令和時代のお笑い公論

心が腐る、その前に。

「売れっ子が推す!今年くる芸人 お笑い推して参る!」(2020年1月1日)

ミルクボーイ『漫才:コーンフレーク』(西川きよし推薦)
かまいたち『漫才:トトロ』(千鳥推薦)
見取り図『漫才:相方の見た目』(千鳥推薦)
ジェラードン『コント:夜のオフィス』(ハリセンボン推薦)
うるとらブギーズ『コント:マリリンモンローゲーム』(次長課長河本推薦)
EXIT『漫才:レストランでプロポーズ』(ミキ推薦)
オズワルド『漫才:友達ちょうだい』(とろサーモン久保田推薦)
すゑひろがりず『漫才:トトロ』(友近推薦)
空気階段『コント:未来から来た自分』(ハリセンボン推薦)
チョコレートプラネット『コント:亀を助けて…』(麒麟川島推薦)
3時のヒロイン『漫才:朝ドラ』(次長課長河本推薦)
からし蓮根『漫才:友達作り』(千鳥推薦)
インディアンス『漫才:学校の怪談』(笑い飯推薦)
そいつどいつ『コント:魂の授業』(霜降り明星推薦)
やさしいズ『コント:オリジナルソング』(ハリセンボン推薦)
銀シャリ『漫才:森のくまさん』(西川きよし推薦)
トレンディエンジェル『漫才:コンサート』(EXIT推薦)
笑い飯『漫才:蚊』(西川きよし推薦)
ライス『コント:100の顔を持つ男』(FUJIWARA藤本推薦)
佐久間一行『茶色の魅力』(麒麟川島推薦)
ななまがり『コント:違いが分かる男』(千鳥推薦)
おいでやす小田『コント:勝ち組』(霜降り明星推薦)
三浦マイルド『どちらからも聞こえてきそう』(霜降り明星推薦)
ミキ『漫才:東京オリンピック』(ゆりやんレトリィバァ推薦)
プラス・マイナス『漫才:大河の名シーン』(NON STYLE石田推薦)
ダイアン『漫才:職務質問』(千鳥推薦)
2丁拳銃『漫才:金持ち』(野性爆弾くっきー!推薦)
相席スタート『漫才:浮気する男』(レイザーラモンRG推薦)
とろサーモン『漫才:怖い話』(次長課長河本推薦)
マヂカルラブリー『漫才:運動神経が悪い』(東野幸治推薦)
ゆったり感『漫才:叱る教師』(パンクブーブー佐藤推薦)
漫才小爺『漫才:中国語』(西川きよし推薦)
ビスケットブラザーズ『漫才:高級旅館』(麒麟川島推薦)
544 6th ave『ダンスパフォーマンス』(ロバート秋山推薦)
大木こだまひびき『漫才』(博多華丸・大吉推薦)
西川のりお・上方よしお『漫才』(笑い飯推薦)
スーパーマラドーナ『漫才:業界用語』(中田カウス推薦)
中田カウス×スーパーマラドーナによる本音トーク

総合司会にフットボールアワー、アシスタントに池谷実悠(テレビ東京アナウンサー)。年明け直後の午前2時20分~午前5時30分に放送された。「売れっ子芸人が2020年にブレイクしそうな芸人を推薦する」というコンセプトだが、東野がVTRの中で「他に推薦する芸人がいなかったからマヂカルラブリーの推薦を引き受けた」という旨のことを語っていたので、先に決められたメンバーの中から推薦人がチョイスする形式を取っていたのではないかと思われる(ちょっとガチっぽいチョイスも見られるけれど)。

あまり視聴率の期待できなさそうな時間帯にも関わらず、メンバーはかなり手堅い。M-1ファイナリストにKOCファイナリスト、THE W女王など、2019年の賞レースを彩った猛者たちが次々に登場している。その一方で、既に実力が認められている、銀シャリトレンディエンジェル、ダイアン、2丁拳銃といった実力派も。それでいて、テレビではあまり見ることのないライス、佐久間一行、ななまがり、おいでやす小田、三浦マイルドが突如としてぶち込まれている時間帯もあり、なかなか良いバランスの演芸番組だったのではないかと。余程のお笑い好きが香盤を考えたのだろう。しかし、何故か最後は、突如として謎の重鎮オーラを放ちながら登場した中田カウスが、氏の推薦するスーパーマラドーナトークを繰り広げるコーナーで〆。新年早々、力を見せつけたかったのかもしれないが、おかげでなにやら不穏な空気を漂わせながら番組が終わってしまった。どういうつもりなんだか。

印象に残っているのは、淡々とヤバい掛け合いが繰り広げられるオズワルド、『となりのトトロ』の世界を伝統芸能の語り口で再現したすゑひろがりず、鈴木もぐらのパーソナルな部分をSF的世界観に落とし込んだ空気階段、アホな恋人のことが好きで好きでしょうがないヤンキー風の男のやり取りがたまらなかったやさしいズ、簡単な変装をまったく見破れない警部に嫌気がさした怪盗が可笑しかったライス、マイルドにしている筈なのに濃厚な後味が残り続けるななまがり……あたり。特に、やさしいズのコントは素晴らしかった。あんなに愛おしい空気で笑いが起こるとは。来年、もうちょっと見る機会が増えるといいな。