2月のある晴れた朝に100パーセントの旅行を敢行することについて

『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いているリトルトゥースなので、当然のことながら今週末には東京ドームへと向かうわけだが（幸運にもチケットを入手することが出来た）、東京滞在時の過ごしかたについて悩んでいる。以前のように、年に一度のペースで東京を訪れていた頃であれば、ブログの読者やSNSで相互フォローの関係にある方々に声をかけて、小さなオフ会を開催するところなのだが、コロナ禍による行動自粛期間を経て、すっかりネットで知り合った人たちとの心の距離が離れてしまって、食事や飲み会に勧誘することに躊躇してしまっている（また、今回のイベントが日曜の夜開催のため、終演後の飲み会が難しいタイムスケジュール上の問題があることも大きい）。否、原因はそれだけではなく、久しぶりの上京ということもあって、自分が個人的に行ってみたい場所への欲求が以前よりも高まっていることも、少なからず影響を及ぼしている。心のどこかで、わざわざ東京に行くのだから「損」や「後悔」はしたくない、と思ってしまっている。そんなこんなで、まごまごしているうちに当日を迎え、何も出来ないままにイベントが終了し、後ろ髪を毛根ごと持っていかれそうなほどに引っ張られながら帰路に就くことになるのだ。悲しい話だと思いませんか……と、思わず初期の村上春樹のようなことを言いそうになってしまう。とりあえずイベントに参加できればそれでいいじゃないか、と純度の高いリトルトゥースは思うかもしれないが、自分の場合はそこまでどっぷりと番組にはまっているわけではないから、どうしてもそんなことを考えてしまう。出発予定日は土曜日。それまでにはなにかしらかまとまったスケジュールを組み上げたいところだが、どうなるものだろう。とりあえず心を落ち着かせるために、パン屋を襲撃するか……。

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