白昼夢の視聴覚室

犬も食わない

すが家しのぶ収集物目録(2004年1月~8月)

1/7 東京腸捻転 第11回公演~THE WINTER TERRORISM!!~」
1/21 バナナマンおぎやはぎ「epoch TV square Vol.1」
1/21 バナナマンおぎやはぎ「epoch TV square Vol.2」
1/21 バナナマンおぎやはぎ「epoch TV square Vol.3」
1/28 ダイノジ「俺道」
2/25 千原浩史×千原靖史×渡辺鐘「プロペラを止めた、僕の声を聞くために。」
2/25 ドランクドラゴン「火の位」
3/10 「バカバク×ブートレグ Vol.2」
3/17 「さまぁ~ずライブ4」
4/21 爆笑オンエアバトル アンタッチャブル
4/21 「バカバク×ブートレグ Vol.3」
5/19 爆笑オンエアバトル パペットマペット
5/19 東京腸捻転 第12回公演~春宵一刻~」
5/26 千原浩史「囚 040229」
6/16 よゐこライヴ① 蔵出し」
6/16 よゐこライヴ② 蔵出し」
6/16 爆笑オンエアバトル 長井秀和
6/23 笑ビ!「田上よしえ ~アローン~」
7/22 笑ビ!「バカリズム ~フルーツ~」
7/28 インパルス「球根」
8/4 笑ビ!「アンガールズ ~ナタリー~」
8/11 陣内智則「NETAJIN」
8/18 小堺一幾&柳沢慎吾LIVE「ライブマン★コミック君!! テレビくん登場の巻」
8/25 完売劇場 presents 秘宝闇商人 長井秀和

どうも、すが家しのぶです。

2004年はゼロ年代のお笑いブームにおいて、最初のピークを迎えた年といえるでしょう。この年、ネタ対抗型バラエティ番組『笑いの金メダル』の放送が始まり、『M-1グランプリ2003』の敗者復活戦を勝ち上がったアンタッチャブルが売れっ子への道を駆け上がり、長井秀和青木さやかだいたひかるなどのピン芸人たちが飛躍しました。あと、この年の年末に開催された『M-1グランプリ2004』敗者復活戦において、当時はまだNSC生だったオリエンタルラジオが『武勇伝』を披露し、とんでもない衝撃を起こしています。ああ、懐かしい。

そんな2004年のラインナップですが、これもまた非常に時代を感じさせるものになっていますね。ダイノジドランクドラゴン・インパルス・陣内智則の単独ライブ、爆笑オンエアバトルシリーズの第四弾としてアンタッチャブルパペットマペット長井秀和、記録用に撮影されていたよゐこのベストコントライブをリリースした『蔵出し』……。良いですねえ。『ダンボくん』が広く知られている『プロペラを止めた、僕の声を聞くために。』が発売されたのも、この年です。後に“世界のナベアツ”として一躍人気者に、現在は落語家“桂三度”として活動している、渡辺鐘の名前に隔世の感を覚えます。

個人的に注目してもらいたいのは、2002年以来のリリースとなる“笑ビ!シリーズ”ですね。田上よしえバカリズムアンガールズ……というラインナップ、今の視点で見ると「田上さん、懐かしいな」ぐらいの感想に留まるところなのかもしれませんが、これが2004年リリースというところに着目してもらいたいんですよね。この時のバカリズムはピンではなくコンビでしたし、アンガールズは『バク天!』のミニコーナーで注目され始めたころでプロデビュー二年目の超若手でした。この時点で、この二組をフィーチャーした見どころの良さ、今となってはたまらないものがあります。

あと、お笑いフリーク的に見逃せないのは、おぎやはぎバナナマンによるシットコム『epoch TV square』ですね。日村が住んでいるマンションの一室を舞台に、居候の設楽、一時的に同居している矢作、風呂を借りにやってくる小木が、毎回騒動を巻き起こすドタバタコメディ。毎回、同じ簡素なアパートの一室を舞台にしているのに、常に新鮮な面白さを提供してくれていて、当時の私は「こんなに面白いシットコムを若手芸人が表現できるのか!」と衝撃を受けた記憶があります。

ただ、笑いの度合いと幅広さという意味では、『小堺一幾&柳沢慎吾LIVE「ライブマン★コミック君!! テレビくん登場の巻」』が圧倒的。小堺一幾が進行役となって、柳沢慎吾がバラエティ番組でチラ見させているパフォーマンスを、存分に演じてもらっているライブなんですが、その表現力の高さに改めて驚かされます。長い芸能生活で培われてきたエピソードトークの精度も高く、止め処無く笑い続けられる作品となっております。名優・若山富三郎とのエピソードトークは何度観ても面白い……。

あ、そういえば、2003年の段階で“東京腸捻転”について触れてませんでしたね。東京腸捻転テレビ朝日で放送されていた深夜番組『完売劇場』のレギュラーメンバーを中心に行われていたライブです。当時のレギュラーは「ホーム・チーム」「シャカ」「ドランクドラゴン」「劇団ひとり」「田上よしえ」。今となってはちょっと貴重なメンバーですよね。この時期、東京腸捻転のDVDはかなりの枚数が世に送り出されていて、最初はリリースされるたびに購入していたのですが、予算が足りなくなってしまって、いつしか買わなくなってしまいました。でも、けっこう貴重なネタが収録されていることを思うと(後に解散してしまうホーム・チームやシャカのネタは、今ではなかなか見られない)、今からでも集め直した方が良いのかもしれません。

2004年後半に続く。