白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

『M-1グランプリ』活動期間10年未満についての余談。

ここ数日、『M-1グランプリ』におけるラストイヤー組についてのデータをまとめていたのだが、こうなると逆に若手がどれほど決勝戦に上がっているのかが気になってきたので、そちらも調べてみることにした。先日の記事とは逆に、結成10年未満のコンビを対象としている。ただ、単純に並列するだけでは面白くないので、結成5年以内のコンビは太字表記にしてみることにした。あと、一連のM-1についての記事は、予選の審査傾向を見ることを目的としているので、相変わらず敗者復活戦の結果は反映していないことをご了承いただきたい。

以下、そういうリスト。

・2015年
メイプル超合金(3年)
馬鹿よ貴方は(7年)
和牛(9年)
既:ハライチ(9年)

・2016年
相席スタート(3年)
アキナ(4年)
カミナリ(5年)
さらば青春の光(8年)

・2017年
さや香(3年)
ゆにばーす(4年)
ミキ(5年)
既:カミナリ(6年)

・2018年
霜降り明星(5年)
既:ゆにばーす(5年)
トム・ブラウン(9年)

・2019年
オズワルド(5年)
からし蓮根(6年)
すゑひろがりず(8年)
インディアンス(9年)
ニューヨーク(9年)

・2020年
おいでやすこが(1年)
東京ホテイソン(5年)
既:オズワルド(6年)
錦鯉(8年)
既:アキナ(8年)

・2021年
もも(4年)
既:オズワルド(7年)
既:ゆにばーす(8年)
既:錦鯉(9年)
真空ジェシカ(9年)

・2022年
ヨネダ2000(2年)
ダイヤモンド(5年)
既:さや香(8年)
既:オズワルド(8年)
カベポスター(8年)
キュウ(9年)

・2023年
令和ロマン(5年)
くらげ(5年)
既:さや香(9年)
既:カベポスター(9年)

意外と活動期間5年以下の若手率は低め。しかも、メイプル超合金相席スタート、アキナ、ゆにばーす、霜降り明星など、現在のコンビを結成する前から芸人として活動していたユニットも多い。その意味では、初期のM-1に食い込んだ幼馴染コンビのカミナリはかなり異質といえるのかもしれない。あと、学生時代からコンビとして活動していたのに、養成所卒業をもってコンビ結成という扱いになっている令和ロマン、なんかちょっとズルい(そもそも2019年に改名している時点でリセット扱いにはなってしまっていたのだけれど)。

(追記:当初、カミナリと並列してさや香の名前を掲載していましたが、さや香は養成所卒業後に結成されたコンビでした。ああ勘違い。あと令和ロマンについてのくだり、ちょっと書き直しました。ご容赦)

特に近年は、活動期間10年未満とはいえ、6年以上は活動しているコンビの比率の方が高い模様。とはいえ、過去に決勝進出の実績を持つコンビが主で、決勝進出の経験がない6年以上10年未満のコンビはあまり注目されていないようでもある。才能があれば5年以内にフックアップされているし、技術があれば10年以上の熟成され始めた頃に拾い上げられる……ということだろうか(そう考えると、2019年大会はやっぱり変革の年だったんだなあ)。