白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「キングオブコント2018」(2018年9月22日)

【司会】
浜田雅功ダウンタウン
葵わかな

【審査員】
設楽統(バナナマン
日村勇紀バナナマン
三村マサカズ(さまぁ~ず)
大竹一樹(さまぁ~ず)
松本人志ダウンタウン

【大会アンバサダー】
池田美優(みちょぱ)
小峠英二(バイきんぐ)
西村瑞樹(バイきんぐ)

【1stステージ】

やさしいズ(一回戦10位)

「爆弾」。十年かけて開発したシステムの権利を奪った会社に復讐するため、社内に爆弾を仕掛けた社員(佐伯)が今まさに爆破しようという時に、チャラいノリの清掃バイト(タイ)と遭遇してしまう。シリアスな演技の佐伯とチャラいキャラクターを崩さないタイの喋りのトーンの差異が笑いを生み出している。しかし、佐伯の演技があまりにも激しすぎて、違和感が……と感じていたところで「劇団?」と自己言及的なツッコミが入れられる絶妙なバランス感も良い。この他、「聞いてるから泣いてんのよ」「手先ワクワクさんじゃん」「実家、公文?」など、佐伯の言動に対するタイの台詞がいちいち面白い。ただ、爆弾がタイによって解体されたことが明かされて、それまでコント全体に漂っていた緊張感がプッツリと切れてしまい、悪い意味で空気が淀んでしまったように感じた。その割に、明確に着地点の決まっていないオチだったので、なんだか後味がスッキリしなかった。佐伯に箒を渡すくだりの急な小道具ボケを思うに、本来のネタ時間を無理矢理に引き伸ばしたのかもしれない。

 

マヂカルラブリー(一回戦7位)

「傘泥棒」。コンビニを出た青年(村上)が、傘置き場に挿した自分のビニール傘が分からなくなったので、かき分けて探していると、その様子を見ていた初老の男性(野田)から傘泥棒と疑われてしまうのだが……。傘泥棒と疑われ、その場を離れるたびに、時間がループしてしまう……というSF的な設定がとても魅力的。何年か前の決勝戦で披露された、しずるの『能力者』を思い出した。しかし、設定の良さに甘んじてもいない。それが特に表れているのが、何も変化に築いていないと思われていた野田が実は違和感に気付いていたけれど怖くて気付いていないフリをしていた……と告白するシーン。このシーンがあることで、これまでの理不尽にも見える展開に、きちんと理由が生じて、突如として人間臭さが沸き出してくる。しかし、ここで油断させておいて、あのオチに至るのだからたまらない。良い不条理コントだ。ただ、こういうコントを観ると、どうしても先駆者である天竺鼠のことを思い出してしまう。そして、天竺鼠と比べると、もうちょっと全体的に肉付けがあっても良かったんじゃないかという気がしてしまう。

 

ハナコ(一回戦3位)

室内犬」。飼い主(秋山)の帰宅に興奮する犬のジョン(岡部)だったが、遅れてやってきた飼い主の友人(菊田)に対しては警戒心をむき出しに……。飼い犬を擬人化し、その心情を言語化させ、「飼い犬あるある」を演じてみせたコント。犬の台詞の妙な人間臭さ、犬の性質と犬を演じている岡部のビジュアルのギャップが笑いに転換されている。とにかく岡部演じる犬の再現性の高さが素晴らしい。冒頭、何もせずにぼーっとしていた犬が、観客にも視聴者にも分からない気配を察知して、急速にテンションが上がっていくくだりで、早々に心を掴まれてしまった。そして、犬をリアルに演じているからこそ、より強烈に岡部そのものとのギャップが表れて、笑いになっていく。また、ちょっとした所作に対するこだわりが見えるのも好印象。例えば、飼い主からジャーキーを貰うとき、片膝を立てているところを注意されている場面は、あまりにも繊細すぎて笑った。終盤、ちょっと切ない雰囲気になりそうなところを、「やられた……」の一言で笑いに変えていたのも見事。

 

さらば青春の光(一回戦4位)

「予備校」。頭に鉢巻を撒いて、生徒たちを怒鳴りつけながら懸命に鼓舞している教師(森田)だったが、一通り話を終えたところで、何故かその場に控えていた別の教師(東ブクロ)に後を任せて、教室を出ていってしまい……。『さらば青春の光単独公演『会心の一撃』』に収録されているコント。基本的には熱血指導の予備校教師が言いそうなことを言っているだけなのだが、それを言っている当人が教師でもなんでもない「鼓舞するだけの人」……という設定の歪みが、笑いに昇華されている。そのため、最初はあるあるネタとして笑えたピラミッドのくだりが、その人の数少ない鼓舞のレパートリーとして笑えるようになっていく。この格下の人間を蔑むような底意地の悪さ。揺るぎない悪意に満ち溢れている。この繰り返しに飽き始めてきたところで挟み込まれるスフィンクス、そして鼓舞する人の頭の悪さを証明してしまう福沢諭吉(正しくは野口英世の名言)の名言のくだりが絶妙に挟み込まれる。一つ、残念なところがあったとすれば、終盤で鼓舞する人が複雑な心境を抑えながら「オレに興味を持ったヤツはここ!」と叫ぶシーンで、感情を込め過ぎているところだろうか。あそこはしれっと言った方が、オチの「たくましいなあ」が活きたような気もする。あくまで結果論だが。あと、なんとなく流れで本文に書きそびれてしまったが、森田が教室を出ていった後の速度も面白かった。あの妙なゆったり感。

 

■だーりんず(一回戦8位)

「奢り」。居酒屋で会計を済ませようとしたところ、後輩たちが飲んでいるところを目撃した先輩サラリーマン(松本)が、店員(小田)に頼んで彼らの代金も支払ってあげようとするのだが、店員にその意図が上手く通じない。芸能人の武勇伝にありがちな「こっそり後輩に奢る」シチュエーションを再現しようとして、なかなか上手くいかない様子を描いたコメディ色の強いコント。「こっそり後輩に奢るシチュエーションが店員に通じない」「奢りたいのに来たばかりなので代金がまだ安い」「全てを理解した店員が余計なことをし始める」「余計なことをしたために無関係な人が絡んでくる」と、上手くいかない状況が綺麗に転がっている。また、「かっこつけ払い」「パニックペイ」など、しれっと挟み込まれるフレーズが絶妙に面白い。ほんのりハートフルなオチも好み。それでも点数が低いのは、キングオブコントにおいてこういう中年のペーソス感漂うタイプのコメディが求められていないからなのだろうか。個人的には、いぶし銀な良いコントだったように思う。

 

■チョコレートプラネット(一回戦1位)

「監禁」。怪しげな装置をつけられて椅子に座らされているところで目が覚めた男(松尾)は、目の前のモニターに映し出されている仮面の男(長田)が何を語ろうとも、決して質問することを止めようとしない。ホラー映画のような展開を想定している仮面の男に対し、あまりにもバカ過ぎて人の言うことをまったく聞こうとしない監禁した男のコントロールの利かなさだけで最後まで突っ走っているコント。基本的な構造は一貫しているのに、最後までそれを飽きさせずに見せられるバリエーションの豊富さに感心させられる。とはいえ、最初のボケがハマらなければ、最後までハマらないままに終わっていた可能性もあったリスクの高いネタだったように思う。ここでよくぞハメられたものだ。知らない装置を装着して苦しんでいるところを、思わず仮面を外して確認しようとするくだりが好き。

 

GAG(一回戦8位)

「居酒屋の美人社員」。ホールでバイトしているという親友(坂本)についていった高校生(福井)が、実は坂本が居酒屋のホールでバイトをしていること、そのバイト先の女性社員(宮戸)に恋していることを知る。酸いも甘いも噛み分けてきた女性社員に弄ばれる無垢で純粋な高校生のやり取りを、第三者である福井が独特な表現で解説するスタイルのコント。この解説が笑いに転換されている。「ただもんじゃない下着の出方しとんぞ!」「諦めない大切さをここで学ぶとは……」「サイテーでサイコーのゲームやでぇ!!!」「コイツらオススメの映画、絶対おもんない」など、基本的にはフレーズそのものの面白さよりも福井の感情を込めた言い回しに重点を置いており、笑わせながらもコントの世界観を補強するものとなっている。正直、笑いの打力や打率という意味では、他のコント師よりも弱くて少ない印象を残したが、未熟な高校生が年上の女性に転がされるシチュエーションのストーリー性がとても魅力的で、その点においては、他のコントの追随を許していなかったようにも思う。点数は芳しくなかったが、こういうコントが評価される場があっても良い。

 

わらふぢなるお(一回戦2位)

「カラ質問」。コンビニに新しく入ったばかりの新人バイト・いしわたくん(ふぢわら)は、どうでもいい“カラ質問”ばかり聞いてくるタイプの人間で、彼を指導する店長(口笛なるお)も次第にイライラし始めて……。「店長の発言に対し、いしわたくんがカラ質問を返す」というシステムを軸に構成されたコント。いしわたくんの“カラ質問”ぶりを三段階に分けて見せたところで、店長がいしわたくんに質問するくだりで観客に「カラ質問」という概念を認識させ、「カラ質問」の内容をより悪化。そこから「アルバイト以外のバイト」で質問オンリーの展開から脱却、カラ質問の内容の意外性で笑いを起こしていく。そして「ケンカですか?」「ザ・クエスチョンマンか?」と切り口を変える。個人的には、このパートでの「巡査長ですか?」というカラ質問がかなり好きだ。こうして、いしわたくんのダメさを存分に見せつけたところに接客の練習のくだりをぶつけ、その意外性から大爆笑を巻き起こす。なかなかに練り上げられた構成だ。ただ、なによりも衝撃的なのは、あのオチの演出。どういう意図なのか分からないが、なんだかサイコホラーのようなオチだった。ウケとは関係無いけれど、なんか好きだったな。

 

■ロビンフット(一回戦5位)

「結婚相手の年齢」。38歳の息子(おぐ)の結婚を祝っている67歳の父親(マー坊)だったが、話を聞いていると、息子が彼女の正確な年齢を知らず、ただ「戌年」ということしか教わっていないことが分かり……。結婚相手の年齢を巡って巻き起こる親子の騒動を描いたコント。前半は、息子の発言を元に、結婚相手の年齢を探っていくパート。「戌年」であることを足掛かりにしているため、ちょっとした情報から導き出される恋人の年齢が一気に変わってしまう様がたまらなく面白い。「荒井由実松任谷由実」「ワンちゃん・王貞治」「チョーさん・長嶋茂雄」など、有名人の使い方も絶妙だ。後半パートは、結婚相手の年齢が確定し、高齢者であることが分かっても息子が結婚を決意するくだり。前半パートほどの熱量は無いが、「70歳じゃないならいい!」というよく分からない理由で突き進もうとする息子のがむしゃらぶりが可笑しい。対して、冷静になった父親のツッコミも面白くて、とりわけ東京オリンピックのくだりは笑った。早生まれオチも渋い。年齢で結婚相手の是非を決めるという設定は現代的ではないような気もするが、とはいえ面白かった。ただ一点だけ気になったのは、終盤で流れた曲が松任谷由実時代の楽曲『春よ、来い』だったこと。そこは荒井由実じゃないのか。

 

■ザ・ギース(一回戦6位)

サイコメトラー」。知り合いの刑事(高佐)から殺人事件の現場に呼び出された高校生(尾関)は、物に残された思念を読み取る“サイコメトリー”という特殊な能力の持ち主だった。サイコメトリー能力によって、殺人事件の犯人……ではなく、作り手の姿が見えてしまう……というボケを軸に構成されたコント。表現方法はまったく異なっているが、一定のシステムに固執しているという意味では、先のわらふぢなるおのコントに似ているといえるのかもしれない。ただ、提示したシステムの魅力を様々な手法で見せつけていたわらふぢなるおのコントに対し、ザ・ギースのコントはシステムそのものの魅力よりもシステムを取り入れた全体の構成に特化していた。この辺り、それぞれのコントに対する向き合い方の違いが表れているように思う。わらふぢなるおは笑いの量を重視し、ザ・ギースはコントの質を重視している、とでもいうのだろうか。とはいえ、ザ・ギースのコントが笑いの点で劣っていたわけではなく、終盤の真犯人ともみくちゃになって意図せずとしてサイコメトリーが発動してしまうくだりはとてつもなく面白かった。個人的には一回戦で一番好きなコントだった。GAGと同様、こういうコントが評価される場もあってほしい。

 

【ファイナルステージ】

ハナコ(総合1位・優勝)

「砂浜」。砂浜で戯れている高校生カップル。「私のこと捕まえて」と言って駆け出した彼女(岡部)を追って、彼氏(秋山)も駆け出したのだが、そのスピードについていくことが出来ず……。波の音。スカートをたくし上げて波と戯れる少女。少女を海へと押し出そうとする少年。そんな少年の行為を諭すように、「あ、こらっ。もう」と言いつつも、流れで彼の背中にギュッと捕まる少女。そこには余計なものが何もない。これから始まるコントの導入シーンとは思えないほどに、煌びやかに美しい青春のワンシーンである。しかし、だからこそ、この後に始まる彼女の謎の逃走ぶりがギャップとなって、大きな笑いに転換される。コントの構造そのものはあまりにもシンプルだ。本来、すぐさま彼氏に捕まえられるであろうシチュエーションにも関わらず、徹底的に全力を尽くして逃走する。それ以上でも以下でもない。それでも、あくまで「彼氏と彼女の追っかけっこ」という設定は崩さない。立ち止まっている彼氏の後ろを横切ったり、フェイントをかけたり、謎の女性が身代わりになったり、多種多様の手段を取ってはいたものの、完全に非現実的なところにまでは至っていない。だからこそ、山崎まさよしの楽曲を経て、彼女の「キスして……」に至るまでの流れが、まったく逸脱していない。これはあくまで、若いカップルの追っかけっこでしかないことを、最後の最後で再認識させられる。そこで、あのオチ。完璧である。見事である。恐るべし完成度である。

 

わらふぢなるお(総合2位)

「特殊能力」。チンピラ(口笛なるお)に肩がぶつかったことで絡まれているサラリーマン(ふぢわら)には特殊能力があった!のだが……。「不思議だけれど役に立たない超能力」というテーマの大喜利回答のようなボケが次々に繰り出されるコント。ボケの一つ一つは確かに面白いし、それらに対するツッコミもキレイに決まっているのだが、ファーストステージで披露されたコントの緻密な構成を見せつけられた後だと、それらの一貫性の無さに物足りなさを感じてしまう。恐らく、その点を考慮して、終盤で特殊能力が一気に発動される展開にしたのだろうが、爆発するところまでは至らなかったように思う。……ただ、先のハナコのコントが無ければ、もっとウケていたかもしれない。とてつもなく地味なオチはけっこう好き。

 

■チョコレートプラネット(総合3位)

「意識高い系棟梁」。意識高い系棟梁(長田)が若い職人(松尾)の作業をきっちりと指導する。様々な小道具を駆使する展開は楽しいが、終始一貫してコントの世界観に浸ることは出来なかった。思うに、「意識高い系棟梁」をどのように見ればいいのか、上手く理解できなかったためだろう。序盤、【マックを定規代わりにして図面を引く】というボケから、視聴者はこのコントにおける棟梁を「“意識高い系”が使いがちなアイテムを本来とは違った方法で使いこなしている」キャラクターなのだと想定するだろう。しかし、この後に登場する【カンナのアプリ】【充電器型メジャー】【キーボード型のこぎり】といったアイテムは、大工仕事に求められることを前提にはっきりと改造されている。ここで視聴者に認識の歪みが生じる。実在する道具を誤って使いこなすことと、実在する道具を模した新道具を使いこなすことは、まるで意味合いが変わってしまうからだ。例えるなら、絶妙な角度から日常を切り取る“あるあるネタ”の流れで、何の説明もなく創作性の高い“一発ギャグ”が放り込まれるようなものである。……この例え、上手く伝わるだろうか。ただ、この更に後に登場する【グリーンスムージー】【ブルートゥース】【チアシード】は、マックと同様に実在する道具をそのまま利用している展開に戻っている。ここでまた視聴者は混乱する。結果、どこで笑えばいいのかを無意識に判断する前に、コントが終わってしまうという事態に陥るわけである。要するに構成の失敗だ。せめて、創作性の高いアイテムを使うタイミングをもっと遅らせていれば、もうちょっとマシになっていたのでは。あくまで結果論だが。

 

【総評】

「事前にファイナリストを公開しない」という策略が功を奏したのか、視聴率は前年よりも上がっていたらしい。ひとまずは良かったというべきところだろうか。数字が良くなければ、そもそも大会自体を開催することが出来なくなってしまう。喜ぶべきだろう。とはいえ代償は大きい。ファイナリストに選ばれた芸人、また、ファイナリストに選ばれなかった芸人が、そのことをファンに報告することの出来ない辛さは計り知れない。大会中にも、さらば青春の光東ブクロが大会当日に行われる弟の結婚式に行けない理由を説明できなかった話をしていた。多かれ少なかれ、同様の事態が各所で起きていることは容易に想像できる。なので、今回の結果を受けて、安易に「来年もやろう!」というわけにはいかないと思うのだが……どうだろう。

それはそうとして、大会そのものは非常に面白かった。一回戦はどのコンビも面白くて、それぞれにそれぞれの魅力を上手く発揮していたように思う。個人的に大好きだったのはザ・ギースのネタ。「サイコメトラー」という設定から、物の職人たちの思いを読み取って、まるで工場見学のような映像が流れ続ける……なんて展開、どんな生活を送っていれば思いつくのか。でも、優勝したハナコには、何の文句のつけようもない。スゴかったな。以前、「にちようチャップリン」で披露していたカレー屋のコントも面白かったけど、それよりもずっとパワーアップしていて、圧巻だった。特に二本目のネタは本当にサイコーだった。あんなにも笑えるのに、青春の甘酸っぱさもちょっとだけ残ってるっていう憎たらしさ。さっきまで犬の格好していた岡部が、ちゃんと女子に見えるんだよなあ。スゴいよなあ。

良かったといえば、観客のリアクションも良かった。例年、ちょっと血が映ったり、ちょっと恐い展開になったりして、悲鳴を上げる観客に辟易していたけど、今回はそういうお客さんがいなかった。ザ・ギースのコントとか、けっこうエゲつない映像が映し出されていたから、これはお客さん引いちゃうんじゃないかとビクビクしていたけれど、そういったリアクションは殆ど聞こえてこなかった。有り難いこってす。有り難いといえばネタ時間。2009年以降、ずっと四分だったネタ時間が今年は五分に拡大されていたんだけれど、どれだけの視聴者が気付いただろう? このおかげで、芸人たちもだいぶ気が楽になったようで、無理矢理に編集された跡の見えるネタは一本もなかった。本当に有り難ぇよなあ。ただ、その弊害として、ファイナルステージに上がれるユニットが五組から三組に変更されてしまったことは、なかなか甘受しづらい。過去大会通りのルールなら、二本目のネタも披露できた筈のさらば青春の光とロビンフット……なんとも惜しい。今回、点数が僅差だっただけに、余計に……うーむ……。

と、まだまだ課題の残る結果にはなったけれども、いやあ……面白かったな! また来年!