令和時代のお笑い公論

心が壊死する、その前に。

めちゃめちゃ大事な正念場

宮迫博之吉本興業から契約解除であるという。私は『ワンナイ』の熱心な視聴者ではなかったし、『アメトーーク』もMCよりゲストの方に注目していたし、むしろ『R-1ぐらんぷり』に関してはMCとしての判を押したような立ち振る舞いに苛立ちを覚えることも少なくなかったので、正直なところ宮迫氏の引退そのものに関しては「まあ別に引退したからってだからなんだっていうんですか?」としか思えないのだが、それよりも何よりも「契約解除するほどのことじゃねえだろ、バカじゃねえの」という気持ちの方が強いわけです。彼に対して抱いていたあらゆる嫌悪感を集結させたとしても、それよりもなによりも、その気持ちの方が強いわけです。一部報道では引退も視野に入れているとのことですが、やっぱり引退することそのものについては「どうでもいい」としか言いようがないのですが、それ以上に「こんなことで引退していいの? 芸能の世界に対する未練はそんな程度のものなの?」と思ってしまうわけです。引退する側にもさせる側にも思うわけです。なんかもう、そういう思考になっちゃってるような気がします。いらねえんだよそんなのは。そういう時代の流れ、風潮の胡散臭さから逸脱して、狂気の世界へと誘ってくれるのが芸人じゃねえのかよ。良識に呑まれてんじゃねえよ。尤も、山本圭壱だって復帰したわけで、そこまで心配することじゃないのかもしれないけれど。ていうか、いつまでこの話題続けるの。いいだろ、もう。誰が喜ぶんだよこれ。

追記。明けて七月二十日、状況があまりにも変わり過ぎてしまった。昨日まで、闇営業の一件を受けて、ただ宮迫が引退するだのなんだのという話になっているという程度に認識していたのだが、本日行われた宮迫・田村亮による記者会見によると、どうも色々な前提が食い違っていることが分かった。無論、宮迫・亮の言い分が、必ずしも正しいとはいえない。自分にとって都合の良いことを言っている可能性は否定できない。とはいえ、それにしても驚くべき話が飛び出している。飛び出し過ぎている。細かいところはお笑いナタリーの記事に詳しい。

例えば、宮迫引退の件からしてズレている。当初、保身を理由に闇営業の件で「お金は受け取っていない」とコメントしていた宮迫だったが、騒ぎが大きくなってきたため、世間を欺いていたことを改めて謝罪する会見を開きたいと亮とともに社長へ申し出たところ「会見はやってもええけど、全員連帯責任でクビにする」と告げられ、謹慎期間に入り、再び記者会見を開きたいと申し出ると「宮迫と亮の引退会見もしくは二人との契約解除のどちらかを選べ」という旨の書面が届いたという。そこまでして事務所が反社会的勢力への闇営業の存在を無かったことにしたい理由は分からないが、結果として、最悪の状況を生み出してしまったことを思うと、なんともいえない気持ちにさせられる。

そもそもの発端である闇営業についても、どうやら胡散臭いことになっているらしい。

会見によれば、入江から「結婚パーティに顔を出してもらえないか」と誘いを受け、その報酬の高さに驚いて「大丈夫か?」と確認をしたところ、「入江のイベントのスポンサーについてくれている。吉本の会社を通したイベントについてくれているスポンサーなので安心です」と話されたのだそうだ。もし、入江が嘘をついたわけではないのだとすれば、吉本は過去に反社会勢力がスポンサーについているイベントを通していることになる。……なにやら良からぬことを邪推してしまいたくなるが、果たして……。

色々と激しい動きを見せた本件、どのような着地を見せることになるのか。無関係な我々は、ひたすらへらへら踊るばかりである。