2021年7月17日・18日に東京・日本教育会館一ツ橋ホールで開催された単独ライブを収録。企画構成に小峠英二、西村瑞樹、大桶純一、小森園ひろし、我人祥太、渡辺隆(錦鯉)。
二年ぶりの単独ライブということもあってか、前回よりもコントの出来が格段に上がっている。完璧に仕上がったメイクで登場したエキストラがいざ撮影が始まると思うように動いてくれない『映画』を皮切りに、仕事で大きな失敗をやらかしてしまった男が上司に頭を下げるたびに放屁してしまう『謝罪』、飲み会の場で上司が「今日は無礼講で!」と宣言するたびにその上司の首を絞めようとする『飲み会』、コンビニで立ち読みしている男の股間が異常なほどに盛り上がっている『立ち読み』など、どうかしている設定のコントが目白押し。このライブについて、小峠が「テレビでできないとスタッフに言われてショック」「道徳に反すると聞いた」とコメントしている通り、本当に色々なネジがブッ飛んでいる。
とりわけ衝撃的だったのは『墓地』。なにせ、明転と同時に、墓石の上であぐらをかきながらタバコを吸っている西村が現れるのである。早々にどうかしている。そこへ現れた小峠が事情を聞き、それなりに納得の出来る説明を受けたところで、更に狂気を加速させるたまらなさ。この次のコントが、亡くなった父親の葬儀にやってきた弔問客から、生前の父親のとんでもない行動の数々が明かされる『親父』であることも含めて、とんでもないコントだった。
これら本編に加えて、特典映像として、エンドトークと幕間映像「2年ぶり復活!恒例のノープランキャンプ」を収録。お馴染みの幕間映像では、小峠が狂気を大爆発。既に酒が入った状態で登場したかと思えば、西村が用意した巨大たこ焼き機で○ン○マを焼こうとしたり、罰ゲーム用のニセモノのおしっことホンモノのおしっこで利きおしっこを始めようとしたり、どちらが小麦粉をド○ッ○みたいに鼻で吸っているように見せられるか対決を敢行したり、なにせずっとヤバいことしか言い出さない。新型コロナウィルスの影響で続いている停滞ムードに対する苛立ちを、己の狂気に全てぶつけてしまったのかもしれない。いやー、面白かったなー。
・本編(59分)
「映画」「カラオケ」「メイド喫茶」「謝罪」「飲み会」「道」「立ち読み」「墓地」「親父」・特典映像(39分)
「幕間映像「2年ぶり復活!恒例のノープランキャンプ」」
「エンドトーク」