白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭り」(2023年12月22日)

モグライダー「漫才:ドラマ『相棒』の歴代相棒」
ラランド「コント:深夜食堂
ウエストランド「漫才:芸人をやる目的」
東京03「コント:嫌いな上司」
ナイツ「漫才協会 THE MOVIEの疑惑」
ロッチ「コント:うさまる」
ハライチ「漫才:インターネットみたいなことをやるお店」
友近「コント:青春グラビティー
古坂大魔王×東×土田「売れっ子芸人のショートコント」
トム・ブラウン「漫才:道案内」
爆笑問題「漫才:大谷翔平の球団移籍、紅白歌合戦の司会に有吉弘行、日本のアニメが世界で実写化、布団圧縮機のテレビショッピング(未来の圧縮機)、闇バイト、ここ四年ぐらいの暗いニュース」

面白かったのは、ウエストランドとハライチと爆笑問題ウエストランドM-1決勝で披露していた『あるなしクイズ』における「結果的に井口のボヤキを引き出してしまう」フォーマットをしゃべくり漫才に取り入れたネタで、今後の更なる発展を感じさせられる一本だった。ハライチはとにかくインターネットの解像度が高いネタで、純粋にあるあるネタとしての精度の高さにも驚かされたが、それ以上に、世間一般に知られているハライチの「ノリボケ漫才」のフォーマットから完全に逸脱して、漫才コントとして見事なコンビの掛け合いを見せていたことに感動してしまった。こちらもまだまだ底知れない。しかし、今年はなんといっても、爆笑問題がスゴかった。特に終盤、ありとあらゆる暗いニュースを、思わぬ方法で処理してしまう展開には、爆笑問題というコンビが時事漫才を始めた当初から抱いている「時事に笑いで対抗する」スタンスが明確に可視化されているように思えた。これからもきっとそのスタンスを崩さずに活動し続けてくれることだろう。今後ともよろしくお願いします。最後に、来年はミキが呼ばれると、なんか嬉しいかもしれない。