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また性懲りもなく瓶蓋ジャムを買い求める

ひろめ市場を堪能するための小旅行(2025年9月14日・15日)

2025年9月14日(日)。

午前10時ごろ、自宅を出発。

最寄りのインターチェンジから高松自動車道へと入り、西へと向かう。途中、四国中央市川之江ジャンクションで分岐。高知自動車道に乗り入れて、南へ走る。山々に囲まれた道を走り抜けたところで、高知市の入り口にあたる高知ジャンクションへ。無料区間である高知東部自動車道へと接続され、高知南インターチェンジへと向かい、そこから高知県道376号線に降りる。更に南へと向かい、突き当たった高知県道14号線を太平洋沿いに西へ進むと、大きな橋が見えてくる。浦戸大橋である。急勾配な浦戸大橋をよいしょこらしょと渡り切り、しばらく道なりに進んで見えてくるのが、高知県を代表する観光地として知られる桂浜公園だ。

 


駐車場入り口にある看板

 

専用の有料駐車場に車を停め、桂浜公園がある方向へと歩みを進める……つもりだったのだが、どうも先ほどから腹の虫がやかましい。時計を見ると間もなく正午。ここは先に空腹を満たすべきだろうという結論に至った。というわけで、まずは桂浜公園へと向かう途中にある、お土産屋や飲食店が立ち並ぶ“海のテラス”で食事を取ることに。

 


いわゆる撮影スポットと休憩所。日陰が嬉しい。

 

“海のテラス”に足を踏み入れた瞬間、その変貌ぶりに度肝を抜いた。

以前、私が桂浜公園を訪れたとき、この場所にあったのは寂れたお土産屋と飲食店だけだった。それがまあ、見違えるように様変わりしている。お土産屋も飲食店もスマートな外観の建物にモデルチェンジしているし、それらの建物から囲まれるように設置された休憩所はリラックスできるスペースとして完璧に仕上がっているし、敷地内にはチルい音楽が延々と流れ続けている。なんというビフォーアフター。どんな匠に仕事をしてもらったんだ。

かつて、単なる通過点としか感じなかったショボい場所が、いつまでもここでゆったりとした時間を過ごしたい……と思わせるようなリラックス空間になってしまっていた。以前の寂れた雰囲気が好きだったという人もいるだろうが、個人的には、ここまではっきりと方向性を決めてイチから建て直した関係者に称賛の声を浴びせたい。こりゃ凄い。

「活海老 貝 卸の店 うみさち 桂浜本店」で昼食。

 


うみさちラーメン(980円)。やや観光地価格。

 


名物の桂浜コロッケ(550円)。貝入り。クリーミーで美味。

 

食後、桂浜公園の名所として知られる、坂本龍馬像を観に行く。階段を上って、像の傍まで近づいてみると、像の真横に特設展望台が設置されていた。期間限定であるという。このような機会に恵まれることはそうそうないだろうと思い、ちょっと上がってみることに(有料)。展望台のてっぺんからだと、低い位置からではまったく見えなかった坂本龍馬の表情と目線がよく見えた。大満足。ただ、特設展望台の上には何も日よけがなかったため、やたらと汗をかいた。

 


坂本龍馬像。隣にあるのが特設展望台。

 


特設展望台から見る坂本龍馬像。目元が凛々しい。

 

その後、しばらく桂浜を歩いていたのだが、展望台に上がったときに日光でやられてしまったのか、少し体調を崩す。海のテラス内にあるカフェ「Sea breeze Bellmare」でアイスクリンを食べながら休憩するも、調子が戻らない。このまま滞在していても回復の目途が立たなさそうだったので、駐車場へと戻り、本日の宿へ向かうことに。

今回の宿は高知市内にあるため、まずは来た道をそのまま舞い戻る。再び浦戸大橋を渡って県道376号線へと接続、そのまま北上。南国バイパスこと国道55号線へと突き当たるので、これを西へと曲がる。直進すると高知の繁華街に入り込むので、ここから細かい道をあちらこちら曲がっているうちに、本日の宿である「ホテルNo.1 高知」に到着する。ところが、ホテル前にある駐車スペースは既に満車。どうしたものだろうかとホテル前に車を停車させて考えていると、スタッフが飛び出していて、裏手にある第三駐車場へと案内された。無事に車を停めて、荷物を担いでフロントに向かい、午後3時にチェックイン。

 


ホテル入り口。両側には親子ライオンの像。どっちもオスでバランスが悪い。

 

ホテルの部屋は典型的なビジネスホテルといった印象。テレビ、エアコン、冷蔵庫にユニットバス。とりあえずエアコンの電源を入れて、冷房をガンガンに利かせる。残暑厳しい季節のビジネスホテルなんて、寒ければ寒いほど良いのである。一応、屋上には露天風呂があるというので、後ほど向かうことにする。テレビの電源を入れると、チャンネル数が少ない。しっかりとローカル感を噛み締める。

午後3時半ごろ、ホテルを出てひろめ市場に向かう。旅の最大の目的地である。

 


ひろめ市場入り口。この招き猫を見るたびに高知を実感する。

 

まだまだ明るい時間帯だったのだが、市場内は既に多くの酔客で賑わっていた。連休の最中なのだから、当然といえば当然だ。ひろめ市場はフードコートのように席を確保しなくてはならないシステムになっている。自分たちで空席を陣取らなくてはならない。というわけで、しばらく市場内を探して回ってみたのだが、これがなかなか見つからない。三周ほど歩き回ったところで、「須崎鍋焼きラーメン寺田屋 ~ひろめ市場店~」のスタッフに声をかけられ、そこのテーブルに落ち着く。ひろめ市場内にある飲食店の多くは、他店からの料理の持ち込みが認められている(一部例外有り)。ここを拠点として、いろんな店の料理を食べる。

 


「須崎鍋焼きラーメン寺田屋」ののれん。しんじょう君の絵がかわいい。

 


屋台で知られる「ひろめで安兵衛」のギョウザ(一人前7ヶで530円)。
サクサクしていて食べやすい。

 


「ウチのと食べ比べてよ!」と言われて注文した、
寺田屋」のギョウザ(6ヶで500円)。
ニラが多くて、個人的にはこっちの方が好み。

 


「珍味堂」で購入したどろめ。
かつおのたたき用のタレをつけて食べる。
後味の苦みがたまらなく魅力的。

 


「やいろ亭」の塩たたき(2人前2,600円)。
新鮮なかつおのたたきは、やっぱり塩にかぎる。

 


何処のお店で買ったか忘れたブリのぬた(1,500円)。
ぬたの酸味の後に遅れて顔を出すブリの脂がたまらない。

 


シメに食べた「寺田屋」の冷やし鍋焼きラーメン
期間限定品。

 

午後7時半ごろ、財布が軽くなってきたことに気が付いて、ぬるりと切り上げる。各店舗で支払いを済ませるため、いくら浪費したのか分からなくなってしまうから危ない。途中、コンビニに立ち寄り、翌日の朝食用のパンなどを買ってから、ホテルに帰還。しばらく部屋でゴロゴロ過ごし、午後10時ごろに大浴場へ。最低限の脱衣所、複数の洗い場、かなり熱めの風呂がひとつだけと、設備がかなりシンプル。次回、訪問することがあれば、身体を洗うためのタオルを持参した方が良いだろう(バスタオルは部屋にある備え付けを持っていく)。深夜0時半ごろ、就寝。

明けて9月15日。午前9時起床。

午前10時がチェックアウトの時刻なので、急いで出発の準備を済ませる。髭を剃り、服を着替え、荷物をまとめ、午前9時50分にチェックアウト。ホテルの駐車場から車を出して、ひろめ市場の近くにある有料駐車場に車を停める。そこからひろめ市場に向かい、お土産品を購入し、再び出発。県道55号線を東へと走らせたところにある「ドン・キホーテ 高知店」に入る。四十七都道府県で唯一、ドン・キホーテの店舗がなかった高知県において、今年の2月にとうとうオープンした店舗である。

 


入り口で自己アピールするドンペンくん。

 

もっとも、置いてある商品は他店とさほど変わらないので、そこまで見るものはない。一見すると大きな店舗も、二階は駐車場で一階だけが売り場となっているため、そんなに広くはない。そういう意味では、もうちょっと頑張らないといけないのかもしれない。高知県には佐野屋(高知県内に展開するディスカウントストア)もあるわけだし。

正午を迎えるころに店を出る。引き続き県道55号線で東方面へと車を走らせ、南国市へ。道沿いにある「製麺処 蔵木 南国店」で昼食。帯屋町商店街の方にある店舗がお気に入りなので、こちらにも同様のクオリティを期待していたのだが、やや麺が緩めで少し残念。それはそれとして、従業員が不足しているのか、呼ばれるのを待っている客が入り口に8人ほど溜まっている状態で、あちこちのテーブル席やカウンター席が空いているにもかかわらず、なかなか案内されていなかったのも勿体無いように感じた。たまたまなのかもしれないけれど。

 


店構えが格好良い。

 


つけ麺の特盛り(1,050円)

 

食後、来た道を少し戻って国道32号線に接続、北へと向かう。南国インターチェンジから高知道に入って、更に北上。最寄りのインターチェンジを降りて、午後4時ごろ帰宅。お疲れさまでした。次回は二泊三日で一日中ひろめ市場を堪能できれば良いなと思っています(破産するかもしれない)。