土曜深夜の視聴覚室

芸人のDVDについてなんやかんやいう

2017年10月の入荷予定

04「キンタロー。初単独ライブ「Kintalo。TV」

04「ラストベストロッチ3

04「磁石単独ライブ「Cherry」

04「ダブルブッキング単独ライブ「Audition-審査-」

11「RGツーリングクラブ3

18「脳みそ夫単独公演「こんちわ~すクラブ」

25「トンツカタン単独ライブ「トンツカタンI~君の笑顔の為だけに~」

25「バイきんぐ単独ライブ「クローバー」

今年は珍しく“秋”が居ると実感させられている。暑さから寒さへの切り替わりが急速だった例年に比べて、夏の暑さを残しつつも冬の寒さを感じさせられる、身も蓋もない言い方をすると中途半端な季節がそこに居る。でも、だからこそ、微かな気温の変化を楽しめるわけで、妙に楽しく日々を過ごしている。とはいえ流石に肌寒くなってくるであろう十月……ラインナップは以上の通り。ロッチ、レイザーラモンRG、バイきんぐと人気芸人のDVDリリースが並んでいるが、個人的にはキンタロー。の単独ライブが非常に気になる。なんでも、幕間映像として、ザコシショウとキートンが出演するロケ映像が収められているらしい……わくわくするな。

「第十九回 東京03単独公演「自己泥酔」ライブビューイング」(2017年9月23日・高松)

東京03の単独公演「自己泥酔」追加公演が全国の映画館でライブビューイングされるというので、観に行ってきた。

先日、岡山で生の本公演を鑑賞したばかりだったが、追加公演ではお馴染みの“特別公演”も上映されるというのであれば、行かないわけにはいかないだろう。それにしても、全国二十四ヶ所の映画館で上映されるというのは、なかなかの規模のように思える。飯塚悟志豊本明長によるコンビ・アルファルファに元プラスドライバーの角田晃広が新しいトリオを結成した直後に出場した、「爆笑オンエアバトル」のデビュー戦をコーフンしながら見ていた身としては、ただひたすらに感慨深い。

チケットは一週間前に購入した。ローソンチケットでのみ取り扱われているようだったので、ローソン内に配置されているマルチメディアキオスク端末Loppi”からチケットを引っ張り出した。映画館で購入するチケットとは違い、席番が何処になるのか、他の観客の入り状況はどうなのか、まったく確認できなかったのが、なんとも落ち着かない。単独ライブや演劇のチケットでは当たり前のことではあるのだが、映画を鑑賞するような心持ちで構えていると、どうにも違和感がある。事前に購入できるのは前売り券ということにして、当日に席を自由に決められるという扱いにしてもらえると有り難いのだが……難しいのかもしれない。

当日は上映の一時間前に会場へ到着した。ただ、その前に回転寿司でしたたかに食べたためか、やや胃腸が活発的になってしまって、やたらとトイレに行かされたのには参った。やや記憶が不確かではあるが、開始までの一時間のうちに四度ほどトイレに突入したように思う。結果、劇場に入ったのは、上映直前となってしまった。事前に飯塚氏が「イオンシネマ高松東の集客数が良くない」とツイートしていたが、実際の劇場は三分の一ぐらい埋まっていた。……これを多いと感じてしまうのは、私が「タイタンシネマライブ(高知)」の観客の少なさを体感しているからなのだろうか。スクリーンには、現地の会場での客席の様子が撮影されていた。観客同士の会話と思しき声が時たま聞こえてきたのが、なにやら生々しく、まるで現地にいるような感覚を覚えた。

午後六時半開演。一応、ソフト化されるまではネタバレを控えたいと思っているので、内容が分からない程度に出来事を箇条書きにする。

  • オープニングコントでいきなり角田が噛む
  • 角田のアドリブのくだりが今回は意外と短め
  • (むしろ岡山公演でメチャクチャ羽を伸ばしてたってことか)
  • 東京の観客は幕間映像にも拍手するのか……!
  • 一部の幕間映像のウケが良くなかった。
  • 爆笑するような内容ではないけれど、しかし笑い声が皆無とは。
  • 最後のコントの飯塚の台詞にうっすらと違和感を覚える。
  • あそこで角田に言及する流れになるには少し展開が足りない気が。
  • 名言っぽいことを言ってのけるくだりも説明が足りなくて唐突なような。
  • 面白かったんだけれどね。

全てのコントが終了し、エンドロールが流れ切ったところで、特別公演「ショートコントを考える。~ライブビューイングの為にも~」の開始。これもDVDに収録されるようなので、細かい話は出来ないが、披露されたショートコントがどれもこれも必要以上の味わい深さが滲み出ていた。しっかりと地に足ついたコントを生業としている東京03には、いい意味での軽やかさを出すのは逆に難しいのかもしれない。その一方で、バカリズムと豊本が二人で考えたというショートコントが、いわゆるショートコントらしい内容でとても面白かった。「ウケなければ(DVDで)カットしてもらおう」と話していたが、是非とも入れていただきたい。あと、前回の特別公演で演っていた角田の歌オチのショートコントが今回も披露されたのだが、まるで揺らぐことなく変わらない面白さだった。あのスタイルが最も東京03らしさを集約したフォーマットといえるのかもしれない。

午後九時十五分終演。ほんの数週間前にまったく同じ内容のコントを鑑賞したばかりだったのだが、嘘偽りなく本当に心の底から楽しめた。ライブでは確認し辛い、ちょっとした表情の変化(主に角田の演技)や台詞をきちんと確認できたのが、とても良かった。出来ることならば、来年以降も続けてもらいたいのだが……今回の結果次第だろうな……。

「タイムマシーン3号単独ライブ「米」」(2017年8月23日)

タイムマシーン3号単独ライブ「米」 [DVD]

タイムマシーン3号単独ライブ「米」 [DVD]

 

2017年5月20日に明治安田生命ホールで行われた単独ライブを収録。彼らの単独ライブがソフト化されるのは、2012年2月にリリースされた『タイムマシーン3号 第3回単独ライブ ひまわり畑でつかまえて』以来のこと。また、特典映像として、彼らの代表作である漫才『太らせる』『落語』を収録。

◆本編【128分】

漫才「デブリンピック」

 VTR「ラッパーへの道1」

コント「お会計」

 VTR「ラッパーへの道2」

漫才「妹」

 VTR「昔のネタ帳」

漫才「オーダー・ザ・ライス」

 VTR「関の絵」

コント「喫茶店」

 VTR「ラッパーへの道3」

漫才「温泉旅館」

◆特典映像【14分】

漫才「太らせる」

漫才「落語」

VTR「ラッパーへの道(番外編)」

タイムマシーン3号といえば漫才のイメージが強い。本編でも四本の漫才が披露されているのだが、むしろネタ作りに対する気合が感じられたのはコントの方だった。「M-1グランプリ」への出場資格を失い、「キングオブコント2016」ファイナリストに選出された後の単独ライブなので、本格的にコントの方面へとシフトを切り替えていこうという算段だったのかもしれない。実際のところ、かなり出来は良かった。ただ、どちらも一つのパターンをとことん掘り下げていくタイプのコントで、構成の上手さが際立ってはいたものの、キングオブコントで披露された『小銭ジャラジャラ』レベルのインパクトは生み出せていなかった。とはいえ、無駄な要素をとことん省き、徹底的に軸の部分だけで勝負してみせようという姿勢は嫌いじゃない。結果、「キングオブコント2017」では準々決勝戦で敗退という憂き目を見たが、諦めることなく今後ともコント作りに取り組んでもらいたい。

本編で披露されている漫才は四本。そのうち二本がデブネタで、残りはしゃべくり漫才と漫才コントが一本ずつ……という布陣になっている。

デブネタに関しては、もはや滑り知らずといっても過言ではない。来たるべきデブばかりの世界に相応しいスポーツの祭典を勝手に創作した『デブリンピック』、提示されたワードに対して欲望を抑えきれずに「ご飯ください!」と声に出してしまった方が負けとなるオリジナルゲームで競う『オーダー・ザ・ライス』、どちらも非常に面白かった。とりわけ『オーダー・ザ・ライス』は、コントと同様に一つのパターンをとことん掘り下げていくタイプのネタではあったのだが、根本の設定が突き抜けてバカバカしかったためか、どういうオチになるのか分かっているのに笑ってしまった。

対して、関が山本に妹のことを紹介するしゃべくり漫才『妹』、温泉旅館の人間を演じる関が山本を案内する漫才コント『温泉旅館』は、どちらも今一つの出来。否、ボケの一つ一つを拾い上げてみると、それらは確かに面白い。しかし、“デブ”という漫才の軸となる要素を削り落としているために、それらがすっかり散らばってしまっている。実に勿体無い。妹の奇行をアトランダムに説明していく『妹』はともかくとして、順を追って展開している筈の『温泉旅館』ですら、そのような印象を受けるというのは……あまり宜しくない状況だ。デブネタという全体を支える屋台骨がしっかりと築かれていなければ、ここまでネタが脆弱になってしまうのか。……以前に彼らの漫才を観たときには、そこまで違和感を覚えなかったのだが。近年、漫才をデブネタに特化した結果、そのような状態になってしまったのだろうか。理由は分からないが、とても驚いた。

これらのネタの合間には、関がラッパーとなってフリースタイルバトルに参戦するまでの行程を撮影した「ラッパーへの道」を中心とした、五本の幕間映像が収められている。この「ラッパーへの道」がとても辛かった。漫才『太らせる』で韻を踏んだボケを連発していることから、タイムマシーン3号はヒップホップ業界からも注目を集めている……と語る山本が、関をフリースタイルバトルに参戦させる映像なのだが、半ばドッキリのような状態でライブ会場へと連れ込まれている関の姿があまりにも不憫で、本番のシーンはまるで直視できなかった。いわゆる“共感性羞恥”である。告白するが、お笑い芸人のDVDを集め始めて十年以上経つ身であるにも関わらず、本作で初めて観ているのが辛くなって一時停止ボタンを連発してしまった。二人が昔のネタ帳を読み返しながら当時の恥ずかしい記録を噛み締める「昔のネタ帳」、そのネタ帳に描かれた関の深い闇が感じられるイラストを集めてみた「関の絵」はとても良かったのだが……私には些か厳しかった。

……と、なにやら文句ばかりを並べ立ててしまったが、以前にリリースされた単独ライブのDVDと比べてみたら、その完成度は格段に良くなっている。当時の彼らはコントで世界観を出そうというガラにもないことをやっていたが、少なくとも本作ではそのような姿勢は見せておらず、自らの力だけで出来る限界点をしっかりと認識できている。それだけでも立派な成長だ。とはいえ、「爆笑オンエアバトル」での活躍を目の当たりにしていた身としては、彼らには更なる高みを目指してもらいたい……という気持ちも無くはない。もっと、もっと上へ行かなくてはならないのだ、このコンビには。

「日本エレキテル連合 単独公演「地獄コンデンサ」岩下の新生姜と共に」(2017年9月18日・高松)

日本エレキテル連合が高松で単独公演を開催するというので観に行く。

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会場は四国最大級のライブハウスを自称している「高松festhalle」。なにやら大きく出ているように聞こえるが、あくまでもライブハウス基準なところが何ともいえない。ここでは以前、水曜日のカンパネラのライブを鑑賞した。当時、水カンのライブはオールスタンディングだったが、今回の日エ連のライブは全席指定とのこと。パイプイスでも引っ張り出すのか、それとも地べたに座らされるのか……いずれにしても、お尻が大変なことになりそうだ。そんなことを想像しながら、ライブ当日を迎えた。

開演は午後四時。一般のお笑いライブに比べ、少し早めに設定されているのが嬉しい(帰宅の時刻が遅くならなくて済むからだ)。とはいえ、その分だけ遅刻してしまう可能性が上がるので、この日は午前中に愛車で自宅を出た。そして正午には高松に到着。「ゆめタウン高松」で秋物の服を探してみたり、「イオンモール高松東」で東京03のライブビューイングのチケットが売られていないかチェックしてみたり、それぞれの店内にあるパン屋で昼食用のパンを買って食べ比べてみたりしているうちに、午後一時を迎える。“何事も余裕をもって行動した方が良い”という先人の教えに則り、まだまだ時間には余裕があったが、高松festhalle近郊の有料駐車場に車を停める。その足で高松市内にある「本屋ルヌガンガ」へ。

「本屋ルヌガンガ」は今年八月に開店したばかりの新刊本屋である。店主が一冊一冊の本を吟味して仕入れているという妙に意識の高い本屋で、大手書店の売りである“量”よりも“質”で勝負しようという姿勢を個人的には気に入っている。本を売るだけではなく、映画の上映やヨガ教室、ワークショップなどにも力を入れていて、とにかく意欲的に何んでもやっていこうという気持ちがしっかりとカタチに表れているところも実にいい。そんなわけで今回も店を訪れたのだが、ここにきてある問題に直面する。せっかくクセのある本屋に来たのだから、是非ともクセのある本を買わなくてはならない、という気持ちが必要以上に本を探させるのである。結果、かなりの時間をかけて、店内を物色してしまった(実際には計っていないが、一時間近く滞在していたようだ)。結果、以前から欲しかった小山健の『手足をのばしてパタパタする』を偶然にも発見したので、これを購入した。

手足をのばしてパタパタする

手足をのばしてパタパタする

 

今、ブレイク前夜だと思う。

本屋ルヌガンガで過ごした時間がかなり楽しかったからなのか、ついつい気持ちが乗ってしまい、その流れで近くにある中古同人誌ショップ「ギルド」に行ってみる。店舗の大半をアダルト系同人誌が占めているお店なのだが、一般書コーナーで売られている本が妙にマニアックで(と学会とか、押井守立喰師列伝』とか)、アダルトを売るのは本意ではないのだろうか……と少しだけ思った。ギルドを出たら、今度は歩いて数分のところにある「ジュンク堂書店 高松店」へ。……結局、大手の書店にも行くんかい!というツッコミが聞こえた気がしたが、ここはあえて無視する。サブカルコーナーで売られていた以下の本が気になったが、今回は買わず。

思い出のバカレコード大全 (OAK MOOK-620)

思い出のバカレコード大全 (OAK MOOK-620)

 
タキモトの世界

タキモトの世界

 

まあ、ここだけの話、私は電子書籍派なのだが(どないやねん)。

午後三時半、店を出て高松festhalleへ。男性スタッフにチケットをもぎってもらうと、同時にピンク色の折り畳み傘くらいの長さのピンク色の歪んた形のスティックを受け渡される。こ、これは、エッチなビデオの中盤ぐらいとか、エッチなお店の店頭とかで目にする、あれではないか! 狼狽した私は、その感情を思わず「えっ」と口に出した。するとスタッフも私の動揺を察したようで、「あ、岩下の新生姜です」とそれの正体を説明し始めた。いや、しかし、これはどう見ても例のアレでは……。フクザツな感情を胸に抱いたまま、ドリンク代の500円を支払う(高い)。この時、ドリンク代の担当者は女性だった。ああ、私は今、歪んだピンク色のスティックを脇に抱えながら、女性にお金を支払っている……場所が場所ならとんだ変態ではないか。困ったもんだ(薄笑いを浮かべながら)。なお、この新生姜の使い道は……秘密で。

ロビーに設置されたバーカウンターでジンジャエールを受け取り、一気に飲み干す。ホール内に持ち込んでも邪魔になるだけだから、とっとと処分してしまう。そして物販コーナーへ。Tシャツ、フェイスタオル、公演CDなどが売られていたので、フェイスタオルとCDを買おうとする。しかしフェイスタオルは売り切れとのこと。開演時刻直前とはいえ、まさか売り切れになるとは思ってもみなかった。人気があるのだな。仕方がないのでCDだけを購入し、ホール内へ。既に大半の観客は自身の指定席に着いていたのだが、ほぼ満席になっていたのには驚いた。一発屋だなんだといわれて久しいが、コアなファンはしっかりと根付いているようである。なお、座席の正体は、やはりパイプイスだった。おかげで公演の終盤、ケツが半死半生状態となった。今度からクッションを持参するべきか……。公演前に日エ連の二人がアナウンスをしていたらしいのだが、その大半を聞き取れず。諸々、どうやらとっとと会場入りしておくべきだったようだ。

午後四時開演。午後五時四十分終演。以下、ネタバレにならない程度に覚書。

  • 下ネタ率が異常。
  • でも百パーセント爆笑をかっさらっていた。観客の調教されぶりよ。
  • まあ私も笑っていたのだが。
  • 全身タイツを着用するコントでめっちゃ下着のライン出てたけどいいのか?
  • 見覚えのあるキャラがいくつか見受けられたが、分かりやすく改変されていた。
  • 時折、めっちゃ口臭が香ってきたのだが、あれは二人のだったのだろうか。
  • (最前列だったのである)
  • 岩下食品はよくこの公演のスポンサーになろうと思ったものだ。

公演終了後、日エ連の二人はエンディングのトークには朱美ちゃんと細貝さんで登場。こういう人気キャラクターを積極的に使っていくサービス精神が嬉しい。トークもそこそこに、広島公演から振替で来た観客のための写真撮影会を開催することに。後で知ったことなのだが、前日の広島公演へと台風の影響で来られなかった観客に対し、払い戻しor公演の振り替えで対応したらしい。他所の事務所であれば、どのように対応していたのかは分からないが、とりあえずタイタンはいい事務所である。優しいね。

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ネットで拡散希望、とのこと。

撮影会の後は、二人の私物を景品としたくじ引き大会まで催される。席の番号が書かれた大量のくじ(お札)を引いて、出た番号の席に座っている観客に景品がプレゼントされるというシステムだったのだが、何故か引いた番号がことあるごとに存在しない。どういうことだ。五回ほど引いたところで、ようやく当選者が決定。彼女たちの私物である……うどんが渡されていた。なんじゃらほい。

エンディングのトークも終わったところで、本当に終演。なにやら気分が盛り上がってしまったため、再び物販コーナーを訪れ、お守りを買ってしまった(1,000円)。ご利益はあるのだろうか。会場を出て、夕飯に「金龍ラーメン」を食べに行く。丸亀に本店があるラーメン屋だが、訪れたのは初めてだ。ちょっとクセのある風味が、なかなかにしっかりと尾を引いた。また行こう。

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そして駐車場に停めておいた愛車に乗り込み、先日の「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら(春日の話が終始ヒドかった!)、午後八時に帰宅。お疲れさまでした。