令和時代のお笑い公論

心が腐る、その前に。

「新春!お笑い名人寄席」(2020年1月2日)

新宿カウボーイ『審判』
ロケット団『健康に気を付けて』
 ナイツによる次の二組の紹介
母心『歌舞伎に新しい要素を取り入れる』
おぼんこぼん『家庭に歌を』
林家三平『落語:源平盛衰記
神田松之丞『講談:源平盛衰記「扇の的」』
ナイツ『闇営業、五輪招致、薬物、新しいツッコミ』
U字工事高校野球のOB会にインタビュー』
三四郎『モテたくて芸人になったのに……』
カミナリ『高校時代』
ダチョウ倶楽部『ゲームセンターみたいな靴屋さん』
クールポコ。×三四郎×カミナリ×磯山さやか×ダチョウ倶楽部
テツandトモ×阿佐ヶ谷姉妹×ナイツ×おぼんこぼん
春風亭小朝司会による美女大喜利
春風亭ぴっかり☆・大場美奈磯山さやか朝日奈央Mr.シャチホコ
阿佐ヶ谷姉妹『桃おばさん』
マギー司郎×マギー奈央(朝日奈央)『手品』
 ケーシー高峰の秘蔵映像集
林家木久扇『彦六伝』
爆笑問題『除夜の鐘にクレーム、モンスターペアレンツ、AI美空ひばり

司会に東貴博、角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)。ゲストに朝日奈央磯山さやか大場美奈SKE48)。浅草演芸ホールから中継という形式を取っているのだから、最後まで寄席演芸の世界でお送りすればいいのに、明らかに打ち合わせ不足なコラボネタ、何処に需要があるのかよく分からない大喜利など、テキトーな企画をめでたい空気で上手く乗り切っている(ように見えなくもないこともない)時間がチラホラと。とはいえ、北朝鮮ネタを連発したロケット団、トム・ブラウンのフォーマットで薬物使用芸能人の名前を連呼したナイツ、年末の話題をギュッと凝縮した爆笑問題の漫才を観られたのは嬉しかった。また、テツandトモの『なんでだろう』に載せて、おぼんこぼんの不仲ネタをイジる流れの中で、サラッとtake2の不仲疑惑についてイジッた塙は見事だった。

ただ、一番笑ったのは、林家三平と神田松之丞が落語にも講談にもある演目『源平盛衰記』をリレー形式で披露するという構成。片や『笑点』にまるでハマらない落語家、片やバリバリ人気うなぎ登りの講談師。そんな二人を同じネタで繋げるとは。悪意しか感じられない。そして予感は的中。前半を担当した三平師匠は見事に台詞を噛みまくり。それも、いつもの口調で噛んだのであれば見逃せるところを、きちんと言葉を聴かせるトーンで喋っていたものだから、ただただしっかりと躓いているところを見せつける形に。話の内容も林家の内輪ネタが多く、とてつもなく厳しい。そんな体たらくの後に登場した神田松之丞、この空気をどうするのかと眺めていたら……。

「今の三平師匠の『源平盛衰記』が、令和最高峰の芸でございます」
 (客の大爆笑)
「……なんか、非常にヤな笑いを取ってしまいましたが……」
 (客の大爆笑)
「大好きなんですよ。三平師匠ね。あれ、『源平』ってのは謂れがありましてね。今の三平師匠のおじいさんから始まってるんですよ。七代目の林家正蔵師匠。で、先代のね、面白かった三平師匠の方……」
 (客の大爆笑)

流石でございました。