コンテンツリーグから、芸人のオールタイムベストが出るらしい。
コンテンツリーグのホームページで確認したところ、「これまでにリリースしたDVDから選りすぐりのネタをそれぞれ1枚のDVDに凝縮」した内容になっているらしい。既出のソフトから映像を引っ張ってくるタイプのベスト盤は意外と珍しく、過去の例でいえば、『Rahmens 0001 select』『サルマンとバカジュリエット』『ロバート ベストコント作品集1998~2013』くらいしか思いつかない。このうち、再録映像だけで構成されているのは『Rahmens 0001 select』だけなので、そう考えると、かなり珍しい試みといえるだろう。否、ベスト盤を出せるほど、単独ライブをソフト化できる時代になったということなのかもしれない。
それはそれとして、コンテンツリーグとうっすら仕事をさせていただいている身としては(「SHOW COM」でのコラム連載、もうすぐ第20回目に突入するぞ!)、このオールタイムベストシリーズのネタ選びをさせてもらえないものかと思うわけである。いや、いやいや、読者の皆さんが言いたいことは重々承知だ。お前のような場末のしみったれたブログを運営している人間が、大企業のレーベルから重要な仕事を任せられるわけがないだろうと。そんなことは自分でも分かっているのである。だが、あえて言わせてもらいたい。これは私の夢なのだ。ドリームなのだ。お笑い芸人のDVDをレビューするという行為の到達点が、コレなのだ。……いや、あくまで、個人的にそう思っているというだけで、これが絶対的な到達点とは言わないけれど……そういう細かい話は置いといて。とにかく、私はコレをやりたいということだけ、ここに書き記しておく。うむ。言うだけならタダだからな。うむ。
……と、願望というか、妄想というか、そういうようなことを書き殴ってみたが、実際問題として、ネタを誰が選ぶかというのは重要だ。芸人自身が選ぶのであれば何も問題はない。どのようなネタが選ばれても、演じている当人が好きなネタだと思えば、そういうものかと納得できる。ファン投票という方法もある。これもまた手堅い。その芸人のファンが投票でもって選ぶのだから、多少の違和感は残るかもしれないが、それなりにしっくりくる結果にはなるだろう。ややこしいのは、誰がどういう意図で選んだのかも分からないようなセレクションになった場合だ。その不満を何処に向ければいいのか。誰に向ければいいのか。釈然としない感情が宙ぶらりんになってしまう。
もうちょっと掘り下げると、収録時間はどうなるのか。100分ぐらいは与えられるのだろうか。だとすれば、ちょっと長めのネタも収録できそうだが、60分くらいでまとめられそうな気もする。ていうか、アンジャッシュはコンテンツリーグから三枚しかDVD出してないけど、そこからだけの選出だと中身が薄くなってしまうのではないだろうか。大丈夫か。パッケージはどうだろう。オールタイムベストとはいえ、それなりにしっかりとした写真を使ってほしい。まさか、過去のソフトをベタベタと貼り付けているだけの、「ゴールデン☆ベスト」みたいなパッケージではあるまいな。特典映像はあるのだろうか。未公開映像などが入っていると、購買意欲は格段に上がるのだが。まして、過去の公演を芸人自身が振り返るような新撮映像が入っていれば、なお嬉しい。……と、なんやかんやと言っているけれど、結局は単なる寄せ集めになってしまいそうな気もする。でも、チープな感じにだけはしないでほしいなあ……。
あ、このオールタイムベストは、8月23日リリースとのこと。詳細を待つ。