頻度が激しい。特にM-1が復活を遂げる2015年以降は若手の数が激増し、もう眩暈がしそうだった。途中、蕎麦をゆでで、昼食にする。
午後三時ごろ、記事の更新を中断して、地元の祭り関係の用事へ。適当に済ませたところで夕飯の材料の買い出し。今日はチゲ鍋にする予定なので、鱈の切り身やカニ団子などを買い込む。帰宅して、洗濯物を取り込み、畳み、食洗器に入れておいた食器を片付け、夕飯作りに取り掛かる。ちょっと材料を買い過ぎてしまったため、汁がしたたかにこぼれてしまう。これだから強欲は良くない。
調理中、『オードリーのオールナイトニッポン』を聴く。オープニングトークでとことんイジられるガンちゃん(Hi-Hi岩崎)に大笑い。素晴らしいな。若林のヒマワリの種、春日とフワちゃんと謎の居酒屋。やはり若林は心の中で蠢く感情を、春日は経験したものをそのままに、それぞれ話す傾向がある。結果、春日の話の方が記憶に残っているので、自分も春日寄りの人間なのかもしれない。続けて『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』も聴く。菅田将暉に既読無視される相田の話題から、何故か話はモグライダーともしげと過ごした年始のエピソードへ。M-1決勝が掛かっている今、ともしげのドイヒーな話がバラされる状況は、なんだかフリがきいているみたいでワクワクさせられる。遂に、モグライダーのヤバさが、世間に知られることになるのだろうか。
夕食後、やはり具材が多すぎたため、お腹がいっぱいになってしまい、しばらく横になりながらブログ作業。午後九時半ごろ、書き上がったので更新。
もうこのような記事は二度と書くものかと思う程度には大変だった。ただ、更新してから風呂に入りながら、「次に書くとしたらサンミュージックの芸人だろうな……」と、ふっと思ってしまったのはここだけの話である。多分やらない。やらないってば。
風呂を出て『テレビ千鳥』。「こっそり武田鉄矢選手権」。ゲストの女性タレントにバレないように、少しずつ武田鉄矢になっていく。何も考えずに楽しめるバカバカしさが良い。続けざまに『関ジャム』も見る。関ジャニ∞のニューアルバム特集。観終えてから、録画していた『くりぃむナンタラ』をチェック。「型を破りたい相方たち」。ゲストの漫才師たちが、相方に黙って普段はやらないことをやってしまう企画である。シュウペイの戸惑う表情が見ものだったぺこぱ、田渕のボケをまったく止められなかったインディアンスを経て、完全にみちおがパニック状態に陥ってしまったトム・ブラウンが素晴らしかった。実にろくでもなかった。
就寝前に『ハコヅメ』と『スキップとローファー』最新刊を購入。
『ハコヅメ』は嵐の前の静けさ、『スキップとローファー』はバレンタインデー。