白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

『ダブルインパクト ~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』開催について。

『ダブルインパクト ~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』という大会が開催されるとのこと。文字通り、漫才もコントも出来る芸人を対象とした賞レースになるらしい。決勝戦の放送日程は発表されていないが、六月ごろに準決勝戦を予定していることから、七月・八月ごろになるだろうと予想されている。『M-1』『R-1』『KOC』などの他の大規模な賞レースの決勝戦が放送されていない時期を狙ったのだろう。……だとすれば、先に『M-1』と時期が重なる『女芸人No.1決定戦 THE W』をこちらに移動させるべきだったのではないか、という気がしないでもない(『THE W』も『ダブルインパクト』も同じ日本テレビ)。それにしても賞レースが増えた。漫才の『M-1グランプリ』、ピン芸の『R-1グランプリ』、コントの『キングオブコント』、女性芸人の『女芸人No.1決定戦 THE W』、そして結成16年以上の漫才師を対象とした『THE SECOND ~漫才トーナメント~』……『ダブルインパクト』が年に一度の恒例として定着してしまった場合、年に六組のチャンピオンが誕生することになる。二ヶ月に一度のペースで爆誕するチャンピオン。なんだか有り難みに欠ける。ゴールデンタイムでネタを披露することで世間に認識されるチャンスを掴める機会が増えるという意味では、まったく無名の芸人にとっては良いことなのかもしれないが、大会で結果を残して売れっ子になることを夢見ている若手芸人には厳しい状況になりつつあるのかもしれない(賞レースだけを追いかけているお笑い好きの印象に残りづらくなるので)。……ところで、漫才もコントも評価対象になるということは、予選はどのような形式になるのだろうか。おそらくは『キングオブコント』のように漫才とコントを一本ずつ披露することになるのだろうが、決勝戦の形式はどうなるのだろうか。ファイナリスト全組が漫才とコントを一本ずつ披露することになるのだろうか。それとも、例えば一本目に漫才を披露して、高く評価された上位だけが二本目のコントを披露できることになるのだろうか。後者の可能性が高いような気もするが、大会のテーマを思うと、前者でなくては意味がないように思う。ともあれ、イチ視聴者としては、どのような大会になるのか見守るしかないのだが……盛り上がってくれると嬉しいね。