このようなことを書くと、「この人は山里亮太と個人的な付き合いをしているのだろうか」「蒼井優とも知り合いなのだろうか」「第一子誕生のお祝いにプレゼントを送るぐらいの交流があるのだろうか」などという妄想を膨らませる人がいるかもしれないので、念のために説明する。
今現在、山里亮太は一人きりのトークライブ「山里亮太の140」による全国ツアーを敢行中なのである。それも、ただの全国ツアーではない。全ての四十七都道府県を巡ることを前提とした、正真正銘の全国ツアーである。ちょこっと五大都市を巡っているだけのくせに、全国ツアーと言い張っている芸能人は、全員山里の爪の垢を煎じて飲むべきだ。面倒だから直に足を舐め回せ。
新型コロナウィルスのパンデミックによる影響で、様々な活動が自粛を求められている状況下において、ただの全国ツアーを敢行するだけでも大変だろうに、四十七都道府県を巡るとなると、それはもうこちらの想像もつかないほどの気苦労があることは想像に難くない。まして、山里は押すに押されぬ人気者。みっちりと詰め込まれたスケジュールの隙間を縫うようにして、ライブの予定を入れることがどれほど大変なことか。もしも自分が同じような状態であったならば「働くのは嫌だ!辛い!トークライブ反対!」とのたまいながら、リビングのクッションをひっきりなしに殴り続けるに違いない。あなた疲れてるのよ。
これほど現状に理解を示した上で、どうしてそんなことをボヤいているのかというと、この全国ツアーによる地方公演が開始されたのが昨年の五月だからである。厳しい状況であるのは分かる。忙しいのも分かる。しかし、地元での開催を、今か今かと恋い焦がれながら一年以上待ち続けているのは、流石にちょっとしんどいというもの。誰が悪いというわけではないのだが。
あんまり待ちくたびれたので、この一年の間に山里が回った場所を書き上げて、これから回る予定(であろう)場所をリスト化してしみた。
以下、既に開催を終えている(或いは開催の目途が立っている)公演である。
【2021年】
05月22日 鳥取県 米子市文化ホール
05月29日 静岡県 えんてつホール
06月12日 長崎県 長崎市民会館 文化ホール
06月19日 富山県 富山県教育文化会館
06月26日 愛媛県 愛媛県県民文化会館 サブホール
07月03日 北海道 共済ホール
07月10日 岐阜県 下呂交流会館 泉ホール
07月23日 高知県 高知県立県民文化ホール・オレンジホール
07月31日 青森県 下北文化会館 大ホール
08月13日 愛知県 名古屋市芸術創造センター
08月14日 鹿児島県 川商ホール 第2ホール
08月28日 兵庫県 神戸市文化ホール 中ホール
09月18日 宮城県 仙台プラザホール
09月24日 大阪府 なんばグランド花月
09月25日 岡山県 おかやま未来ホール
10月01日 東京都 新国立劇場 中劇場
10月02日 東京都 新国立劇場 中劇場
11月20日 福井県 大野市文化会館 大ホール
11月26日 福岡県 よしもと福岡大和証券/CONNECT劇場
12月04日 石川県 県立音楽堂 邦楽ホール【2022年】
01月15日 宮崎県 宮崎市民プラザ
01月22日 秋田県 児童会館 子ども劇場 けやきシアター
01月29日 新潟県 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ) 劇場
04月09日 岩手県 盛岡劇場
04月23日 群馬県 高崎芸術劇場スタジオシアター
05月13日 京都府 よしもと祇園花月
05月28日 熊本県 熊本城ホール シビックホール
06月18日 大分県 パトリア日田 大ホール
06月25日 山形県 山形市民会館 大ホール
07月02日 北海道 共済ホール
07月29日 愛知県 御園座
北海道で二回やっているのがなにやら解せない。まあ、言っても、“試される大地”こと北海道は広大なので、二回はやっておかないと山里ファンの道民がかわいそうだということなのだろう……いや、その割には、同じ会場(札幌市)での開催だな。何か理由があるのだろうか。そこは本記事のメインではないから、特に調べないけれど。(追記:よく見たら愛知県にも二回行ってる。どういうことだ)
続いて、まだ回っていないのが、以下の都道府県である。
北海道:済
東北:福島
関東:茨城 栃木 埼玉 千葉 神奈川
中部:山梨 長野
近畿:三重 滋賀 奈良 和歌山
中国:島根 広島 山口
四国:香川 徳島
九州:佐賀 沖縄
まだ十九県も残っている。ここ数ヶ月の傾向を見ると、月に二県程度のペースでライブを敢行しているようなので、この調子だと、下手すると今年中に香川県にやってこない可能性がある。まだ待つのか。待たされるのか。
(追記:福島県が抜けていたので追加しました。ゴメンネゴメンネー)
とはいえ、ほんのちょっぴりでも、終わりが見えてきていることに安堵する自分もいる。始まりがあれば終わりがある。感染症の大流行も、悲痛な侵略戦争も、山里亮太の四十七都道府県全国ツアーもいずれ終わりを迎えるのである。何も出来ない自分はただただ待つばかりである。
急ぐな焦るな慌てるな。山里亮太はいつかきっと香川県へとやってくる。
……ただ、ちょっとだけ、待ちくたびれたなとボヤいてみた。それ以上でも以下でもない。深読みするな! 俺の心を分析するな! 視野狭窄にしょうもないカテゴリーに俺を突っ込むな! これで炎上したら少し泣く。