令和時代のお笑い公論

心が壊死する、その前に。

「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭り 実力派芸人大集合スペシャル」(2018年12月21日)

三四郎「漫才:マジ卍」
ハナコ「コント:コインランドリー」
チョコレートプラネット「コント:メンタリスト」
ロバート「コント:人間ドック」
友近「コント:大阪ブロードウェイ」
ナイツ「漫才:いちゃラブ漫才」
東×土田×古坂大魔王「犬(ハナコの変則カバー)」
東京03「コント:同窓会」
オリエンタルラジオ(RADIO FISH)「NEW GOD(feat.May J.)」
中川家「漫才:CEOになりたい・路上教習」
爆笑問題「漫才:今年の漢字貴乃花問題・築地市場最後の日・高輪ゲートウェイ・小説の映画化・人生半分損してる」

司会は爆笑問題小池栄子。ネタごとに出演者に関するゴシップ情報が紹介される。正直、基本的には大した話が出てこないのだが、東京03角田の酒癖の悪さ、爆笑問題田中の後輩芸人に対する奇行が取り上げられていたのには笑った。どんなに凄味に満ちたネタが演じられた後でも、最終的に話題の全てをかっさらってしまうウーチャカという存在……実に恐ろしい。

肝心のネタは、攻めた内容のものが多めで楽しかった。特にロバート以降は混沌としていて、まともなネタが一つもなかった。とりわけ、友近は意味が分からなかった。どうしてミュージカルなのか。どうして大阪なのか。何に対するものなのかは分からなかったが、とにかく悪意に満ち溢れていた。普段は安定の東京03もコミュ障の気持ちをえぐり込むような内容で恐ろしく、普段は安心の中川家も礼二が暴走して剛と二人だけで盛り上がってしまっている珍しいワンシーンを見せていて、なんだかとても真っ当じゃなかった。そんな二組を繋いだオリエンタルラジオに至っては、もう何がなんだか分からない。何が分からないって、クールなショーをお届けしている筈なのに、妙に笑えるところが分からない。なんで笑えるのだろうか。不思議だ。

しかし、最もヤバかったのは、番組ではお馴染みとなっている東貴博(Take2)、土田晃之古坂大魔王によるユニットコント。いつもは懐かしのショートコントを披露している三人だが、今回はなんとハナコキングオブコントの決勝のステージで披露したコント『犬』を思わせるネタを演じていた。最初は後輩のネタを丁寧に再現している様にニヤニヤしていたのだが、中盤でいきなり放り込まれる異分子! 何もかもが台無しになってしまう展開に、ボキャ天世代の意地のようなものが感じられた。いやー、熱かったな。