令和時代のお笑い公論

笑いの粗熱が冷めるまで

「新春生放送! 東西笑いの殿堂2020」(2020年1月3日)

NHK放送センター】
トレンディエンジェル「斎藤さんから勉強を教わる」
尼神インター「村一番の美女・誠子を生け贄に」
モンスターエンジン「息子に相撲を説明する」
まんじゅう大帝国「怖い話」
ザ・ぼんち「テニスのダブルス・シングルス」

なんばグランド花月
和牛「北風と太陽、赤ずきんちゃん」
西川のりお・上方よしお「社会問題漫才」
桂文珍「老人とミミ」

NHK放送センター】
ますだおかだ「岡田の離婚、再婚」
海原はるか・かなた「昔のネタを思い返す」
立川談笑「堀の内」
江戸家小猫「動物ものまね」

浅草演芸ホール
ロケット団脳トレ、スポーツ、」
三増紋之助「曲独楽」
春風亭一朝「芝居の喧嘩」

NHK放送センター】
新人お笑い大賞:ラフレクラン「コント:彼女から電話」
新人落語大賞:桂華紋「ふぐ鍋」

(ニュースによる中断)

NHK放送センター】
三四郎「小さいおじさんを見た」
タイムマシーン3号「オリジナルの学園アニメ」
桂米團治「正月丁稚」

【新宿末広亭
神田松之丞「鮫講釈」
春風亭昇太「長命」

NHK放送センター】
ナイツ「名言を忠実に」
テンダラー「一人焼き肉」

【心斎橋角座】
アルミカン「水族館デート」
チキチキジョニー「たこ焼きvsお好み焼き」
なすなかにし「教育番組のマスコットキャラクター」
酒井くにお・とおる「健康法」
横山ひろし春けいこ「感謝の手紙」

NHK放送センター】
中川家「路上教習」
爆笑問題紅白歌合戦煽り運転オレオレ詐欺電子マネー、新紙幣」
おぼん・こぼん「インチキ漫才(タップダンス、トランペット)」
オール阪神・巨人「家電」

『新春生放送! 東西笑いの殿堂2020』を見た。『爆笑ヒットパレード』『新春!お笑い名人寄席』とともに、正月を代表する演芸番組の一つである。その名の通り、東軍と西軍に分かれて、多種多様の演芸で競い合う。総合司会で東軍のキャプテンは爆笑問題、西軍のキャプテンは中川家が務める。中川家爆笑問題よりも四年ほど結成が遅いのだが、貫禄という点ではすっかり追いついているように見える。アシスタントに赤木野々花アナウンサー。

モンスターエンジンM-1の予選でも演じていた『相撲の説明』を披露。嬉しい。息子に相撲を説明する……という設定も渋いが、子どもの素朴な行為を面倒臭がっている西森の姿も渋い。如何にも中年といった貫禄を漂わせていて、ひたすらに味わい深い。ただネタが面白いだけではなく、人間としての説得力が滲み出てきている。面白かった。

昨年、急病に見舞われた立川談笑師匠は『堀の内』。ネタの内容があまり伝わらなかったのか、客の反応はあまり芳しくはなかったが、とても面白かった。

新宿末広亭での神田松之丞は、講談ではなく古典落語『鮫講釈』を披露。笑いどころが多く、トーンは軽妙なのに語り口は重厚というギャップも楽しかった。講談をより身近に感じさせられる活動、今後も頑張っていただきたい。続く春風亭昇太師匠は『長命』。こちらはひたすらに軽やかに笑わせる。芸風はまったく違えど、どちらもスゴい。

今や東京を代表する漫才師となりつつあるナイツは『名言』をテーマにした漫才。様々な偉人たちが名言を残した瞬間を忠実に再現するのだが、どれもこれも偉人たちのなんとなーくのイメージだけで再現しているため、結果として名言の空想性を引き出しているように見えて、まったく痛快だった。

観客投票の結果、今回は引き分け。何の意味が。