白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

反省した話。

バナナマンの最新単独ライブがソフト化されたので、前作がどんな内容だったのかを確認しようと思い、棚に収納していたブルーレイディスクのケースを取り出そうと指を掛けてみたところ、包装ビニールが剥がされていないことに気付いて、愕然としてしまった。包装ビニールが剥がされていないということは、即ち、購入日から現在に至るまで一度も本作品を鑑賞していなかったことを意味している。確かに、ここ数年の私は、芸人の映像ソフトを購入していながらも、一度も鑑賞しないまま、積読の如き放置状態にしてしまうことが少なくなかった。否、告白すると、購入した大半のソフトをそのように扱っていた。その状況に罪悪感を覚えなかったわけではない。だが、その度に、「時間がないから」だとか、「体力に余裕がないから」だとか、「ベストな精神状態ではないから」だとか、なんやかんやと理由を付けて見過ごしていたのである。だが、それがバナナマンの作品となると、まったく話が変わってくる。ゼロ年代初頭から芸人の映像ソフトを収集している私にとって、バナナマンは特別な存在だ。世間的にはまったく無名だった時代から、自らのコントを映像ソフトに残し続けていた彼らには、少なからぬ敬意を感じているからである。そして、実際に彼らはその映像で、ソフト化に見合うレベルの面白さを毎回のように提供してくれていた。だからこそ、バナナマンの単独ライブのソフトは、リリースの度に必ずチェックするようにしていたのである。それを一年も放置していたのだ。否、放置していただけならまだしも、映像を鑑賞していなかったことすら記憶していなかったのである。まったく冗談ではない。この件には、自堕落の極みに落っこちていた私も流石にショックを覚え、もうちょっと気を引き締めていかないといけないと決意させ、現行の平日ブログ更新モードへと突入するきっかけとなったのであった。もっとも、これを書いている今の段階でも、まだバナナマンのブルーレイは観てないのだけれども(あかんがな)。