令和時代のお笑い公論

心が壊死する、その前に。

「キングオブコント2019」直後に思うこと。

【ファーストステージ】
うるとらブギーズ「催眠術ショー」(462点
ネルソンズ「マネージャーの噂」(446点)
空気階段タクシードライバー」(438点)
ビスケットブラザーズ「再会」(446点)
ジャルジャル「投球練習」(457点
どぶろっく「神様お願い」(480点
かが屋「待ちわびて」(446点)
GAG「女芸人の恋人」(457点)
ゾフィー「腹話術謝罪会見」(452点)
わらふぢなるおバンジージャンプ」(438点)

【ファイナルステージ】
ジャルジャル「空き巣」(448点)
うるとらブギーズ「実況」(463点)
どぶろっく「金の斧」(455点

とりあえず、どのユニットも面白かった。個人的には、かが屋の画作りの上手さに舌を巻いた。いつまで経っても待ち人の来ない賀屋の失意に満ちた表情を軸に、そこに至るまでの状況をフラッシュバックさせる演出は実に見事だった。しかし一方で、その見事さで高められた期待に応えられるような、満たされるオチであってもらいたかったようにも思う。この他にも、空気階段の不穏さ、ビスケットブラザーズの瑞々しさ、ゾフィーの得体の知れなさが印象に残っている。それぞれ素晴らしかった。

どぶろっくの優勝に不満はない。面白かった。確かな歌唱力・表現力を駆使して、全力で下ネタに取り組む。『女』『もしかしてだけど』から一貫して、どぶろっくはその卓越した歌唱力と中身のバカバカしさのギャップを大事にしているコンビである。今回のネタもあくまでその延長線上にある。そりゃ面白いだろう。……しかし、面白さだけを評価していいのだろうか、という気もする。確かに、どぶろっくは面白かった。だが、どぶろっくが優勝することで、コントの未来が開けるとは思えない。この辺りの違和感は、今年のR-1で粗品が優勝したときにも感じたものに似ている。普段はコントなど見向きもしない輩でも注目するような大きな大会である。その影響力についても、幾らか意識するべきだったのではないか……と、こういう話を突き進めると、今度は本当に面白かった芸人を評価できなくなってしまう可能性があるので、また難しいところではあるのだが。

ところで、ファイナリストをシークレットにしたことは、視聴率に影響を及ぼしたのだろうか。数字云々の問題については、素人がああだこうだと言えることではないのだが、どうも純粋に賞レースの姿勢としてみっともないので止めてもらいたい。無論、数字は大事だろう。だが、M-1やR-1でそういった話を聞かないのに、どうしてKOCだけそんな状況下にあるのか、そこをきちんと考えた方が良い。正直、当日の放送で知って、一喜一憂するというのはつまらんよ。