白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

Kindleを買った話。

どうも、菅家です。


皆さんもご存じのように、私はお笑いDVDコレクターとして、自らのブログやフリーペーパーなどを媒体に、これまで数百枚にも及ぶお笑い系DVDのレビューを書き散らしてきました。ですが、今まであまりきちんと話したことはありませんでしたが、私が本当に愛して止まないのは、実はお笑いではなく漫画だったのです。


この世に生を受けた時点で手塚治虫の『来るべき世界』と『メトロポリス』を抱えていたことから病院関係者各位から“奇跡の子”と呼ばれた私は、藤子不二雄の『オバケのQ太郎』と水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』を両手に抱えて幼稚園に通うという特例を認められ、小学校に上がる頃には既に漫画史における最重要文献・手塚治虫火の鳥』を読破、中学ではいしいひさいち植田まさしを下地とした知的論争を教師とぶつけ合い、高校ではますむら・ひろし川原泉をきっかけにクラスメートの女子たちと色恋とは無縁のマンガトークで盛り上がるような人生を歩んできました。それは、まさに漫画を愛し、漫画に愛された半生であったと言わざるを得ません。(※一部表現に冷静になって考慮すると過剰としか思えない部分が見られますが、筆者の意志を尊重してそのまま掲載しております)


そんな人間が大人になると、どうなってしまうのか。


そう!


居住スペースの大半を漫画で埋め尽くすようなことになってしまうのです!


……はい。ここからが本題です。


子どもの頃から集め続けた漫画本で部屋が大変なことになってしまっているところへ、更にお笑いDVDコレクターなどという酔狂な趣味まで始めてしまった結果、もう部屋は人知の及ばない異空間になってしまっているわけですよ。とはいえ、せっかく手に入れた漫画本(or お笑いDVD)を処分してしまうというのも気が引けるわけですよ。じゃあ、どうすればいいのかっていうと、もうこれ以上、漫画本を買わないようにするしかないわけですよ。


というわけで、Kindleに手を出すことにしました。

 

 

実をいうと、以前から興味はあったのですが、使い方がよく分からなかったので(amazonの説明を見ても、どうやって使えばいいのか、イマイチ分からなかったんだよなあ。バカは使うなっていうことなのかなあ)手を出せずにいたのです。ところが、自宅から車で数十分の場所にある電器屋で在庫処分特価(なんと税抜き4,980円!)で売られているのを見かけて、これは良い機会だと購入したのでありました。あんまり安かったから、画面に貼るフィルムと外装カバーも一緒に買ったぞ。

 

帰宅後、すぐさま箱から取り出して起動。でも、すぐには使えない。まずはネットに繋がなくては。USBケーブルでパソコンと直結させることでネットに繋げるヤーツとか、もうネットにズバッと繋がっている3Gとかいうヤーツもあるらしいが、コレは安いバージョンだからWi-Fiでしかネットに繋げられないらしい。なんとなく不便に思えなくもないが、どうせ自宅でしか使わないだろうから別に問題はない(とか言っておきながら、後日、広島へ旅行した際に持参した)。パスワードやらなんやらを打ち込み、ネットへの接続は完了。しかし、ここで終わりではない。続いて、amazonのアカウントを登録する。登録アドレスとパスワードを入力し、これで本当に完了(※アカウントを持っていなくても、Kindleから直に新規登録できるらしい)。

 

画面を見ると「Kindleユーザーガイド」「マイクリップ」「単語帳」「辞書 4冊」の四項目が表示されます。「Kindleユーザーガイド」はいちいち読むのは面倒臭いので、ハナから無視です(芳しくない姿勢)。「マイクリップ」は読書中に気になった文章・場面などを記録しておくときに使うようです。「単語帳」は読書中に辞書で引いた分からない言葉を残しておいてくれるところのようです。どちらもあんまりちゃんと利用していないので、よく分かりません。こちとら、本が読めればそれでいいんじゃい。

 

画面上部を見ると、五つの記号が目に入ります。左端にある家マークは文字通りホームボタン。不等号(<)みたいなマークは「戻る」ボタン。買い物カゴみたいなマークはKindleストアを開くボタン。虫眼鏡は購入した本を探すための検索ボタン。右端の三本線はメニューボタン。メニューを開くと、また色々な機能が出てくるけれど、その辺りは追い追い理解していく方向で……。

 

と、まあ、そんなこんながありまして。

 

無事にKindleを使えるようになった私は、これでもう部屋を漫画本に占領される不安からは解消され、存分に漫画を購入できる身分になったわけでありました。Kindleに対応していない作品もあるけれど、欲しい漫画本をどんどん部屋に放り込んでいた以前に比べれば……。

 

では、あと思い付いたところをつらつらと。

 

Kindleリーダー、基本的に白黒です。カラーじゃないです。通常の漫画や小説を読むときはそれでも問題無いけれど、そうなるとフルカラーが売りの作品を買うのは躊躇してしまいますよねえ。

 

■キャンペーン情報は思ったほどウザったくはないです。待機画面や、メニュー画面の下の方にちょこっと出る程度です。

 

■けっこうエロ本も登録されています。ワニブックスの漫画を買えたのには驚きました。……流石にゴリゴリのエロ漫画はまだ買ってないけど(『櫻井大エネルギー』というギャグ漫画を買いました)。

 

■『機動警察パトレイバー』(ゆうきまさみ)とか、『かいしゃいんのメロディー』(大橋ツヨシ)とか、『ディスコミュニケーション』(植芝理一)みたいに、文庫・新装版が出ている作品が単行本当時の価格・仕様で売られているのが納得できません。値段の問題というよりイメージの問題だ!

 

■これもう仕方がないところもあるって分かった上で書くけど、紙媒体よりちょっとだけ安くするわけにはいかないのか竹書房! 一昔前の四コマ漫画が原価のまま売られているのって、ちょっと購入を躊躇するぞ! 逆にコミックビームは安くし過ぎていないか! ああ、これだからO村は信用できる! 読もう!コミックビーム!(※信者)

 

こちらからは以上です