白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「じわじわチャップリン」(2016年11月19日)

「間違い電話」。二週勝ち抜き。会社から取引先に電話をかけようとするのだが、どういうわけか、いつも謎の男“ナメトコ”に繋がってしまう。何をやっても同じ結果になってしまうベタな笑いを延々と繰り返し続けるコント。「さっきから何人に電話をかけてるんだよ!」「一人です!」など、合間に挟み込まれるちょっとしたやりとりも面白い。その流れから、オチの『世にも奇妙な物語』を思わせる展開の不条理さもたまらない。三週連続勝ち抜きでチャンピオン大会出場決定!

 

  • インポッシブル35

「必殺仕事人2016」。一週勝ち抜き。現代の必殺仕事人たちをダイジェストでご紹介。知る人ぞ知るインポッシブルの代表作シリーズ。一人目が紹介されたときにうっすら悲鳴が上がった時はどうなることかと思ったが、サディスティックだがバカバカしい彼らの世界がしっかりと浸透してなにより。超能力ゴリラのマイティくんは笑ったなあ……。それでいて、最後の最後に某アイドルの名前を絡めたキャラを出すという、誰も感心しない(からこそ素直に笑える)テクニックを見せるところもまたたまらない。

 

【ふきだまりコーナー】

イヌコネクション、勝又:、助走、むらせ、トンツカタン、ハブサービス、平野ノラ、マツモトクラブ、のばしぼん、ハナコが登場。「ほかのお笑い番組でも及びがかかりそうなギャグ」というテーマの元、ハナコ、むらせがギャグを披露した。あと、ハブサービスはメーテル

 

  • はなしょー31

「朝の教室」。好きなクラスメートの男子に向けて書いたラブレターをこっそり彼の机の中に忍ばせようと、まだ誰も来ていない朝の教室へやってきた鈴木。しかし、念のために手紙の内容を読み返してみると、夜中に書いたからなのか、妙なテンションで恥ずかしいことを書き散らしていて、とても人に見せられるような代物ではなかった。そのため、渡さずに再びカバンの中に手紙を収めると、そこへ委員会で早くから学校に来ていた山田と遭遇し……。ネタの完成度はそれなりに高い。鈴木がラブレターを隠さなくてはならない理由が丁寧に描かれているし、手紙を見られたくないがために自分が給食費を盗んだ犯人だと言うことでより厳しい状況に追い詰められてしまう展開も笑った。「音読やめて!」のようなさりげない台詞もいい。ただ、芸風があまりにも、ニッチェと被り過ぎている。多分、ニッチェのことがスゴい好きなんだろう。それは別に構わないのだが、そのままニッチェがやっても成立しそうなネタになってしまっているのは、あんまり宜しくない状態だと思う。ちなみに、鈴木役の人は、本当は「杵渕はな」という名前らしい。

 

  • アイロンヘッド【26】

「ちゅちゅちゅ」。一週勝ち抜き。肩がぶつかったヤクザ風の男が、延々と不思議なダンスを見せつけて、時間を無駄に浪費させ続ける。不思議なダンスの中毒性を軸としたチャレンジ精神あふれるコント。このダンスにハマれば笑えるし、ハマらなければ笑えない。個人的にはめちゃくちゃ面白かったのだが、客席は半々だったようだ。確かに、軸としてのダンスの存在が大き過ぎて、それに伴う展開が少なく、面白いダンスを見せられているだけのようなところはあった。ジグザグジギーのような構成力を感じさせることが出来ていれば、もうちょっと評価は高かったのかもしれない。……とはいえ、面白かったんだけどなあ。

 

【今週のふきだまり芸人】

ロビンソンズ「イジってカブってじゃんけんぽい」

ハブサービス「鳥居」

 

次回の出場者は、インポッシブル(二週勝ち抜き)、勝又:、はなしょー(一週勝ち抜き)、マツモトクラブ。