白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

2017年9月の入荷予定

06「トータルテンボス全国漫才ツアー2016「脱帽」

20「さらば青春の光単独公演『会心の一撃』

20「さまぁ~ずコントTV

29「NON STYLE BEST LIVE DVD~「コンビ水いらず」の裏側も大公開!~

夏の終わりはいつも寂しい。とはいえ、キングオブコントはあるし、M-1グランプリもすぐに始まるし、お笑い的には気落ちしている場合ではないのである。その前哨戦としてリリースされる四作品! というわけではないが、M-1で評価されたコンビ、M-1でもキングオブコントでも評価されているコンビ、キングオブコントの審査員という面々が揃ったということは、つまり、そういうことなのだろう。違うだろうけど。これらに加えて、27日にコンテンツリーグから「ベストネタシリーズ アンガールズ」「ベストネタシリーズ ハライチ」「ベストネタシリーズ TKO」がリリースされる予定。楽しみですネ。

来月は、あの芸人の初めてのDVDが「こんちわ~す」。

「タイタンシネマライブ」のついでに高知探訪(2017年8月25日~26日)

某月某日。

沖縄の妖怪こと“芽むしり”氏から「次のタイタンシネマライブに出るスペシャルシークレットゲスト、十中八九たけしだから観に行くべきですよ!」との助言を受ける。爆笑問題を筆頭とした芸能事務所・タイタンの所属芸人たちによるライブを映画館で生中継するイベント、タイタンシネマライブ。私も以前に一度だけ鑑賞したことがあるのだが、どの芸人のネタもとても面白くて、上演後は全身が強い満足感で満たされた記憶がある。ただ、四国では高知でしか上映されていないという地理的な理由から、それ以来、すっかり足が遠のいてしまっていた。しかし、あの天才が出演するとなれば、無視するわけにはいかない。私は「これは天命である!」と勝手に解釈し、「行けたら行く」から「絶対に行く」へと気持ちを切り替えたのであった。

ところが、前日になって、まさかまさかのシークレットゲストのドタキャンが発表。27時間テレビの影響なのか、ここしばらく不眠不休の日々が続いていたため、肝心要のネタを覚えられず、泣く泣く出演を辞退した……というのは、後から聞いた話である。とはいえ、こちらはすっかりお笑いスーパーエクスプレスモードに入ってしまっている。なんなら、せっかく高知まで行くのだから一泊してやろうと、ホテルまで予約してある。もはや、ノービートであろうとも、行かないという選択肢は有り得ないのである。

そして当日。コンビニで購入した菓子パンをかじりながら、私は高速道路を飛ばしていた。私の仕事場からタイタンシネマライブが上映されるイオンモール高知まで、車で一時間弱ほどかかる。この日、私は午後五時半に仕事を切り上げていたので、午後七時半からの上演には絶対に間に合う計算になる。とはいえ、予期せぬ事態が発生する可能性も否定できない。何事も油断は禁物である。

高知インターを降りて、国道に入る。時刻は午後六時半を過ぎたころ。こうなると絶対に遅刻することはない……と思っていたのだが、うっかり右折すべき道で右折レーンに入りそびれてしまう。高知インターを降りた後の道は少しだけ分かりにくいのである。いや、ホント。その後も、なんとかしてイオンモール高知に向かう道へ戻ろうと試行錯誤を重ねるのだが、どうにもこうにも戻れそうにない。気が付くと、どんどん奥まった道に入ってしまって、完全に迷子になってしまっていた。仕方がないので、一度車を適当な場所で停車し、スマホでナビ機能を立ち上げ、その指示に従って移動することに。……これが機械に支配されるということか。実に恐ろしい時代である。とはいえ、そのおかげで、無事に上演時刻までにイオンモール高知に到着することが出来た。機械サイコー。

駐車場に車を停め、時刻を確認すると午後七時を過ぎたばかり。まだまだ余裕はある。とりあえずチケットを購入するため、三階の映画館へ。途中、河島あなむがフリーライブを敢行している姿を見かけるが、見ている余裕はないからスルーだ(心の中では「うわーっ、アナム&マキの人や!」と少なからずテンションが上がっていた)。自動券売機のタッチパネルを巧みに操り、無事にチケットを手に入れる。チケット代は通常の映画よりも少し割高な2,200円。とはいえ、実際に行われているライブを生中継するために必要な予算などを思うと、まったくもって安いとしか言いようがない。うっかりハンカチ類を車に忘れてきてしまったため、二階のヴィレッジ・ヴァンガードでマフラータオル(500円)を購入。直前、トイレで用を足し、いざシアタールームへ。既に中は消灯されていて、巨大なスクリーンには自身の単独ツアーを宣伝する日本エレキテル連合の姿が映し出されていた。観客の数はまばら。昨年に来たときよりは人が入っていたような気がする。

午後七時半、開幕。

ゆりありく「コント:シンデレラ」
瞬間メタル「漫才:陸上競技
シティホテル3号室「コント:カップルと火事」
パペットマペット「このハゲーッ!」
ウエストランド「漫才:イケメン」
脳みそ夫「ラーメンヤンキーすすり」
まんじゅう大帝国「漫才:ものまね」
日本エレキテル連合「コント:イギリス」
つぶやきシロー「むかつくとき」
タイムマシーン3号「漫才:太い陸上・デブニーランド」
長井秀和「(雑に)間違いない・フリップ芸」
ハライチ「漫才:宇宙人に寄生されたら」
BOOMER&プリンプリン「コント:天才棋士
爆笑問題「漫才:世間を騒がせた人たち・北朝鮮・間接自慢」

猿回しの新しいカタチを模索しているゆりありくは、童話「シンデレラ」をモチーフとしたコント。メチャクチャ面白かったのだが、今のテレビではコンプライアンスとかに引っかかりそうな気がしないでもない。実際の問題としてどうなのだろう。瞬間メタルはベーシックなしゃべくり漫才。いつ「男のコント」が始まるのかと身構えながら見ていたら、本当に純粋なしゃべくり漫才だったから驚いた。タケタリーノ山口が陸上競技にナンセンスな難癖をつけるというスタイルで、完全に芸風をシフトチェンジできれば、化ける可能性もありそう。とはいえ、終盤の前田ばっこーの妙な行動には、かつての彼ららしい粗さを感じさせられた。これからもあの雰囲気は残しておいてほしい。シティホテル3号室は火事で部屋を焼け出された同棲カップルの女が、何故か結婚情報誌だけを持って逃げ出していたというシチュエーションから始まるコント。ほんのりと狂気を帯びていて、不気味で可笑しいコントだった。ここはあと一歩で化けそうな予感。

パペットマペットはメタ的なやりとりの漫才と思わせておいて、うしくんの発言が某政治家の発言を匂わせている……という知性的なネタ。昨年のタイタンシネマライブでも時事を絡めたネタをやっていたので、もはやそういう方向性の笑いを志向しているのだろう。面白かった。ウエストランドはブサメンの卑屈な感情をこれでもかと煮詰めた漫才。井口の言っていることが正しいか正しくないかではなく、熱弁している姿がたまらなく面白い。今年こそはM-1グランプリで結果を残してもらいたいが……。脳みそ夫はいつもの一人コント。コントの内容と絡めたダジャレが安定して面白い。あと、ウケが弱かったときに発せられる「こんちわ~す」が、個人的にはツボ。スペシャルシークレットゲストのドタキャンにより、突如として出演が決まったまんじゅう大帝国は「ものまね」をテーマにした漫才。ただ、単純に誰かのものまねをするというわけではなく、誰が誰のものまねをやって、それが人気を集めるようになって……と、一つの設定がじっくりと掘り下げられていく奇妙な内容のネタで、とてつもなく面白かった。いずれ出るであろう単独DVDを心待ちにしよう。

日本エレキテル連合は2015年にリリースされた『グッバイヒューズ』に収録されているコント。彼女たちのファンではない観客の前で披露された場合、どのようなリアクションになるのかワクワクしながら観ていたが、思っていたよりもしっかりと爆笑をかっさらっていたので一安心。流石だ。終盤、とあるスキャンダルに見舞われた芸人のことを、しれっとイジッたのも笑った。つぶやきシローはいつもの漫談。ただ、妄想ネタには突入せずに、最初から最後までがっつりと“あるあるネタ”だけで乗り切っていた。あの質の高さと量の多さは異常としか言いようがない。ある種のバケモンだ。タイムマシーン3号は「どぅっかん!どぅっかん!」でもやっていた、世の中の人たちが太ってきたら生まれるであろう「太い陸上」「デブニーランド」のネタ。「デブニーランド」はかなり昔のネタなのだが、ここにきてリバイバルされるとは。

長井秀和は観客の期待に応えるカタチで「間違いない!」を連発し、そこから「ピン芸人ならフリップネタも出来ないと……」と、絶対にテレビでは放送することの出来ない「こんな(某宗教団体)はイヤだ!」を披露。それから更に「こんな(某宗教団体名誉会長)は(某宗教団体総裁)だ!」と更に悪意に満ちたネタを始め、一部の観客の腹を爆発させていた。そろそろ暗殺されるんじゃないか。そんな長井の後の空気をものともしなかったハライチは、「○○のヤーツ」フォーマットではない新しいスタイルの漫才で勝負。他に類を見ない設定もさることながら、澤部をどんどん追い詰めていくボケの方法がトリッキーで最高に面白かった。ただ、こういうネタは、M-1グランプリだと過小評価されそうな気もする。負けるな! BOOMER&プリンプリンはお馴染みのカルテットコント。藤井四段をテーマにした内容で、とことんバカバカしかったのに、四人の芸人としての風味が染み込みすぎていて軽いのやら重いのやら分からないトーンが不思議な後味に。そういうところがまた楽しい。

トリを飾った爆笑問題は、今まさに世間を騒がしている人たちの一人一人をクローズアップしていく漫才。まさに爆笑問題の本領発揮といったところ。しかし、不倫絡みの人たちが大半だったためか、漫才の内容の八割が下ネタというえげつない状況へ。更に、我らがウーチャカこと田中が大胆にネタを飛ばすも素知らぬ顔をしてネタを続けようとするも、観客には完全にバレバレという事態が発生。そんなこんなで色々と荒くれていたのだが、それすらもやたらに面白かった。

時間の関係上、エンドトークは短め。日本エレキテル連合が朱美ちゃんと細貝さんにフルチェンジしていて、そのサービス精神に少し感動めいた感情が湧き上がる。

午後九時四十五分、閉幕。

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「真夏のお笑い夜通しフェス どぅっかん!どぅっかん!」(2017年8月12日)

ますだおかだ「漫才:お詫びのテロップ・NHKの通販番組」

 オープニング

流れ星「漫才:幼馴染み」

ナイツ「漫才:俺じゃなかったっけ?」

 MCコーナー(浅草の師匠ニュース・単独ツアーの真っ最中)

 大部屋中継(中川家U字工事阿佐ヶ谷姉妹

 ドラマコント「謎の女」

阿佐ヶ谷姉妹「漫才:フィットネスクラブ」

次長課長「コント:弟子入り志願」

 MCコーナー(オンバトに出ていた頃・恋の方がご無沙汰)

ニッチェ「コント:身分を隠して現場に潜入する女社長」

中川家「漫才:結婚式」

 MCコーナー(M-1ファイナリスト・ニッチェ近藤と中川家

 大部屋中継(ロッチ、タイムマシーン3号、河本・ちゅうえい・塙)

【柴っちょの若手もみてくれ! 夜通しネタバトル】Aブロック

 ・卯月「コント:殴られ屋」(38)

 ・キンボシ「漫才:ボウリングの訓練」(70)→決勝進出

 ・世間知らズ「漫才:登山デート」(29)

 ・カナメストーン「漫才:相方とケンカ」(9)

タイムマシーン3号「漫才:太い陸上・デブニーランド」

ロッチ「コント:催眠術特番の打ち合わせ」

 MCコーナー(客のノリがいい)

 大部屋中継(銀シャリハマカーン、ニッチェ、ニューヨーク、若手ネタバトルで敗退した三組)

 ドラマコント「武・勇・伝」

ニューヨーク「漫才:図書館で運命の出会い」

銀シャリ「漫才:橋本に紹介したい女性」

 MCコーナー(ブスをバカにし過ぎ・銀シャリの東京進出)

ルシファー吉岡「コント:セクハラ疑惑」

ハマカーン「漫才:コンビで意見を合わせる」

 MCコーナー(NHKであのネタをやる気分)

 大部屋中継(東京03アメリカザリガニ、ペンギンズ、カミナリ、フォーリンラブ)

【柴っちょの若手もみてくれ! 夜通しネタバトル】Bブロック

 ・クーターシンカ「漫才:しりとり」(28)

 ・真空ジェシカ「漫才:論理クイズ」(5)

 ・ハッピー遠藤「ハッピーショートコント」(64)

 ・TEAM BANANA「漫才:痩せたい理由」(70)→決勝進出

【柴っちょの若手もみてくれ! 夜通しネタバトル】決勝

 ・キンボシ「漫才:足が速くなる方法」(60)

 ・TEAM BANANA「漫才:悪口」(97)→優勝

カミナリ「漫才:記憶力」

東京03「コント:蓄積」

 MCコーナー(夜中にうるさいよ!)

ペンギンズ「アニキと漫才」

アメリカザリガニ「漫才:各都道府県を有名な歌で盛り上げたい」

 MCコーナー(中の中)

 大部屋中継(ネタグランプリの表彰式)

錦鯉「漫才:熱血教師になりたい」

かもめんたる「コント:ホームセンター」

 MCコーナー(う大は関西出身じゃない・錦鯉はおぎやはぎと同い年)

 大部屋中継(スピードワゴンさらば青春の光、どぅっかん!円陣)

U字工事「漫才:栃木の東北FA宣言」

さらば青春の光「コント:金メダル」

スピードワゴン「漫才:四季折々の理想の恋愛」

 エンディング

司会進行はおぎやはぎと千葉美乃梨アナウンサー。若手芸人のコーナー進行役に柴田英嗣アンタッチャブル)。楽屋中継リポーターに尾形貴弘(パンサー)。客席の盛り上げ隊にフォーリンラブ。芸人の呼び出しナレーターに早見沙織

およそ四時間近くにおよぶ長時間の生放送番組にも関わらず、まったく緊張が感じられず、全体的にユルくて和やかな番組になっていた。思うに、あらゆる状況に対処することが出来そうな、おぎやはぎを総合司会に起用したためだろう。演者とのトークも楽しかった。とりわけ中川家とのトークで「M-1ファイナリスト同士」であることが触れられたときは、ちょっとだけコーフンした。

出演者の傾向は少しだけ「ENGEIグランドスラム」(フジテレビ)を彷彿と。だが、ルシファー吉岡・ペンギンズ・錦鯉などの注目株をストレートに出演させる、風通しの良さが嬉しい。また、アメリカザリガニの出演が、実にNHK的で良かった。一番笑ったネタは、東京03の『蓄積』。贔屓目を抜きにして、最大風速を記録していたと思う。一方で、錦鯉の漫才が、昨年のM-1の敗者復活戦で観たときよりも良くなっていたように感じた。今年の年末はきっと期待できる。

唯一、よく分からなかったのが、おぎやはぎ出演のドラマコント。決して、つまらなかったわけではないのだが、一つのシチュエーションを複数の視点から切り取っておきながら、なんだか据わりの悪い終わり方をしていたのが引っ掛かった。ひょっとしたら、ボツになった映像があったのかもしれない。

とはいえ、全体的には面白い番組だったので、第二回の開催に期待したい。今回は録画での視聴になってしまったのだが、リアルタイムで見ていたら、きっとお笑い好き同士とSNSで盛り上がることが出来ただろう。次回はなんとかリアルタイムで見たい。

君(たち)は東京(2017年8月11日~15日)

■8月11日(金)

午前11時半起床。12日に開催するオフ会の参加人数変更のため、鳥貴族に電話。また、オフ会参加者の名簿を、各参加者へとDMで送付する。休日中の特番を予約録画。その流れで、以前に録画した『なつやすみ びじゅチューン!ツアー in関西』『自由研究55(ゴーゴー)』を見る。井上涼が手掛けるアニメーションから時たま溢れ出る押しつけがましくないメッセージがたまらなく好きだ。Be ベラボー! 午後3時に愛車で家を出る。ATMやコンビニに立ち寄ったりしながら空港へ。車を空港内の駐車場に停めて、しばしの別れを惜しむ。荷物を抱え、トイレで一息ついて、搭乗ゲートに向かうも誰もいない。疑問に思いながらも受付に向かうと、どうやら来なくてはならない時刻を少し過ぎていたらしく、「ちゃんと時間通りに来てください」と窘められる。反省しながら金属探知ゲートをくぐっていると、後から同じような注意を受けている人がいたので、妙に安心する。午後6時20分ごろ、離陸。直前の急激に機体の速度が上がる瞬間がなんだか苦手だ。死を感じるためだろうか。

午後7時40分ごろ、成田空港に到着。空港第2ビルへと徒歩で移動し、成田空港と上野を繋いでいる京成スカイライナーに乗り込む。京成本線だと1時間20分ほどかかるところを40分程度で到着できる高速ぶりはとても有り難いのだが、片道およそ2,500円という価格はなかなかのものだ。午後9時20分ごろ、上野駅に到着。既に疲労感でいっぱいになっていたが、対してお腹は減っていたので、「富士そば」で盛りそばをかっ食らう。

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午後9時50分、カプセルホテル「北欧」にチェックイン。館内着に着替え、大浴場で身体を清め(露天風呂が本当に有り難い)、カプセルの中の布団に飛び込む。スマホのアプリで「古館伊知郎のオールナイトニッポンGOLD」を聴きながら、深夜0時を迎えるころに就寝。

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旅行のお報せ

どうも菅家です。

このところ、すっかり更新が滞ってしまいまして、このような場末のブログに付いてくださっている読者の皆様方にはご迷惑をおかけしております。……迷惑というほどではないですか。そうですか。まあ、確かに、ウチのブログには、あってもなくてもどーでもいいようなことしか書かれていないので、そんな迷惑をおかけするほどの存在感も無いかもしれませんが。我ながら卑屈がヒドい。

で、もうしばらく、ブログの更新は滞ります。というのも、旅行に出かけるからです。今夜の飛行機で出発して、来週の火曜日に帰宅する予定になっています。なので、その間は恐らく、ブログを更新する余裕はないでしょう。……多分。まあ、どこかで隙間の時間が出来たら、ひょっとしたらネットカフェあたりでキコキコと書き込む可能性もありますが。その時は、またよろしくお願いしますね。

と、単なる報告で終わるのもアレなので、近況でも。最近、山下達郎のアルバム『COME ALONG』を買いました。

COME ALONG

COME ALONG

 
COME ALONG2

COME ALONG2

 

別に山下達郎のファンというわけではないのですが、こういったコンピレーションアルバムというか、企画盤の類いはどうしても買ってしまいます。どうしても、ということもないけれど。曲間で小林克也が英語で喋りまくるという実際のラジオを思わせる構成に、激しい魅力を感じてしまい、ついつい購入してしまった次第です。で、実際のところ、大変に宜しいです。ここでわざわざ言うことでもないですが、とにかく山下達郎の曲が良い! どうしても『クリスマス・イブ』のイメージが強いから、秋から冬にかけてのミュージシャンとして認識してしまっていたのですが、アルバム全体から溢れ出んばかりのナツ感がたまらないですね。一枚2,000円という価格設定も敷居が低くてヒジョーに良いです。こういうアルバムを聴きながら、車でどっか遠くに行きたいものです。今回は飛行機で行くから関係無いけど。活用できないネー。

こちらからは以上です。

理想も現実も抱きしめて『矛盾、はじめました。』

ハロプロの音楽とともに思春期を過ごしたためなのか、アイドルソングといえばポップで陽気で楽しい楽曲というイメージが私の中に深く刻み込まれている。まあ、あながち間違いではない。時にはしっとりとしたバラードを歌っている姿を目にすることもあるが、基本的にアイドルの歌う曲は明るく楽しい。だからこそ、Negiccoの『矛盾、はじめました。』を初めて耳にしたときには、そのアダルトな雰囲気に驚かされた。イヤな言い方をすれば地味なのだが、しかし、ついつい何度も聴いてしまう中毒性を秘めている。歌詞の内容も大人びていて、「持ち寄った(コンビニの)缶ビール(シュークリーム)」なんて言い回し、アイドルソングではあんまり聞かない。 でも、そんなメロディと歌詞を、Negiccoは寄り添うように優しく歌ってみせる。自分がもしも女性で、恋に振り回されていたとしたら、こういった曲でうっかり涙を流してしまうのだろうか。

Negicco 2011~2017 -BEST- 2 [CD+Blu-ray Disc]

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ベスト盤も買ったのだが、なんだかんだでコレばっかり聴いている。他の曲も聴けよ、勿体無い。

いわばそれは夏のせい。

暑い日が続いている。余裕で三十五度を超えていく気温は、もはやこちらを殺しに来ているようにすら感じられる。否、広い世間を見てみると、実際に人も死んでいるのだから冗談じゃない。適切な温度なんて言ってる場合じゃない。一旦、環境問題も電気代も全て忘れて、徹底的に冷房機の設定温度を下げなくては。無論、水分もしっかりと補給。カフェイン少なめの麦茶を常駐。もうまっぴらだ、もうまっぴらだ。甲州街道はまだ夏なのか。秋が来ない、秋が来ない、飽きの来ない暑さはもう必要無い。少なくとも仕事のある日は、もう。ああ、八月はまだなのかなあ、お盆休みはまだなのかなあ。今の私の望みはただひとつ。

冷房の効いた部屋で寝転んで、窓の向こうの熱気眺めて、アイスかかき氷しゃくりながら、例えば、こういう曲を聴きながら。