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土曜深夜の視聴覚室

芸人のDVDを見てなんやかんやいうブログ

2017年4月の入荷予定

入荷予定

05「シソンヌライブ [cinq]

19「ランジャタイのキャハハのハ!

19「マッハスピード豪速球

お馴染み、始まりの季節がどーたらこーたらという前文で始めざるを得ないことで知られる四月が今年もやってきたわけだが、今回は新入生や新社会人にオススメ出来るようなラインナップではないので、この言い回しをバカみたいに使い回すのも考えモノだなと思っている。まあ、それでも来年も、きっと同じような言い回しを使い回すのだろうが。今月は「キングオブコント2014」王者・シソンヌの単独公演と、「M-1グランプリ2016」準々決勝戦敗退者である二組の漫才による作品リリースである。ランジャタイの漫才は予選の動画を鑑賞したのだが、とことんブッ飛んだ発想から繰り出される奇妙奇天烈な世界観がたまらなかったので、それなりに楽しみ。特典映像がなんだか不穏だけれど。

「このお笑い芸人DVDがスゴかった!2016」

視聴記録

どうも、菅家です。久しぶりのアレです。

久しぶりのアレなので、宣言もいつものアレをナニしたやつです。

一、このランキングは2016年にリリースされた全ての作品を対象としているわけではない。
一、このランキングは筆者が一方的に決め付けたランキングでしかない。
一、このランキングは雰囲気で決めているので、後で意見が変わる可能性も否めない。

こんな感じで今回もやらせていただいております。

あ、そういえば、本来ならば一月中に開催するつもりだったものが遅れてしまって、申し訳ありません。ついつい仕事にうつつを抜かしてしまいまして、ブログの更新をすっかりおざなりにしてしまいました。でも、まあ、年末にやるべきところを年始にやるよりも、いっそ年度末にやってしまった方が、逆にしっくりくるような気がしないでもないです。うん。

それでは、いつものアレです。どーぞ。

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旧作プレイバック(三本セット)

視聴記録

最近、未知なるDVDを鑑賞することに疲労感を覚え始めてきたので、このままではいけないと思い、かつての情熱を取り戻すべく、まだまだ心に熱を帯びていた時代に触れていた昔の作品を戸棚の奥から引っ張り出してみた。その感想を以下に書き留める。

 

3月9日視聴。当時のレビューはこちら。前回の公演『シティボーイズミックス PRESENTS 『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』』が鋭い風刺と機知に富んだ表現に満ち溢れた大変に素晴らしい出来だったため、本作の緩やかな空気感に当時の私は強い違和感を覚えたものだが、幾年月が経過して、先の公演からの流れが気にならなくなった状態で観賞してみると、これはこれで良いのだと素直に感じられるようになった。ただ、本作を受け入れられるようになった理由は、それだけではない。本作の作・演出の担当している前田司郎が手掛けたネプチューン主演のテレビドラマ『空想大河ドラマ 小田信夫』(2017年2月放送・全四回)を視聴して、氏が「ダメな人たちによる仲睦まじいやりとり」を表現することに長けていると理解できたことが非常に大きい。提示された作品に対し、どのようなスタンスで向き合えば心から楽しめるのか、視聴者としての在り方について改めて考えさせられた。

 

3月15日視聴。当時のレビューはこちら。とんでもない発想に満ち溢れた作品で、当時の私も009年の年間ベストに選んでいるのだが、その内容をあんまり覚えていなかったため、それなりに新鮮に本作を楽しんでしまった。ダメだよなあ。それにしても面白い。何もないのに有るかのように演技してみせる“無対象演技”であらゆる状況を表現する家族を描いた『無対象家族』だの、あらゆる仕草をより強調させるための道具を取りそろえた『仕草の装飾品店』だの、芸人ではなく役者として活動してきた吹越氏ならではの視点が無ければ生み出されないであろうパフォーマンスの数々は、芸人のそれに慣れた目にはとても新鮮に映る。とりわけ、当時も衝撃を受けた『命を賭けてみる。その、一』には、今回も当時と変わらずに笑わせられた。命を賭ける……とまでは言わないにしても、下手すれば大怪我しかねないような状況下で、どうしてあんなバカなことが出来るのか! およそ八年ぶりの視聴だったが、やはり最高の作品である。

 

千原兄弟コントライブ「ラブ 」[DVD]

千原兄弟コントライブ「ラブ 」[DVD]

 

3月20日視聴。当時のレビューはこちら。ブラックな趣きの強いコントを得意としている千原兄弟が、ポップな笑いを目指している作品である。事実、本編で演じられているコントには、シンプルで分かりやすいネタが多い。子どもたちの父親が思い思いのカッコイイ恰好をして父兄参観にやってくるオープニングコント『父兄参観』を皮切りに、ケータイの予測変換が彼女の正体を明かしてしまう『ボクカノ』、捜査一課の面々が立てこもり犯の前で延々と小学生のようなノリを繰り広げる『けいしちょうそうさいっか』など、誰が見ても内容を理解できるし、誰が見ても笑うことが出来るだろう。ただ、当時もきちんと理解できなかった『ザ・ドキュメント』の意図は、今回も掴むことは出来なかった。ジュニアは教師のインタビューと実際の授業風景を描いた理由はなんなのか。いずれ分かる日が来るのか、それとも、分からないままなのか。もとい、分かろうとすること自体が、ナンセンスなのかもしれない。

「日本エレキテル連合単独公演「電氣ノ社~掛けまくも畏き電荷の大前~」」(2016年12月21日)

視聴記録

2016年7月14日から17日にかけてシアターサンモール(東京)、同年9月1日から4日にかけてABCホール(大阪)で開催された単独公演を収録。日本エレキテル連合の単独公演がソフト化されるのは、2015年12月にリリースされた『日本エレキテル連合単独公演「死電区間」』以来、およそ一年ぶり。今回、彼女たちは“日本の神様”というテーマの元に、「イザナキとイザナミの国産み」「天岩戸伝説」「因幡の白兎」などの神話をモチーフとしたコントを披露している。コンテンツリーグのサイトに掲載されているインタビューによると、「中野:私たちがいろいろなキャラクターを生み出すこともするし、キャラクターをネタの中で殺しちゃったりもするので、たくさんのファンの方から「神様とやってることが一緒だ」と言っていただいて。それなら神様をテーマにしてみよう」という経緯によるものらしい。どんなファンだ。

本編で演じられているコントは、基本的にシンプルな作りとなっている。海に向かって矛をかき回しているイザナキとイザナミのやりとりが男女のマンネリ化した性行為を思わせる『国産み』、愛する男に様々な方法で殺されようとしている女がそれでも何度も蘇生して立ち上がる『ハチマタノオンナ』、大衆の面前になかなか姿を見せようとしない卑弥呼さまに起きた事件とは『真島吉三』……いずれのコントも、序盤に表明された設定が、これといった捻りを加えられることなく最後まで演じられている。それなのに、それらのコントがきちんと魅力的に感じられるのは、彼女たちの表現力によるところが大きい。コント的にデフォルメされたメイクを施した中野聡子橋本小雪の二人が、激情の演技によって演じることで、そのあまりにもシンプル過ぎるコントは、きちんとした“日本エレキテル連合のコント”に仕上げられる。おそらく、これらのコントの台本だけを読んでみたとしても、ここまで面白くはならないだろう。ただ、個人的に一番好きなネタは、部屋にひきこもっている息子の部屋に乗り込んできた母親が、暴言を撒き散らすだけ撒き散らして去っていく『ひきこもり』。二人のひきこもり経験が反映されているのか、ネタに漂う絶妙なリアリティがたまらなかった。

これらのコントが演じられている舞台を彩るセットも、とても魅力的だ。背景は真っ白な壁面になっており、その真ん中には巨大な円が描かれている。恐らくは日の丸をイメージしているのだろう。このシンプルで美しいセットに、コントが進行していくにつれて、少しずつアイテムが加えられていく。例えば、『ひきこもり』のコントから、二羽のにわとりのオブジェが円を囲むように天井から吊るされる。これは、コントのモチーフとなっている「天岩戸伝説」における、天岩戸に引きこもった天照大神を外へ出すために鶏を集めたことを受けてのものだろう。これ以降も、雲、月、稲穂などのアイテムが加えられ、舞台を華やかに飾っていく。コントを演じている二人が、それぞれピンク色(中野)と水色(橋本)に髪を染めていることも、全体の空間作りにおいて、大きな役割を果たしている。非日常的で、まるでこの世のものとは思えない、奇妙で不可思議なステージ……この画の説得力が、日本エレキテル連合のコントをよりいっそう怪しく輝かせているのだ。

その上で、コントそのものの自由度が高まっている点も、なかなかに興味深い。しれっとコントの中で物販の宣伝をしたり、日本エレキテル連合のバラエティ耐性の無さを自虐的に笑ったり、二人の間で起こった大事件におけるお互いの言い分をぶつけ合ったり……キャラクターを身にまとった状態を維持しているとはいえ、かなり奔放な印象を受ける。それでも、確かな画の説得力によって築き上げられた、日本エレキテル連合の世界観は崩れない。実に素晴らしい。

……と、長々と曖昧な解説を書き並べてみたが、どうも言葉では彼女たちの本質的な魅力を説明しきれないような気がしてならない。なので、ここはもう、本編の幕間映像でもあるこちらのプロモーションビデオを貼ってしまおう。

これに興味を持てたなら、日エ連の世界観との相性は悪くないのかもしれない。……それにしても、完成度が高い。楽曲そのものも非常に魅力的だが、衣装、キャラクター造形、声の凄味(特に中野の声はどうやって出しているのか?)に至るまで、その表現力の高さに驚かされる。

なお、日本エレキテル連合は今年も単独公演を開催する予定である。ライブタイトルは「日本エレキテル連合単独公演『地獄コンデンサ』岩下の新生姜と共に」。2017年9月8日から10日にかけて新宿シアターモリエール(東京)、15日・16日にABCホール(大阪)、17日に東広島芸術文化ホール くらら(広島)、18日に高松festhalle(香川)、22日に日立システムズホール仙台シアターホール(宮城)、23日にいわきアリオス小劇場を回る全国ツアーを敢行することになっている。

その表現力に満ちたステージは、きっと生の舞台でこそ真髄を堪能できるものだろう。私も一度行ってみようか……。

■本編【105分】

「イザナキとイザナミの国産み」「一、国産み」「OP」「二、宮司と巫女」「J-GODS「HARAITAMAE KIYOMETAMAE」ミュージックビデオ」「天岩戸伝説」「三、ひきこもり」「因幡の白兎」「四、神と兎」「ドキュメンタリー「キトウレイコという女」」「五、ハチマタノオンナ」「ヤマタノオロチ」「六、真島吉三」「触らぬ神に祟りなし」「七、都美子と比呂美~社編~」「月読命」「どぶぬめり」「CM」「J-GODS「HARAITAMAE KIYOMETAMAE」~社編~」