・司会
・審査員
オール巨人/渡辺正行/中川家・礼二/春風亭小朝/博多大吉/松本人志/上沼恵美子
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01.ランジャタイ「ポンポンヨガ」
02.笑撃戦隊「取り調べ風ヒーローインタビュー」
03.からし蓮根「転校生とぶつかって…」
04.Aマッソ「文化に触れな侍」(タイムオーバー)
05.三四郎「ファンに声をかけられて」
06.東京ホテイソン「山の生き物を捕まえに」
07.アイロンヘッド「バイト先の無口で不愛想な先輩」
08.セルライトスパ「レンタカーを借りる」
09.囲碁将棋「スポーツに関する四択クイズ」
10.天竺鼠「もう38歳」
11.霜降り明星「小学校」
12.見取り図「大人の色気」
13.ハライチ「未知の生物が身体に寄生する」(タイムオーバー)
14.南海キャンディーズ「ママタレント」
15.アインシュタイン「オラオラ系」
16.さらば青春の光「ボクシング」(タイムオーバー)
17.大自然「鶴の恩返し」
18.ニューヨーク「フラれたときの練習」
20.スーパーマラドーナ「借金取りの主人公」
メチャクチャなことをやってはいたけれども漫才の枠組みの中に収まっていた天竺鼠、純粋に熱量が高くボケの数も異常に多かった霜降り明星、時間制限のあるM-1というステージでじっくりと時間をかけたボケを見せていたハライチに投票。ただ、安定感という意味では、からし蓮根、セルライトスパ、見取り図、ニューヨーク、スーパーマラドーナも良かった。おそらくはスーパーマラドーナが勝ち上がるのだろうが、果たして?
06「TKO ゴールデン劇場6」
20「さまぁ~ずライブ11」
年末である。年の瀬である。この時期になると、如何に自分が何も考えずに生きているかをまざまざと思い知らされる。なにせ早い。時の流れと体感速度が明らかに違っている。その結果として、自分の周囲の環境にまったく変化が見られない。否、起きている変化に、ただ単に気が付いていないだけなのか。そんなフクザツな気持ちを抱え込んでしまいがちな年末のリリース予定は、地獄である。よりにもよって地獄である。TKOの手堅いコント、さっくんのハッピーなステージ、冬なのにさまぁ~ずと続いて、地獄である。堕落した人生をなぞるように生きている私には地獄が似合いということか。……などと卑屈な言葉を並べている合間にも、また時はひっそりと過ぎていくのである。いざ行け2017年、ラストスパートを駆け抜けろ。
NHKCD「立川談志 落語集成 1964-2004 第1集」
11月21日にリリースされる「立川談志 落語集成 1964-2004 第1集」のブックレットに掲載されている落語立川流代表・土橋亭里う馬師匠のインタビュー記事の構成を担当しました。
お仕事としてやらせてもらったのですが、音源を確認している間は、あんまり家元とのエピソードを語っているイメージのない里う馬師匠の話を純粋に楽しんでしまいました。特に、名前についてちょっとだけいざこざが生じたという話が、とても面白かったです。是非ともご確認を(インタビューは放送作家・和田尚久氏)。
収録されている音源は以下の通り。すべて初の商品化だそうです。スゴいぞ。
【DISC1】
「蜘蛛駕籠」(1964年)
「寝床」(1965年)
「源平盛衰記」(1967年)
【DISC2】
「堪忍袋」(1971年)
「黄金餅」(1979年)
「権助提灯」(1979年)
【DISC3】
「羽団扇」(1972年)
「紙入れ~芝浜」(1977年)
【DISC4】
「道灌」(1971年)
「野ざらし」(1979年)
「人情八百屋」(1980年)
「ぞろぞろ」(1986年)
【DISC5】
DISC3の「紙入れ~芝浜」は1977年12月29日に放送された「立川談志独演会」(ラジオ第一)の内容をフル収録。「紙入れ」「芝浜」だけではなく、飯窪長彦による司会、幕間での質問コーナーまで、しっかりと収められているとのコト。
値段の割に内容が充実しているので、年末のお供に良かったら。
【初】かまいたち
カミナリ(二回目)
【初】さや香
ジャルジャル(三回目)
【初】とろサーモン
【初】マヂカルラブリー
【初】ミキ
【初】ゆにばーす
和牛(三回目)
ファイナリストの速報を受け、決勝進出を果たしたコンビたちのことよりも、まず先に決勝進出を果たせなかったコンビたちのことが気になってしまった。昨年三位のスーパーマラドーナ、四大会連続で決勝戦進出を果たしていたハライチ、今年はかなり面白い漫才を仕上げてきたと噂に聞いていた相席スタートなど、今年も当然のように決勝戦へと駒を進めるだろうと思われていた昨年の猛者たちが軒並み敗退を喫するとは。とりわけスーパーマラドーナの敗退には驚いた。否、昨年大会において、完全にネタを仕上げてきた銀シャリどころか、敗者復活戦を勝ち上がってきた和牛にまで差されて三位に下ってしまったことに、少なくない不安を感じてはいた。とはいえ、それにしても、今年も無難に上がってくると思っていたのだが。
今年から決勝進出者は例年に一組追加されて九組となった。
初の決勝進出者は六組。初……という言葉の響きとは裏腹に、既にお笑い界隈ではその名を知られているコンビたちばかりだ。とろサーモン・マヂカルラブリーは、ともにセンスが高く評価され、お笑いフリークの間では常にM-1のファイナリスト候補として名が挙がっていたにも関わらず、これまで決勝戦に縁のなかったコンビである。それが遂に決勝戦へと進出する。嬉しいことではあるが、同時に、どうしてこれまでフックアップされてこなかったのかという疑問も残る。ミキは2016年秋の時点で既にフジテレビが発掘していて、本来ならば昨年大会で決勝進出を果たしていてもおかしくなかった兄弟漫才師である。無論、決勝進出するに値する実力のあるコンビだが、ここを拾い上げるのは半歩ほど遅い。ゆにばーすは先にテレビ東京の“神の舌”が目をつけている。かまいたちに至っては説明する必要もない。唯一、まったく聞いたこともないコンビはさや香だけだ。大阪出身者同士によるコンビらしい。
決勝進出経験者は三組。正直カミナリが二年連続で決勝進出を決めるとは思ってもみなかった。昨年大会で見せた漫才のフォーマットで終わるなどとは流石に思っていなかったが、それにしても、こんなにも早く引き上げられるとは。その意味ではジャルジャルも意外。2015年大会で見せた漫才以上の斬新なフォーマットを開発してきたのだろうか。レギュラー出演している『めちゃイケ』の終了が告知された今、ここでしっかりと存在感を見せつけておきたいところ。和牛は率直にいって今大会の優勝候補だろう。それだけのプロセスを踏んでいるし、実力もある。見せつけられるか。
ここに敗者復活戦の勝者が加わり、全十組で決勝戦を競い合う。誰が勝ち上がるのか。近年の傾向を思うと、昨年大会で決勝進出を果たしている先述の三組とさらば青春の光に可能性があるだろうか。ニューヨークや三四郎、Aマッソに大自然、霜降り明星にからし蓮根、ランジャタイといった新勢力もいる。よもや噂に聞いた東京ホテイソンか。何がどうなってもおかしくないが、無難な結果に落ち着いてしまう可能性も低くない。とはいえ、せっかくだから面白いことになってもらいたいものである。