白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

絶対に許さない話

Xでのつぶやきが拡散されると、知らない人から引用リポストが飛んでくることがある(“引用リポスト”がどういうものか分からない人は各自で調べてほしい。真面目に説明しようとすると大変にややこしいので)。私のつぶやきを受けて、感じたこと・考えたことに…

【企画】日本の名字ランキングを見ながら芸人を思い出そう!

売れる芸人の特徴として「名字だけで個人を思い出せるかどうか」があるような気がしている。例えば、“浜田”という名字の芸人といえば【浜田雅功】、“三村”という名字の芸人といえば【三村マサカズ】、“有吉”という名字の芸人といえば【有吉弘行】、といった…

#漫画家が描いたお笑い芸人DVDジャケット

少し前にX(旧・Twitter)で「漫画家が描いたCDジャケット」というハッシュタグが流行した。文字通り、漫画家がジャケットのイラストを担当しているCDのパッケージを貼り付けることで、実質的なアーティストとのコラボレーションデザインを皆で鑑賞しようと…

植田まさし『かりあげクン』の記憶。

かりあげクン : 1 (アクションコミックス) 作者:植田まさし 双葉社 Amazon 子どものころに読んだ植田まさしの四コマ漫画『かりあげクン』に、講習会で「人の嫌がることを率先してやろう」という話を聞いたかりあげクンが、同じ課の人間にイタズラを仕掛けて…

田舎者の通うスーパーを老朽化で閉ざさないで

香川県の県庁所在地・高松市の中央インターチェンジから高松自動車道に入り、西に向かって車を20分ほど走らせていると、善通寺インターチェンジで降りることになる。真言宗の開祖・空海の生誕地であり、四国八十八か所第七十五番・善通寺があることでも知ら…

コンビからトリオになった人たちの話

トリオからコンビになった芸人がいるように、コンビからトリオになった芸人も存在する。現在、その結成のエピソードが最も知られているトリオといえば、東京03だろう。飯塚悟志と豊本明長が“アルファルファ”というコンビで活動していたところに、お笑いトリ…

俺のラジオを聴け!!(聴かなくてもいい)

今日は特に書きたい話がないので、いつも聴いているラジオ番組でも書き記して茶を濁すことにした。まずはニッポン放送から。放送局の顔ともいえる“オールナイトニッポン”で聴いているのは『フワちゃんのオールナイトニッポン0』『あののオールナイトニッポン…

本や手紙を読むスタイルの漫才は怠けているのか?の件について

先日、懐から本や手紙を取り出して読み上げるスタイルの漫才について、「実際に本や手紙にネタを書き込み、それを読み上げることで暗記を怠けているのではないか」と考えてしまう……という旨のテキストを目にした。なにやら懐かしい気持ちにさせられる指摘で…

すが家しのぶ収集物目録(2006年)

1/25 バカリズムライブ特別編「PS7」 1/25 麒麟「キリリン!」 2/22 「サバンナのハイエナ」 2/24 バナナマン「処女&サルマンとバカジュリエット SPECIAL EDITION」 2/24 ヨーロッパ企画第18回公演「サマータイムマシン・ブルース2005」 3/1 イッセー尾形ベ…

『和牛 漫才集』についてコレクター的に気になっていること。

和牛 漫才集 [DVD] 和牛 Amazon 和牛 漫才集 [Blu-ray] 和牛 Amazon 今年3月に惜しまれながら解散した漫才師・和牛のネタを収録した映像作品がリリースされるという。和牛名義による映像ソフトがリリースされるのは、自身のレギュラー番組や『情熱大陸×和牛…

トリオからコンビになった人たちの話

『キングオブコント2023』優勝コンビのサルゴリラ。彼らが、そもそもトリオとして活動していたことを、皆さんはご存じだろうか。2006年から2015年にかけて、サルゴリラは“ジューシーズ”という名前のトリオだった。当時のメンバーだったのは、現在はピン芸人…

反省した話。

bananaman live H [Blu-Ray] バナナマン(設楽 統・日村勇紀) Amazon バナナマンの最新単独ライブがソフト化されたので、前作がどんな内容だったのかを確認しようと思い、棚に収納していたブルーレイディスクのケースを取り出そうと指を掛けてみたところ、…

カンカラが五人組の時代劇ユニットとして縦横無尽に暴れ回っていた時代…と水ダウ

時代劇コント~カンカラ劇場~ [DVD] カンカラ Amazon 2024年4月3日放送の『水曜日のダウンタウン』を見ていたときのことである。企画内容に大笑いしながらSNSをチェックしていると、「“カンカラ”が出ている」というつぶやきを発見した。この日、放送されてい…

芸人とブロックについて今の時点で思うこと

SNSで芸人からブロックされていることがある。こちらが事前に迂闊にも無礼なことを言っていた場合は「私の発言に対して不快感を覚えたのだろう」と納得できるのだが、あまり言及したことのない芸人や、ネタを評価していて一度も批判したことのない芸人からブ…

コントのリアリティについて

爆笑オンエアバトル ホーム・チーム [DVD] ホーム・チーム Amazon コントのリアリティ(現実性)について考えるときに、いつも思い出す人たちがいる。かつてマセキ芸能社に所属していたお笑いコンビ、ホーム・チームである。彼らのネタに『小田急線(急行)…

無題

ハイツ友の会、解散。 才能があり、華があり、将来を有望視されていたコンビの解散は、多くのお笑いファンに衝撃を与えた。もっとも予兆はあった。四月以降の事務所ライブにおいて、ハイツ友の会の名前が微塵も見受けられなかったのである。二人の主戦場が関…

賞レースの「ヤラセ」の声について思うこと。

『M-1グランプリ』や『キングオブコント』のように大規模な賞レースの結果を受けて、「ヤラセだ!」と声高に叫ぶ人たちがいる。正直なところ、内部の人間でもない限り、賞レースの結果が「ヤラセか」「ヤラセじゃないか」を知ることは出来ないので、その正否…

コント人間二十年

東京03が結成二十周年を記念したBlu-rayボックスをリリースするという。 ディスクは全22枚組で、過去の単独ライブの映像をまとめたものになっているそうだ。それらの中には、単体ではソフト化されていない第二回単独ライブ『trio de sunshine』、現在は入手…

DVDの特典映像なんて、こんなんなんぼあってもいいですからね!

ウエストランド第3回単独ライブ「FANG!」 (DVD) ウエストランド Amazon 先日、リリースされたばかりのウエストランドの新作が、ちょっとだけ注目を集めている。M-1優勝後に開催された単独ライブの模様を収めている本編が75分であるのに対し、特典映像が162分…

2024年4月のリリース予定

いつもお世話になっております。すが家しのぶです。3月末ということで、通常であれば来月である4月の気になるリリース情報を公開するところなのですが、今の時点で気になる作品を見つけられていません。ザ・ニュースペーパーの新作や、六代目三遊亭円楽師匠…

「おもんない」ってハッシュタグこそ「おもんない」と思ったときの話。

今から三年ほど前に、とある芸人によるテレビ番組内での発言が批判を集めて、SNSで「〇〇おもんない」というハッシュタグがトレンド入りしたことがあった。これについて、当時の私は「番組内での発言に問題があったことと、〇〇が芸人として「おもんない」こ…

地方民が感じた『オンバト』の功績の話

かつて“最もシビアなお笑い番組”というキャッチコピーで知られていたネタ番組『爆笑オンエアバトル』の後継番組『オンバト+』の終了から、今年で十年になるらしい。十年の歳月は伊達じゃない。十年も経ってしまえば、ピッカピカの小学一年生はテッカテカの…

リアルタイムで放送中のテレビドラマを批評することについての自問自答

リアルタイムで放送されているドラマの内容について批判的なコメントを寄せている人をSNSでたまに見かけるのだけれど、まだ物語が終了していない段階で批判するのって、なんかちょっとリスクが高い行為なんじゃないかって気がしているのだけれど、どうなんだ…

マナーかな

先日、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴いていたら、「マナーって、何のために存在しているの?」という話題で盛り上っていた。作業をしながら片手間に聴いていたため、具体的な内容については覚えていないのだが、「エレベーター・エスカレーターの上座下…

伊豆グリッシュマン with ニューヨーク

漫画の単行本を電子書籍で購入している。以前は、紙の本を買い求めていたのだが、自室に置き場が無くなってしまい、切り替えざるを得ない状況になってしまったのである。また、実家の物置に封印されていた、父が過去に集めていた漫画本を処分する手伝いをし…

次のカミナリが出る前に 僕のオセロを全部めくるよ

カミナリのYouTubeチャンネル『カミナリの記録映像【公式】』が相変わらず面白い。 今月は、オセロの日本一を目指しているまなぶが、たくみとともに“オセロ発祥の地”として知られている茨城県水戸市を訪れて、様々な強敵たちと鎬を削る様子が数回にわたって…

The Fool on the BEER

暑い時期になるとビールを飲みたくなる。日頃は缶チューハイやハイボールを愛飲しているのだが、やはり暑さの最中に飲むとなると、否が応でもビールという選択肢になってしまう。太陽がギラギラと照り付けている日中に、全身の毛穴から汗が噴き出している状…

評論 評論 it's all write

何年か前から「お笑い評論家」を名乗っている。過去に書いた文章が“評論”と呼ばれることが多いので、そのように名乗っている。正直なところ、この肩書きに強いこだわりはない。別に「ライター」を自称しても構わないのだが、文章力も読解力もあまり高い方で…

『R-1グランプリ2024』ファーストステージ:真輝志

『青春のナレーション』。青春ドラマの第一話にありがちな主人公のこれからを予見するナレーションに対して、真輝志演じる物語の主人公(高校の新入生)がツッコミを入れるメタ視点の一人コント。音声がボケ役を担い、演者がツッコミ役に徹するという意味で…

鳥よ山よ涙の明よ 灼熱の…ギャルのパンチー

鳥山明逝去。漫画家として、デザイナーとして、数多のクリエイターに多大なる影響を及ぼしてきた氏の早すぎる死は、世界中の人々にショックを与えたことだろう。否、氏に関しては、その存在があまりにも偉大すぎるがあまりに、亡くなったということに対して…