令和時代のお笑い公論

心が壊死する、その前に。

「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー in 日本武道館」に行ってきた!

【三月二日(土)】

午前六時半起床。眠い。昨夜、いつもの週末のように、少し夜更かししてしまったためだろう。本来の予定では、いつもよりも早くに布団へ潜り込み、万全の体調で望むつもりだったのだが。どうにも夜更かしが好きな性分なので、仕様がない。尤も、前日のうちに、大体の用意は済ませている。多少、覚醒していなくても、それなりになんとかなるように準備できているのである。

身支度を整えて、午前七時過ぎに自宅を出発。車で高松空港へと向かう。運転中、radikoで先週の『オードリーのオールナイトニッポン』を聴こうと思っていたのだが、ここでスマホの充電を消費することもないだろうと考え直し、移動中は前々からカーナビ機に突っ込んであった楽曲を聴いていた。Creepy Nutsの『スポットライト』は何度聴いても気持ちが高揚する。途中、コンビニに立ち寄り、おむすびとフライドチキンを買う。某コンビニのチキンは、齧り付いたときに油が飛び出すことがあるから要注意だ。

午前八時半ごろ、高松空港に到着。出航の予定時刻は午前十時だったので、随分と早めに着いてしまった。しばらく空港内を彷徨って、それなりに時間を消耗したところで、荷物検査を受けて搭乗口へ。午前十時、予定通りにフライト。飛行中はKindleで購入した『今夜、笑いの数を数えましょう』を読み進めた。21世紀最大のお笑い評論本かもしれない。

今夜、笑いの数を数えましょう
 

午前十一時十五分、成田空港に到着。第3ターミナルから徒歩で空港第2ビル駅へと移動し、午前十二時十分発のスカイライナーで京成上野駅へ向かう。同四十五分ごろ、上野に到着。ひとまず荷物を預けるため、宿泊予約を入れていた「サウナ&カプセルホテル北欧」へと向かう。午後一時、チェックイン。受付の女性が研修中で初々しく、ちょっと見とれてしまった。

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ロッカーに荷物を預けて外出。近隣の「名代 富士そば」で昼食を取る。盛りそばの大盛りを食らう。東京に来るたびに、ひとまずここで食事しているような気がする。

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食後、JR上野駅から銀座線で日本橋駅、日本橋駅から東西線九段下駅へと移動する。道中、スマホTwitterのタイムラインを眺めていると、オードリーのANN公式アカウントがグッズの完売を次々に告知していて、気持ちが慌てふためく。別にグッズを目的に来ているわけではないが、折角だから記念となる何かを買って帰りたいというのが田舎者の心情である。

午後一時五十分ごろ、九段下駅に到着。駅を出て、呼吸を乱しながら早歩きで長い坂道を上がっていくと、左手に日本武道館への入り口が見えてくる。否、厳密にいうと、そこは北の丸公園の入り口で、日本武道館は公園の中にある施設なのだが。彌生慰霊堂を横目に田安門を抜け、道なりに歩いていくと、すぐさま日本武道館が姿を現す。その脇に物販を行っているテントが見えたので、即座に飛び込む。ちょうど人の波が落ち着いていたところだったのか、まったく並ぶことなく売り場に辿り着くことが出来た。既にかなりの数のグッズが売り切れていて、欲しかったマフラータオルを手に入れることは出来なかったが、今回の公演を象徴するラスタカラーのリストバンド、妙に可愛いマルシェバッグとトートバッグは購入することが出来た。マルシェバッグとトートバッグは後に売り切れたらしい。間一髪。

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ここから、しばらく開場時刻まで二時間ほど余裕が出来てしまったので、神保町へと移動。Twitterで大見崇晴さんに教えてもらった「矢口書店」に行く。演芸・映画・演劇関係の本に加えて、テレビドラマ・映画の台本も取り扱っている古書店で、とにかく濃い。辛うじて、自分でも手を出せそうだと思えたのは、板尾創路による『板尾創路13日の金曜日(仮題)』のシナリオ(※後に『月光ノ仮面』となった作品である)ぐらいのもの。とても自分のような若輩者が立ち入ってはいけない店だと悟り、すぐさま飛び出して、近場のアダルトショップで倉持由香の写真集を探しながら心を落ち着かせる。

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午後三時二十分ごろ、日本武道館に戻ってチケットをもぎってもらい、入場。事前に本人確認をすると聞いていたので、免許証を構えていたのだが、何もチェックされずに入場することが出来た。どうも、チェックされる対象が、ランダムになっていたらしい。なんだそれ。チケットは全席指定。私の席は西側二階の真ん中あたりにあった。初めての日本武道館はとても大きかった。なにせ、五周年記念イベントで訪れた東京国際フォーラムの倍以上の客席数というのだから、とんでもない大きさである。こんな大きな会場を、たった二人の芸人を愛する人たちが埋め尽くすというのは、改めてスゴいことだと実感させられた。その後、開演までの一時間を、だらだらと自分の席で過ごした。正直、かなり退屈していたのだが、後からやってきた右隣の席の若者たちが、なかなかのお笑いフリークだったようで、ニッポン放送の番組やJUNK、ネタ番組に毒ガスを吐いていたのをこっそり盗み聞きしているのが楽しくて、なんとか時間を潰すことが出来た。有難う。何処の誰かは知らないが。開演までの時間、館内では裏方スタッフによるアナウンスと番組に馴染みのある楽曲が放送されていた。途中、『山里亮太の不毛な議論』のテーマソングが流れたとき、ちょっとだけ客席がざわついたのが面白かった。というか、何故にあの曲が。

午後四時半を少し過ぎたところで開演。おおよその流れは以下の通り。

入場(スター春日とマスクマン若林)
オープニングトーク→提供読み
 コマーシャル
若林のフリートーク(イタコ)
 コマーシャル
春日のフリートーク(FRYDAYの件で)
 コマーシャル
「チェ・ひろしのコーナー」(特別ゲスト:狙女)

 【十五分の休憩】

バーモント秀樹『傷だらけのローラ』『バーモントカレー』『YMCA』
ビトたけし『浅草キッド
 オードリーとゲストトーク
松本明子『♂×♀×Kiss』(featuring春日俊彰
梅沢富美男『夢芝居』(featuring MC.waka)
 オードリーとゲストトーク
 コマーシャル
「死んでもやめんじゃねぇぞ」
 エンディング
漫才「超能力・イタコ」

イベントの主な内容については各所でテキスト化されているので、そちらを参考にしていただきたい。なにせ私は笑いっぱなしだったもので、内容について、殆ど記憶していないのである。困ったものだ。個人的に一番笑ったのは、松本明子と梅沢富美男スペシャルゲストパート。それぞれのパフォーマンスにオードリーの二人がしっかりと絡んでいたところも含め、最高だった。梅沢富美男のケツバットを生で見られたのは嬉しかったなあ……。ちなみに「コマーシャル」というのは、暗転時に流されたラジオコマーシャル風の音源のこと。宗岡芳樹、Creepy Nuts朝井リョウ、HEY!たくちゃん(with岡田マネージャー)らが声で出演していた。オールナイトニッポンのイベントで堂々と『たまむすび』『ハライチのターン!』の宣伝をしている宗岡氏、誰よりもイカれていたし、イカしていたぞ。

午後八時過ぎ、終演。今回のイベントを鑑賞した人たちとのオフ会に参加するため、近場のイタリアンレストラン「La Fiesta」へ。店内貸し切りだったので驚いた。それから三時間ほど飲み食いする。こういう場になると、どうしても下品でバカバカしい話をしたくなってしまう性分で、オードリーのイベントのことなどそっちのけで、ゴシップトークに興じてしまった。うーむ。宴会が終わったところで解散。また何処かでお会いしたい。

来た道とは逆の道筋を辿るようにして上野駅に舞い戻る。ホテルに戻る途中、シメを食したい衝動に駆られ、「横浜家系ラーメン 壱角家」で油そばを食べる。

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ホテルに戻って、大浴場で汗を流し、食堂でビールと軟骨の唐揚げを摂取して完全に出来上がり、『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら就寝。

【三月三日(日)】

午前七時半起床。昨夜のアルコールが脳味噌全体を包み込んでいるような感覚に襲われながら、だらだらと出発の準備を済ませて、午前九時半ごろチェックアウト。生憎の雨。折りたたみ傘を持参したのは正解だった。

京成上野駅のコインロッカーに荷物を預けて、「東京都美術館」へ。伊藤若冲、曽我蕭白歌川国芳らの作品を取り上げた“奇想の系譜展”を鑑賞する……も、集中力が持たず、途中から流し見してしまう。思えば朝から何も食べていなかったのだから仕方がない。

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美術館を出て、山手線で新宿駅、「名代 箱根そば 本陣店」でたぬきそばを食べ、東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅へ移動。

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水道橋博士セレクトショップ「はかせのみせ」を訪れるためだったのだが、不定休の日に当たったらしく、シャッターが下りている。休みの日は前日に告知しておいてほしい。

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とはいえ、折角高円寺まで来たので、高円寺駅までぶらぶらと歩くことに。面白そうな居酒屋や雑貨屋、古着屋などを外から眺めて回る。

高円寺駅から中央線で新宿駅、山手線に乗り換えて上野駅まで戻る。午後二時、「麺屋武蔵」で遅めの昼食。以前に食べたときよりも美味しく感じたのは、店のクオリティのせいなのか、それとも此方の体調のせいなのか。

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食後、少し空いた時間を埋めるために、エッチなお店へ……などと邪な考えが頭を過ぎるが、少し疲労が溜まっていたので、ここは素直に「喫茶室ルノアール 上野しのばず口店」で休憩。少し高めのコーヒーを頼んでみるも、味の違いは分からない。

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午後三時二十分、京成上野駅からスカイライナーで空港第2ビル駅へ。バスで第3ターミナルに移動し、お土産物を購入する。この時、「高松空港に霧が発生しているので、状況次第では成田空港に引き戻す可能性がある」、という旨のアナウンスが流れる。もしも高松に戻ることが出来なかった場合、便宜上、もう一日だけ東京に居られるということか……と、呑気な考えが頭の中を駆け巡る。荷物検査を受けて、搭乗口へ。午後五時十五分ごろ、飛行機に乗り込む。午後五時四十五分、出航……の予定だったのだが、飛び立つ気配がない。どうも他の旅客機のフライト状況の関連で、出発することが出来ないらしい。

結局、予定より二十分ほど遅れた、午後六時十分ごろに出発。一時間半ほどかけて、午後七時四十五分ごろに高松空港へと到着した。その後、空港の駐車場を出た私は、近場の寿司屋で夕飯を取り、午後十時に帰宅。

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風呂に入って、『問わず語りの松之丞』を聴き、『乃木坂工事中』を見ながら、この記事を書いている。明日からはまた退屈な日々が始まるが、5周年の東京国際フォーラム、10周年の日本武道館を経験した今、また五年後に行われるであろう何かのために生きていくのだと思えば、幾らか気持ちは楽になる。

無論、それまで番組が続いているかどうか、分かったものではない。だが、きっと続いているだろう、とは思う。そういう信頼感が彼らにはある。隠れてしまった父親も狙っている女も明け透けにトークのネタにして、テレビの世界で着実に安定した地位を築き上げているのに心の中でひっそりと抱いている違和感や不安を率直に吐露してしまう、そんな彼らがラジオを捨てられるわけがないと思っている。少なくとも、リトルトゥースが納得できるような状況にならない限りは。

だから五年後も、ひとつよしなに。