白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

大園桃子について書いてみよう!

ブログを怠けている。

他に書きたいことがあり、そちらの方にばかり力を注いでいるためである。とはいえ、私の文筆活動の中心は、あくまでも本ブログなので、そこをおざなりにしてしまっているのは宜しくない。

そこで、日曜深夜の寝る直前に、Twitterで募集したお題に沿ったテキストを書いてみようと思い立ち、実行してみたところ、芸人でもバラエティ番組でもない“大園桃子”という題材を押しつけられてしまった。

知らない人のために説明すると、大園桃子とは乃木坂46のメンバーである。1999年生まれの鹿児島県出身。2016年に第三期メンバーオーディションで合格、ステージデビューを果たしている。2017年、シングル『逃げ水』の表題曲センターに選出され、同じくセンターに選ばれた与田祐希とともに初回仕様限定版Aのパッケージを飾っている。……アイドルには詳しくないので、この解説がちゃんと正しい説明に成っているのかどうか、ちょっと不安である。許せ。

どうして大園桃子というお題が与えられたのかというと、私が過去に「乃木坂工事中」を見ながら、彼女に対してTwitterで何度か言及しているためらしい。らしい、という曖昧な表現をしているのは、私がそのことをまったく自覚していなかったためである。しかし、過去のツイートを振り返ってみると、確かに大園桃子に対して言及していることが少なくない。それも、「かわええなあ」などと、鼻の下をだらしなく伸ばしきったようなツイートをしている。実にみっともない。つまり、第三者からの意見を受けて、初めて彼女に対して無意識のうちに好意を抱いていたらしいことが発覚した次第である。なんとも情けない話である。

とはいえ、与えられたお題を無碍に突き返すわけにもいかないので、こうして書き始めている次第である。大変だ。なにせアイドル界隈には詳しくない。ももいろクローバーZPerfumeのアルバムを持ってはいるが、ファンと呼べるほどには肩入れしていない。ももクロのメンバーに関しては名前も危うい。Perfumeは分かる。三人しかいないから。そんな程度の私が書くのであるから、大した内容にはならないことをご理解いただきたい。ハードルを下げるのに必死だと思われるかもしれないが、まさしくその通りである。他ジャンルの話題で炎上なんてしたくない。どうせなら芸人の話題で炎上したい。いや、炎上自体、出来ればご遠慮願いたいところではあるのだが。

私が大園桃子の存在を始めて認識したのは、2017年4月に放送された「乃木坂工事中」の企画【3期生PR大作戦】だったように思う。当時の12福神(フォーメーションの1~2列目のメンバーのこと)が3期生の魅力をアピールする……という内容で、大園のことは高山一実が担当していた。この時、二人は小五から中三まで続けていたという大園の剣道の実力を見せるため、剣道着を着用していた。実に勇ましい姿である。しかし、その服装とは裏腹に、とてつもなく緊張していた大園は、テレビ番組の収録中にも関わらず、今にも泣きそうなほどに声を震わせていたのである。その姿がなんとも可笑しくて、とはいえ、この人は本当にこれからやっていけるのだろうか……と、妙に心配した記憶がある。それがよもやセンターに選ばれようとは。

そんな大園のエピソードで、最も印象に残っているのは、2017年8月に「乃木坂工事中」で放送された企画【Wセンターのことをもっと良く知ろう】での一幕である。『逃げ水』でセンターに選ばれた大園・与田についてもっと知るために、二人のあまり知られていない一面を他のメンバーが紹介するという内容だったのだが、その流れで、二人のことを最もよく知っている母親に電話をつなぐ流れがあったのである。ここで衝撃の事実が発覚するのだ。以下、そのやり取りを書き起こす。

設楽「今回、娘さんが18枚目のシングルで、センターっていうのを聞いたときはどうでした?」

大園・母(電話)「えっ? えっ?」

設楽「はい?」

日村「はい?」

大園・母(電話)「まだ、知らなかった……」

日村「えっ!?」

 ざわつくスタジオ内

設楽「まだ知らなかった!? 大園言ってないの!?」

大園「言ってないです……」

設楽「なんで言わないの!?」

大園・母(電話)「(笑)」

設楽「あっ、あのーっ……ウソでしょ!? もうけっこう前に決まったんですよ!」

大園・母(電話)「えーっ!」

あの手練れのバナナマンがここまで狼狽えるのも珍しい。ちなみに、大園が母親にセンター入りしたことを伝えなかったのは、「テレビで観たら分かるかなと……」「一個のことに対して何百個のことを聞いてくるから」というものだった。無論、そんな言い訳が通るわけもなく、設楽に「完全に反抗期だろ」とツッコまれていたが。なかなかに面白い人材として成長していきそうな予感を漂わせた、強烈な出来事だった(ある種、現代的な行為といえなくもないが)。

そんな大園桃子のことを、皆さんも良かったら覚えておいてください。

じゃあ私は寝ます。おやすみ。