令和元年の視聴覚室

平静を装いながら突き進め。

「爆笑!スライダー」(2018年10月15日放送)

【1st stage】
レイザーラモンRG細川たかしのトリセツ」(12票)
★丸山礼「モノマネ:私、土屋太鳳」(22票)
やさしいズ「コント:独特な声」(16票)

【2nd stage】
ナイチンゲールダンス「漫才:ガラパゴス体操」(15票)
笑い飯 西田「X JAPANのPATAクイズ」(12票)
★丸山礼(一勝)「コント:お笑いライブの裏方スタッフ」(23票)

【3rd stage】
★チョコレートプラネット「コント:IKKOと狂言アンパンマン」(35票)
ハッピー遠藤「ハッピーなショートコント」(1票)
丸山礼(二勝)「コント:大阪のお祭りで店番をしているギャル」(14票)

【4th stage】
街裏ぴんく「漫談:アッコにおまかせ!のゲスト」(9票)
まちむすめ「女の子はオシャレをサボれない」(7票)
★チョコレートプラネット(一勝)「コント:鼻を高くする整形手術」(34票)

【5th stage】
金属バット「漫才:自分の等身大の人形ラジコン」(6票)
阿佐ヶ谷姉妹「いるいる、こんなおばさん」(14票)
★チョコレートプラネット(二勝)「ドクロのセンターマイク」(30票)

【6th stage】
天竺鼠「漫才:マナー」(28票)
ギフト☆矢野「もののまね」(7票)
吉住「コント:意識高い友人の手術」(15票)

【7th stage】
ピー山ピー之助「正体を隠して自己紹介」(10票)
レッドガオ「EXILE風ショートコント」(12票)
天竺鼠(一勝)「天竺鼠のショートコント」(28票)

MCは伊達みきおサンドウィッチマン)と後藤輝基フットボールアワー)。ゲストに朝日奈央福地桃子。ショートネタで三組の芸人が競い合い、三回勝ち抜いたユニットには金一封が贈呈される。

いわゆるバトル形式の番組だが、放送時間の短さやルールの粗さ(天竺鼠が二回勝ち抜きで番組終了となった点とか)、“金一封”と金額を明示しない賞金などを思うと、単純に若手芸人のネタを見せるためだけに作られた便宜上のシステムという印象を受けた。事実、それぞれの芸人たちの、それほど知られていない側面を上手くアピールできたのではないかと。

個人的に印象に残っているのは、まちむすめとピー山ピー之助。

まちむすめはサンミュージック所属の女性コンビで、お笑い芸人特有の「ちゃんと笑わせようとする」雰囲気がまったく感じられず、その文脈の外に居るような佇まいがなんだか不思議と面白かった。なんでも、ベッキーに憧れてタレントを目指していたところを、事務所にコンビを組むように勧められ、なんとなしにお笑い活動を始めたらしい。お笑い好きな人たちからバカにされそうな雰囲気が凄まじいが、何かがきっかけで爆発しそうな予感も残している。なんだか気になる。

ピー山ピー之助はブラック企業として知られているとある芸能事務所に所属しているピン芸人だ。目元を黒いラインで隠し、音声も加工した、報道ドキュメンタリーに出演している事件関係者を思わせる見た目でネタを披露する様は、まるでバカリズムのコントに登場するキャラクターである。しかし、どうも彼は、このスタイルを芸風として貫いているらしい。なんと制限された芸風か。一本目のネタはなかなかに面白かったが、もしも二本目を披露するという事態になった場合、どのようなネタを演じていたのだろう。とても気になる。

無論、金属バット、街裏ぴんく、吉住など、その実力がネット上のお笑いマニアの間で轟いている芸人たちのネタも面白かった。特に金属バットと街裏ぴんくはスライダーに落とされた後のリアクションも上々で、これを機に、他の番組にも呼ばれることを期待したい。

ちなみに同番組は10月29日までTVerで視聴可能。是非。