白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

「R-1ぐらんぷり2017」(2017年2月28日)感想文。

【予選Aブロック】

「トランプ漫談」。トランプ大統領に扮したRGが、かろうじて理解できる程度の英語を駆使した演説を披露する。大統領らしからぬ庶民的な視野と、そこから生み出される話の中身の無さが笑いの肝となっている。とはいえ、「アロンアルファで指をくっつける」「ドラッグストアのワゴンセール」などの“あるあるネタ”を随所に配置、明確な笑いどころを用意しているあたりに、RGの計算が伺える。また、新宿区民・渋谷区民、静岡県民に対する偏見混じりの話を始めるところに、元ネタを準拠する姿勢を感じさせられた。オチは徹底的にバカバカしく。余裕たっぷりな中に本気を垣間見せている……という意味で、往年の友近を彷彿と。

「ママチャリ」。三人の子どもたちと一匹の犬を引き連れてママチャリに乗っている母親が、おばあちゃんの家へと向かう道中を描いたコント。三人の子どもたちを一台のママチャリに乗せて運転しているという画は百点。どういうコントなのか、どういうことが起きるのか、この絵面だけで理解させてくれる。それなのに、肝心の内容がところどころ粗い。例えば「ペットのコロ」の存在。要らないだろう。年齢に差のある子どもたちを三人も引き連れているのだから、それだけで十二分に母親の手不足は伝わってくる。その存在は単なるコント的な味付けにしか見えず、現実味のあるキャラクター作りに定評がある横澤の世界観にはそぐわない。その意味では、公園のくだりも勿体無い。幼稚園生の子どもを公園に連れていっている間、小学生の娘がじっと無言で待っている……というのはおかしいだろう。そういった細かい粗が重なって、このコントの魅力をとても削いでしまったような印象を残した。実に勿体無い。あと、これは根本的な問題として、こういったドタバタシチュエーションにおいて、横澤の甲高い声質は不向きなような気がする。ところどころ、正確に聞き取ることが出来ず、笑いそびれてしまった。

「どちらからも聞こえてきそう」。“ことば研究家”を自称する三浦マイルドが、二つの異なるシチュエーションから聞こえてきそうな言葉を紹介する。それぞれのシチュエーションで共通して使われている言葉(例えば、「高校野球/コンパ」における「ゲーム」「ストライク」「送る」など)同士を上手に掛け合わせることで発生する歪みを笑いに昇華している。これだけでも相当に面白いのだが、法則性を理解させてから、ちょっとずつ台詞を片方のシチュエーションへと偏らせていく構成も上手い。丁寧な言葉の奥にアウトロー感を見せていた「学習塾/ぼったくりバー」から、アウトローな言い回しからギャップのあるシチュエーションを想起させる「育毛サロン/暴走族」「保育園/任侠映画」へと転換する、この面白さ。実に素晴らしかった……のだが、一点だけ致命的なミスが。ネタとネタの間の繋ぎ部分で、こちらにはっきりと伝わってくるほどに焦りの色が見えている。このため、ネタよりも三浦の必死さの方に意識が向かってしまい、本来の面白さを楽しみ切れなかった。恐らく、短い時間にネタを出来るだけ詰め込もうとした結果、そのような事態を招いてしまったのだろう。しかし、それでネタの良さを打ち消してしまっては、元も子もない。こちらも実に勿体無かった。

となりのトトロ」。二時間の映画『となりのトトロ』を池崎なりにアレンジして、一分でお届け。おしゃれなコントを思わせる導入からの「来ましたよーっ! 大声コンテスト決勝!」だけなら満点。肝心のネタについては、『となりのトトロ』のストーリーを誰もが知っていることを前提としていて、やや不親切な印象を受けた。あと、ところどころで、あんまり伝わっていないシーンがあったのも引っ掛かった。「まっくろくろすけ」を潰したら「とうもころし」になったところ、どれだけの人が正確に意図を理解できたのだろうか(本来は、一気にストーリーを短縮したことが笑いどころなのだろう)。ただ、ギャグの切れ味は鋭く、リミッター解除のくだりの「俺のチクビがモンゴル相撲! なんでもない!オーケーーーーイ!」には笑った。

【審査結果】

レイザーラモンRG:0票

横澤夏子:3票(お茶の間2票・清水1票)

三浦マイルド:8票(お茶の間1票・文枝2票・関根1票・ヒロミ2票・板尾2票)

サンシャイン池崎:10票(お茶の間3票・文枝1票・関根2票・清水2票・ヒロミ1票・板尾1票)

 

サンシャイン池崎がファイナルステージ進出。

 

【予選Bブロック】

「自然」。清純派女優のような衣装を身にまとったゆりやんが、自然と戯れながら一言ネタを淡々と繰り出していく。当人にまったく似つかわしくないシチュエーションで、毒舌混じりの一言ネタを繰り出していくスタイルは、彼女が「R-1ぐらんぷり2015」で披露していた『スピーチ』を彷彿とさせる。ただ、『スピーチ』に比べて、今回のネタは意外性という点で、やや印象が弱まってしまったように思う。『スピーチ』は、野暮ったいビジュアルのゆりやんが流暢に喋る英語の中に、しれっと日本語の一言ネタを織り交ぜるという、二重の構造になっていた。だが、今回のネタは、野暮ったいビジュアルのゆりやんが、清純派女優に扮して一言ネタを口にするというシンプルな構造になっている。かといって、肝心のネタが強まっているようでもない。以前と同様にキレ味は抜群だが、中盤から「ヤンキー」にターゲットを絞ったことで、本来の自由度を自ら押さえ込んでしまったような。社会から外れたヤンキーなんて、常識的な観点からいえば、ツッコミどころ満載で当然なのである。そこに独自の価値観で切り込んだとしても、如何せん意外性が足りない。ただ、最後の台詞には、なにかグッとくるものがあった。「人には人の、尿酸値」。

「なんとなくジブリのヒロインっぽい女の子が大阪に行ったら」。サンシャイン池崎と同様、ジブリの映画を前提としたネタだが、純朴な少女と大阪のディープな文化を掛け合わせることで笑いを生み出しているため、さほどジブリに詳しくなくても楽しめるように出来ている。それでいて、ジブリ映画を知っている人ならば、反射的に笑ってしまわざるを得ないシーンも多く引用されていて(「ナウシカ」「ラピュタ」「トトロ」「千と千尋」は確認できた)、いわゆる有名アニメをテーマにしたネタとしては満点に近い出来なのでは。バランス面でいえば、当初、大阪文化を感動という名のツッコミでディスっていた少女が、純朴過ぎてヤバいレベルの人間だと分かるようにすぐさま視点を切り替えたのも上手かった。このネタの軸は大阪ディスではなく、あくまでも大阪とジブリのヒロインっぽい女の子の対比なのである。それに加え、ありとあらゆる感情を封じ込めた棒読みの「ふしぎー」の、絶妙な三段階活用。お見事。

「歴史の授業」。代行で歴史の授業を受け持つことになった中学教師が「大化の改新」について教えようとするのだが、蘇我氏物部氏の争いに対し、全ての生徒が哀しい気持ちに包み込まれて……。とにかく「大化の改新を悲しむ」という着眼点が素晴らしい。いや、リアクションとしては、何も間違っていないのである。確かに、教科書の上で語られている歴史はどうも他人事で空々しいが、そこで起きているのは凄惨な事件だ。そこで人が人を殺し、人が人に殺されているのは事実なのである。本来ならば、そういう気持ちを大事にしていくべきなのである。だが、現実問題として、歴史上の事件を一つ一つ噛み締めていたら、授業はまったく先に進めない。だからこそ、ルシファー吉岡演じる歴史教師は、大化の改新で起きたことについて悲しむ生徒たちのことを否定せず、「もう少し歴史と距離を置こう!」と訴えかける。このバランス感がとてもいい。素敵だと思う。更に繰り出される「こんなんじゃ信長ンとこ耐えらんないよ!」もいい。素晴らしい。ただ、短い。あまりにも短い。気持ちは理解できる。コントの世界観を大事に、たっぷりと間合いを取る必要があったのだろう。だが、それにしても、展開が無さすぎる。この素晴らしい着眼点を、更に面白くさせてくれる展開があった筈なのだ。それが無いから、単なる説明で終わってしまっている。実に勿体無い。

「占い師」。アジア系のカード占い師に扮した紺野ぶるまが様々な人たちを占っていく。占われている人たちの持っている要素から導き出される偏見混じりの推察と、そこから芋づる式に引き出される更なる偏見が笑いを生み出しているコントである。こういうスタイルのネタは、根拠が曖昧でも言わんとしていることは理解できるというニュアンスを観客に伝える必要性があるのだが、紺野の場合、それを上手く成立させられていなかったように思えた。恐らく、二人目に占われたモデルのくだりで、他のネタよりも明確な根拠を示したことでネタの焦点がブレてしまったためだろう。或いは……先のルシファー吉岡が「優しすぎるが故の暴力性」を描いたコントを演じていたことを受けて、こういった偏見ネタが「古い」と認識されてしまったのかもしれない。とはいえ、細かい対称を細かい角度から切り込んでいく、そのとてつもない狭さは非常に面白かった。スチュワーデスを「背中が汚い」と切り込む強引さ。実に良かった。

【審査結果】

ゆりやんレトリィバァ:6票(お茶の間3票・文枝1票・ヒロミ1票・板尾1票)

石出奈々子:10票(お茶の間2票・関根2票・清水2票・ヒロミ2票・板尾2票)

ルシファー吉岡:5票(お茶の間1票・文枝2票・関根1票・清水1票)

紺野ぶるま:0票

 

石出奈々子がファイナルステージ進出。

 

【予選Cブロック】

「キャリアウーマン」。軽快なBGMとともに、ブルゾンちえみが独り身で働く孤独なウーマンたちに恋の秘訣を伝授する。リアルタイムで視聴しているときは、明らかに変な間が生まれてしまっていたことに引っ掛かってしまって途中から笑えなくなってしまったのだが、改めて鑑賞すると、そこまで悪い出来でもない。まあ、リアルタイムで引っ掛かってしまった時点で、ダメなのかもしれないが。恋に悩んでいる女性たちの疑問に対して、ブルゾンちえみがどれほど鋭角に切り込んだ回答を出せるかどうかが肝となっている。いわば、堺すすむの「なんでかフラメンコ」、オリエンタルラジオの「武勇伝」などと同傾向のネタといえるだろう。ただ、ブルゾンの場合は、ネタとネタの間に解説を設けているため、例に挙げた二組のように数をこなせない。そうなると、どうしても一つ一つのパンチ力を上げる必要があるのだが、その点において、やや中途半端な印象を受けた。特に最後の細胞のくだりは、もうちょっとなんとかならなかったのか。それと気になったのは、恐らくは定番のフレーズである「35億」を自主的にパロった「35画」を、何のフリもなく見せるくだり。これもやはり、知っている人ならばハマるのだろうが、知らない人にはやや不親切である。とはいえ、出来上がったフォーマットの中の自由度の高さからは、可能性を感じさせられる。今後の更なる進化に期待したい。あと、余談になるが、結果発表の時点でブルゾンが泣いてしまうくだりがあったが、恐らくは意図的ではないのだろうが、とても絶妙だと思えた。働く女性でも泣いてしまう瞬間がある、という演出に見えたからだ。その意味では、まったくブレていない。

  • マツモトクラブ

「駅のホーム」。駅のホームで電車を待っていると、反対側のホームに立っている会社では業務上の話しかしたことのない人が雪にテンションが上がってしまって、あまりにも素朴な質問を投げかけてくる。完成度という意味では完璧に近いのではないだろうか。シチュエーションの描写に重きを置いたコントだが、いい年の大人たちが駅のホームで子どものような話で盛り上がる情景はとてもコミカルで笑えるし、それでいて独特のペーソス感も心地良い。演出も絶妙で、傘を上に開いて中に溜めた雪を散らかすシーンは、そのあまりの美しさに涙が出そうになった。更に素晴らしかったのがアドリブだ。音声に合わせて演じるという制限のあるコントにも関わらず、先のレイザーラモンRGがネタにしていた「のぞみ、スルーするとこー!」とぶち込む凄さ! 唯一、引っ掛かるところがあるとすれば、声が遠ざかっていったはずの同僚がその場に残っているというオチの不自然さ。でも、それを考慮しても、十二分に評価されて然るべきコントであると断言できる。少なくとも、0点扱いを受けるようなコントではない。このネタをピン芸として評価できないならば、日本一のピン芸を決める大会なんて名乗(以下、流石に個人的な怒りが露わになり過ぎたので、自粛)

「絶対見せない de SHOW」。股間にお盆をあてがっているだけの全裸に近い状態にあるアキラ100%が、うっかりしたら股間が見えるかもしれないパフォーマンスを次々に披露していく。「股間が見えるかもしれないギリギリのパフォーマンス」というシンプルなテーマの大喜利によって構成されているショータイム。事実、よく考えられており、「城本クリニック」や「T.M.Revolution」の発想には笑った。ただ、その方法論はあまりにも古典的で(事実、BGMにはドリフで使用されている楽曲が採用されている)、笑えるのは笑えるのだが、今の時代に求められている笑いとして認めるのは少し違う気がしないでもない。近年、「M-1グランプリ」であれ、「キングオブコント」であれ、とにかく大衆に受け入れられる笑いを評価しようという傾向が強まっているが、比較的若手の芸人が参加していることの多い賞レースにおいて、安定感を求めようなどという後ろ向きな姿勢はあまり芳しいとは思えない。……と、アキラ100%とは関係のない話になってきた。マクラでしっかりと観客を安心させてからパフォーマンスを始めるところに熟練された技術を感じなくもなかったし、実際に笑えたのは事実だが、結果に納得は出来ない。

  • おいでやす小田(復活ステージ1位)

「ディナー後」。ディナーを終えた後、愛する彼女と軽い会話を交わそうとするのだが、彼女はちょっとした慣用句をいちいち真に受ける人で……。ちょっとした言葉の表現に対して真面目に食いついてくる彼女に疲弊する小田の姿を描いたコント。感性が一般的ではない人間に振り回されている……という意味では、予選Bブロックでのルシファー吉岡のコントに近いのかもしれない。ただ、じっくりと間を取っていたために設定の説明だけで終わってしまっていたルシファーに対し、こちらはとことん設定で提示された法則の上で転がり回っている。関東と関西の味付け方法の違いが、ここに表れているような気がしないでもない。また、法則性に踊らされるだけではなく、小田自身が彼女と繰り広げたい会話を一人で演じてしまうくだりと、彼女に呼ばれてウェイターがやってくるくだりが、アクセントとして良い効果を発揮している。特にオチは絶妙だ。ただ、会話のテンポがあまりにもリズミカル過ぎて、一人コントというよりも漫才を見ているような気分にさせられた。それが悪いというわけではないのだが、一人コントという手法を用いている以上、その手法ならではの面白さを見せてもらいたいような……ちょっと贅沢な要求だろうか。

【審査結果】

ブルゾンちえみ:5票(お茶の間3票・文枝1票・清水1票)

マツモトクラブ:0票

アキラ100%:9票(お茶の間2票・関根2票・清水2票・ヒロミ1票・板尾2票)

おいでやす小田:7票(お茶の間1票・文枝2票・関根1票・ヒロミ2票・板尾1票)

 

アキラ100%がファイナルステージ進出。

 

【ファイナルステージ】

「でっかい剣持ってる系男子あるある」。“サンシャインブレード”を手に持っているサンシャイン池崎が、でっかい剣持ってる系男子あるあるを披露する。先に披露される「でっかい剣持ってる系男子あるある」で生じる疑問点を、実演で解決するというフォーマットのショートコント。ある意味、予選Cブロックのブルゾンちえみが披露していたネタと同じつくりになっているのだが、ここで重要なのは、そのプロセスが破綻していて、とことん不条理に作られているところである。その点において、サンシャイン池崎の世界観は、完全にブッ飛んでいる。とりわけ三つ目のあるあるの唐突なオチには笑わせられた。……ただ、その不条理さが故に、敬遠されてしまったのかもしれない。

「なんとなくジブリのヒロインっぽい女の子の通販番組」。基本的には予選のネタと同じシステム。そこに『もののけ姫』を思わせるシリアストーンを組み込むことで差別化を図っている。少なくとも、その作戦だけに関しては、上手くいっていたように思う。ただ、そこから先の小ネタが芳しくない。はっきり書いてしまうと「ネックレスと一緒に売られる青い宝石」と「電話番号」のくだりである。どちらも、元となっている映画、元となっていうアニメスタジオに詳しい人じゃないと理解できないネタである。一本目のネタでは、詳しくは知らない人でも笑える内容になっていたのに、どうしてここにきて急に間口を狭めてきたのか。ネタの構成も一本目のようにドラマチックではなく、どうにもこうにも見劣りする。いっそ、まったく違ったスタイルのネタで、勝負に臨んだ方が良かったのかもしれない。

「絶対見せない de SHOW」。こちらも基本的には予選のネタと同じシステム。但し、Perfumeの『チョコレイト・ディスコ』とともに軽快に登場し、「お手玉」「雀牌を積む」と予選よりも難易度の高いパフォーマンスを見せ、更に「三代目J Soul Brothers」で意外性のある角度から魅了する演出を施し、「色の不思議」で知的に観客を驚かせる。ありとあらゆる面において、単なる御挨拶でしかなかった予選でのパフォーマンスを上回っている。ここまではっきりと違いを見せつけられれば、そりゃ予選のあのネタを評価する場であれば、そういう結果になってしまうのも必然というものである。

【審査結果】

サンシャイン池崎:5票(お茶の間2票・関根1票・清水1票・ヒロミ1票)

石出奈々子:2票(お茶の間1票・文枝1票)

アキラ100%:14票(お茶の間3票・文枝2票・関根2票・清水2票・ヒロミ2票・板尾3票)

 

R-1ぐらんぷり2017」王者はアキラ100%に決定。

 

【総評】

アキラ100%の優勝については、正直なところフクザツだ。

確かに、一本目も二本目も面白かった。面白かったのだが……釈然としない。その理由は、恐らく「パフォーマンスそのものにオリジナリティが感じられない」ためだろう。酒の席での宴会芸の延長線上にアキラ100%のパフォーマンスは位置している。では、誰にでも、彼のようなパフォーマンスが出来るのかというと、そうではない。身内の間ではそれなりにウケる可能性もあるが、大勢の観客を納得させられるほどの結果は生み出せないだろう。観客を安心させる落ち着いた喋り、大衆の目に耐えうる美しい肉体、パフォーマンスに昇華されている発想……これら全てが備わっているからこそ、アキラ100%のネタは笑えるのだ。

それが分かっているからこそ、私の心境はとてもフクザツなのである。面白かったけれど、評価したくないのである。なんというか……こういうパフォーマンスは、テレビの中で志村けんにやってもらいたいのである。放送コードを意識したパフォーマンスを、演芸が評価される場には持ち込まないで貰いたいのである。随分と偉そうなことを書いているとは思うが……。

せめて、予選で敗退した芸人たちに、なにかしらかの光が当たってくれればいいと思う。あと、せっかく優勝したのだから、アキラ100%には売れに売れてもらって、志村けんと共演してもらえると大変に喜ばしい。