土曜深夜の視聴覚室

Saturday midnight audio-visual room.

「THE MANZAI 2017」(2017年12月17日)

NON STYLE「ヒーローインタビュー」

 最高顧問ビートたけし開会宣言

フットボールアワー「道案内」

とろサーモン「万引きGメン」

トレンディエンジェル「流行語」

千鳥「好きな娘の前でカッコつけたい」

テンダラー勝利者インタビュー」

サンドウィッチマン「家庭訪問」

タカアンドトシ「突撃インタビュー」

矢野・兵動「新幹線」

キャイ~ン「セクハラ/アルハラ/カラオケハラスメント」

銀シャリ「子どもの頃の遊び/ピアノ」

海原やすよ ともこ「大阪と東京の違い」

 プレ:流れ星「お祭り」

 プレ:和牛「牧場デート」

 プレ:ジャルジャル「決めポーズ」

ナイツ「新スタイル」

博多 華丸・大吉「名言を残したい」

おぎやはぎ「グルメレポーター」

パンクブーブー「驚かせてしゃっくりを止める」

ウーマンラッシュアワー福井県の話/愛さえあれば」

ハマカーン「意見を合わせたい」

笑い飯「昔話にハエ」

チュートリアル「炊飯器」

中川家「温泉の従業員」

爆笑問題紅白歌合戦/流行語/AI/日馬富士の暴行問題/AbemaTV」

とりあえず言わせてほしい。プレマスターズシステムいらないだろ! まだまだ名前の知られていないウエストランドやAマッソ、霜降り明星トットあたりが予選を受けさせられるのはかろうじて分かるけれど、既にテレビで売れっ子の尼神インターや三四郎ジャルジャルM-1ファイナリストのカミナリや和牛を同様に扱うのはどうにも納得できない。特にフジテレビの特番「笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI」王者であるタイムマシーン3号とミキは、むしろここで出すことで、自社ブランドとしての強みをアピールできると思うのだが。大会に権威付けしたい気持ちがあるのだろうが、それにしても、色々とヘタを打ち過ぎではないだろうか。いやホント。

印象に残っているのは、M-1優勝直後ということもあって脂が乗りまくっていたとろサーモン、センスよりもバカバカしさを強調することでよりポップになっていた千鳥、バカバカしい下ネタで一気に駆け抜けたタカアンドトシ、『トムとジェリー』ギャグの連発する力技で観客の笑いをもぎ取った流れ星、自己紹介ギャグの押し合いへし合いぶりの意味の無さがたまらなかったジャルジャル、フォーマットで売れた芸人として現代の漫才を自己流に再構築したナイツ、まさかの完全新作漫才コントを見せつけたおぎやはぎ。どのコンビもサイコーにバカバカしく、面白かった!

……そして、自身の芸風を社会問題を切り取る漫才へと上手く改変してみせたウーマンラッシュアワー。見事だった。正直、漫才のクオリティとして見ると、まだまだ完成度は高くない。村本自身の生まれ故郷である福井県の現状を訴えかけた前半パートではシャープな視点が見られたが、日本全体の問題について訴えかける後半パートはただただ運動家の青年によるシュプレヒコールの域を出ていなかった。とはいえ、これはあくまで発展途上。あえて強く否定することはない。これからの進展を期待したい。

ただ、文化人と呼ばれているような人たちが、この漫才をむやみやたらに絶賛されている姿を見ていると、「この人たちは社会を切っているという行為、とりわけ“日本の真実”とかいう代物を大衆の面前に晒している行為だけを評価しているのではないだろうか……」と、なんともいえない気持ちになる。かつて、同じような人たちが、爆笑問題が出てきたときに同じようなことを言っていたんだろうな。まあ、別にええねんけど……。

しかし、こういう風刺ネタが出た回に、ますだおかだの不在は残念。